映画をずっと見ていなかったので、見ようかと思い、ふらっと映画館に入って見れそうなものを見つけてみた。見てみようにも最近ずっと見ていないので何を見ようか選ぶのは難しい。カード読み間違えで話題だった「ララランド」を見ようと思ったけど、空席があるのはアイマックスのほぼ最前列だけだった。あのでかい画面に大接近して見ても全く楽しめそうにもないことが明白だったので、諦めた。

 「ムーンライト」はまだやっていないとわかり、では見るものはないと思って映画を見るのはまた今度に、と帰った。

 それにしても、授賞式でミスをした人はあまりにもいい加減なものだ。ひどいと思う。雑にもほどがある。

 でも話題になって客が増えればいいではないか、とどちらもまだ見ていないながら考えた。

 時代が変わって、映画の価値観が変わってきていることも受賞者カード渡し間違いの一つの原因になっているのか。最近の映画に死ぬほどの思い入れを持つ人はいないはずだから。

 2017年になってしまって、古い映像が本当に古く感じられるようになった。00年代のでもなかなか古く、90年代は大昔すぎて見るのが苦痛に感じられるほど。

 仕事として丁寧に作られていたのは、今見るとじれったすぎて付き合っていられない。

 だからと言ってスカスカのペラペラで喜んでいればいいというのは変だと思う。本当の中身というのは何なのか。それが一番大事。