花と月とお墓詣り | Mrネクストのじっくり読むブログ

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食べ歩きと旅と卓球のことを、写真を交えて、じっくり書きます。
ヤフーから、引っ越してきました。多くの皆様に、じっくり読んでいただけると嬉しいし、喜んでもらえる記事を書きたいと思っています。
卓球の記事については、嘆きと反省になります。

久しぶりに散歩です。
 
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犬「久しぶりだね。忙しかったの?」
私「そうだよ!ちゃんと分かっているんだね。」
 
我が家の犬は、ウィッシュと言いますが、別に日本語を話すわけではありません。もう、10年近く居るのでわかるのです。
どんなことを言いたいか。
姿と表情で。
 
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犬「お墓参りに行ってきたみたいだね。」
私「4日前にね。昨日が命日だったんだよ。」
犬「どうだったの?」
私「えっ!・・・ それはね・・・・・」
 
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弟は、誰よりも元気な男だったのに、心臓の病気で突然亡くなってしまいました。
そして11年が過ぎました。
 
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男として見本のような人間で、いまだにどこに行っても、惜しまれています。
 
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大きな家を新築し、息子が大学に、娘が高校に入学して半年後に、まだ若い妻を残して、逝ってしまいました。
参列者の全てが悲しみに沈む、葬式を執り行いました。
 
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信用も人望もあって、きちんと結果を出し続けているのに、中途半端な私を、兄として立ててくれていました。
 
こんな男こそ、早く逝ってしまうものなのですね。
 
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犬「ふんふん・・・」
 
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父親も同じ病気で亡くなっていて、自分の注意すべきことが何か、わかります。
案の定、私も引っかかり、考えた末に、念のため簡単ですが、手術をしました。
 
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私だけが生きています。
申し訳ない気持ちと、うしろめたさがあるわけです。
 
私より、弟の方が世の中のためになるのは、わかりきったことですから。
 
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いつの間にか西の空の太陽は、つるべ落としに沈んでいき、東の空に満月が顔を出していた。
行き交う車は、せわしく迫り、あっという間に過ぎ去っていく。
向こうの山の景色は、ゆっくりと遠ざかり、近くの草木は、散歩と同じ速さですれ違っていく。
月だけが、じっとこちらを見ている。
優しそうに見ている。
満月は、歩いても小走りに走っても、同じ距離を保ってついてくる。
逃げられないし、追いかけても決して近づくことはできない。
ただ、じっと見てくれているようにしか感じられないのだ。
 
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私「ウィッシュ!もう帰ろう!」
 
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犬「オチがないじゃん!」
私「じゃあ、頼むわ!!」
犬「毎回、ありがとうでいいの?」
 
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私「それでは、モンスター級のオチをどうぞ!」
 
 
 
犬「最近、つきがないねぇー」
 

私「月!あったじゃん・・・・・・・こんなオチかよ!!」