とある昼休み(学食にて)…

女子「翼くーんvV隣座ってい~ぃ?」
翼「駄目だ」
女子「翼くぅん♪お弁当作ってきたんだけどー…」
翼「いらない」


これがいつもの風景だ


翼はテニス部レギュラーの誰よりも早く学食に行く


それも、全ては彼の大好きな跡部の為



跡部「ったく、いつもいつも俺様を置いて先に行っちまいやがって汗
翼「景吾。待ってた…座って?」


カウンターにほどよく近く、最も良い席をレギュラー達は使う
そして翼は


翼「今日もSSランチ頼んどいたから」
跡部「いつも悪いな…」


いつも数量限定一日に数食しか作られない超超超高級ランチを跡部の為に毎日注文している



ホントは一緒に学食まで歩きたい…とかひそかに思ってはいるものの、それでは間に合わないかもしれない

まぁぶっちゃけ、翼は料理人達を買しゅ…ゴホン、
お願いして、跡部の好物ばかりを作らせているのだが

忍足「お、空乃。今日も早いなぁ汗隣ええか?」


跡部と反対の隣を指差す忍足


翼「…………………(不本意だが)仕方ない」
忍足「今の間は何やねん汗ホンマに空乃は跡部以外には冷たいなぁ汗汗
跡部「んな事ねーだろ」
忍足「(そう思ってんのはお前だけや!!!汗汗)」



そう、空乃翼という男は、跡部景吾史上主義
それ以外はどうでもいいという男なのだ


忍足は報われない女子達と、あからさまに態度の違いがあるのに微塵たりとも気付かない跡部に、種類の違うため息を零した



翼「景吾、これ好きだよな?やる。あーん」
跡部「(ぱくっ)サンキュ」
翼「…どういたしまして(ニコリ)」




翼が笑顔を向けるのも、優しさを見せるのも、全て跡部だけだというのに気付くのは、一体いつになるのか…



それより今はともかく


忍足「学食でイチャイチャせんといて欲しいわ」  向日「クソクソッ!俺も食ってみてー!!SSランチー!!
鳳「あれで気付かない跡部部長は…ある意味最強ですね」」
宍戸「…激ダサだぜ汗
芥川「跡部は変な所で鈍感だからねぇ~…zzz」
日吉「…下剋上だ」
樺地「ウス…」


甘い甘い二人の世界を見ながらランチを食べる彼等を、助けてやって欲しい



忍・向・鳳・宍・芥・日「((さっさと付き合え!!バカップル!!!))」
樺地「(…ウス)」



続く?



今日も氷帝学園は平和…です?






数学教師「じゃあここの問題…空乃。よそ見をするな。この範囲はセンターに必ず出るぞ。罰として…、この問題の解答、黒板に書け。」


女子「ちょっと…あれ中学の範囲じゃないじゃない汗
女子「空乃くん可哀相…汗アイツ、最低ね!」




翼「√7」





数学教師「…は?」

翼「その問題の解答ですよ。書くまでもありません。答えは√7です。」





教室がざわめく。
それも当然だ。教師の問題は難関大学レベルの問題だからだ。


数学教師「…せ、正解だ汗




ざわっ…!

教室はさらにざわめく


男子「おいおい…嘘だろ?汗
男子「空乃って中3だよな?」
男子「いや、飛び級らしいぜ。中1って噂だ」
男子「マジかよ!?汗


女子「空乃くん///カッコイイ~」
女子「流石よね!年下とは思えないわ…」
女子「クールだし、大人っぽくて…色気たっぷりで…///」






十人十色の色々な評価を貰っている少年、空乃 翼


数学教師のマヌケな顔を見て嘲笑し、着席する

そしてすぐに隣を見ると、翼に負けず劣らずの美形が、冷や汗を流して苦笑していた


翼「どうしたの?景吾」
跡部「お前…汗大学レベルの問題を数秒で…一体どういう脳の造りしてやがんだ?アーン??汗
翼「別に…普通だと思うよ。景吾も、ちょっと考えれば解けるよ。」
跡部「…そうかもな。まぁ…あの教師は前々から気に入らなかったんだ。少し可哀相だが、いい気味だなw」



翼は柔らかく微笑む
彼にとって、跡部景吾という男からの褒め言葉は、何ともいえない至上の喜びだからだ


そう、翼は跡部が好きなのだ。



翼「景吾、アイツをクビにしたら、嬉しいか?」
跡部「…やめとけ汗流石に可哀相だろ」
翼「景吾は優しいな。」



翼も跡部も男だ。
それは翼もよく分かっている。
しかし好きなものは好きなのだ。
空乃翼という男の中で、跡部景吾は何にも替えられない恋愛対象なのだ



翼「景吾はとても優しいな。好きだぞ」
跡部「優しくねーよ、バーカ汗お前は非情すぎるだろ汗



だが、こういうアプローチ仕掛けても、無駄に鈍感跡部様
翼の気持ちに全く気付かない。
翼は最も親しい友人という認識をされているから、当然なのだが…
翼にとってはかなり複雑だ



翼「…まぁ、そのうち分かるさ」
跡部「アン?」
翼「いや、何でもない。」



そうして今日も平和な?一日が過ぎていく




数学教師「…っ汗授業を続ける!空乃は後で職員室に来い!」




翼(やはりクビにしよう)






その日、一人の教師が学園を去った






今日も氷帝学園は平和…ですか?




ー続く
氷帝学園


ここには全国区で有名なトップと、ある一部で超有名なトップ、二人がいる。


一人は跡部景吾
超有名な跡部財閥の一人息子だ。
跡部景吾は全国区で有名な氷帝学園の王様(キング)である。

そしてもう一人は…

空乃 翼(ソラノ ツバサ)……

跡部財閥を陽とするなら、空乃財閥は陰。

決して財力は劣っておらず、かといって表立って目立つ様な事はしない。

それが、空乃財閥という謎の組織なのだ。
その次期頭首が現頭首空乃 朧(ソラノ オボロ)の孫、空乃 翼である。