先週末、どうやら夏風邪にかかったようだ。調子が悪い。こんな時はたまっている本を読むに限る。
「万葉集」の文庫本が後10ページぐらいか。現代語訳が、歌の一割ほどしかついていないので、なかなか意を取るのが大変だが、かえってその方が古代の言葉の響きになれる感じもする。素晴らしい、おおらかな歌、恋の悩みの歌、愛する人を失った歌など、今読んでも心を打たれる。古代に、愛する人のお住まいへ、暗くなってから訪ね、明け方自分の屋敷へ戻るのだ。これを繰り返す。明け方を歌った歌が多いのだ。(後朝/きぬぎぬの朝という)男は大変だったのだ。ましてお付きの家来はもっと大変で主人が女性の館にいる間、門外の道路で朝、主人が出てくるまで野宿だ。やれやれ。
アンソロジーとして、戯曲にできないかなど、病床で思いを馳せているのです。