白山 砂防新道へ知人の山デビューに同行 2018.08.05 | ケイの山とスキーの日記  

ケイの山とスキーの日記  

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 今年の春に知人のAさんと居酒屋で飲んでいて登山の話になりました。
 
 Aさんは登山未経験。 でも白山に登ってみたいとのこと。
 
 では一緒に登りましょうか、ということで必要最小限の安い装備をリストアップして
 
 それを準備してもらいました。
 
 体力作りも必要なので毎日少しだけスクワットもしてねと伝えておきました。
 
 
 
 
 そして先日の日曜日、Aさんの山デビューの日がやってきました。
 
 途中の道の駅で午前3時30分に待ち合わせて市ノ瀬ビジターセンターへ。
 
 午前5時始発のシャトルバスで別当出合の登山口へ。
 
 
 砂防新道か観光新道か、どちらの道から登るか随分考えましたが
 
 無難な砂防新道から登ることに決めました。
 
 Aさんの体力が残っていそうなら帰りは観光新道で。
 
 
 
 
 
 
  5:25 吊り橋を渡って砂防新道へ
     
 
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   6:02 中飯場。 ゆっくりゆっくり歩きました。 順調なスタートです。
 
 
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 雨が降っていないのか、不動の滝もほとんど涸れています。
 
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 3分ほど休憩して甚之助避難小屋に向かいます。 朝日が眩しい。
 
 
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 7:29 甚之助避難小屋   途中で多くの登山者に追い越されましたがとても順調です。
 
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 南西方面、加越国境です。 赤兎山、大長山の向こうに大好きな経ヶ岳。
 
 
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  南の方向です。 画像右後方に男前の別山。 (立山と劔岳の間にある別山とは違います)
 
  この別山ですけど最近全国的にちょっと知名度が上がってるそうですね。
 
 
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 古くから山岳信仰の対象である霊峰白山。
 
 その白山に向かう平安時代からの登拝道の一つに 「美濃禅定道」 があります。
 
 美濃禅定道はこの別山を通っています。
 
 三つある禅定道の全ての道に足跡を残したいなと以前から思っていますが
 
 かなり無理っぽいですね。 でも美濃禅定道はわりと足跡を残せています。
 
 下から行ったり斜め左下から行ったり上から行ったり、機会があれば少しずつ歩いています。
 
 足跡はいつか繋がるでしょう。 楽しみです。
 
 
 
 
 
 
 7:44  15分休憩して次のチェックポイントの黒ボコ岩へ。
 
 黒ボコ岩は下の画像の黄色い矢印のところです。
 
 Aさんに説明しましたら、あまりにも遠くに見えるので戦意喪失したみたいです。(笑)
 
 
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 この単独の山ガールさんは花の写真をよく撮っていました。
 
 砂防新道も結構咲いていますね。
 
 
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十二曲りです。                               

 
 
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 延命水 (振り返って撮っています)
 
 ひと口いただきました。 寿命が伸びました。
 
 
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 9:05 黒ボコ岩
 
 甚之助避難小屋から1時間21分。 少しペースが落ちました。   
 
 向こうにどっしりと構えているのは別山。 いやぁ男前グッ 
 
 このお母さんもかっこいいけど。
 
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  黒ボコ岩で5分ほど休憩。
 
  「このあとはしばらく楽な平らな木道ですよ」 とAさんを励まします。
 
  でも実際そうなんですよね。 ほんとに白山はよくできていますね。^^
 
 
 
 
 
  弥陀ヶ原。 山頂も見えてきました。 オレンジ色の矢印です。
 
  Aさんは少し元気を回復して写真をいっぱい撮っていました。
 
 
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 9:43 ちょっとしんどい五葉坂も順調にクリアして室堂到着。
 
 
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 室堂でおにぎりやパンを食べて約30分休憩しました。
 
 生ビールを飲みたかったですがこの日は何があるかわからないので我慢しました。
 
 
 
 10:10 鳥居を通って神様に御礼して山頂に向かいます。
 
 
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     イワギキョウ?
 
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  クロユリをずっと探していたのですが見つかりませんでした。
 
  このあたりではもう終わったのでしょうか。
 
  代わりに別のユリをパチリ。
 
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 11:12  白山の主峰、御前峰に到着。
 
 室堂から約1時間。  別当出合から約5時間50分。
 
 かなり遅いですが十分に想定内です。
 
 17:00の最終のバスに間に合うように下山するのがこの日の目標ですが、
 
 あとは下りなので少し余裕がありそうです。
 
 
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     お池巡りはまたの機会に。
 
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 11:32  北アルプス方面は残念ながら展望がありませんでした。
 
 下山します。
 
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 とりあえず室堂まで戻ります。
 
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 日本列島を旅する蝶、アサギマダラがいました。
 
 ここは標高2600mくらいの場所です。
 
 海面に浮かんで休憩したり、こんな高いところまで飛んできたり
 
 すごいですね~
 
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 12:08  室堂に戻ってきました。  デポしていたザックを回収して少し休憩。
 
 Aさんはかなりへばっています。
 
 
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 12:46 黒ボコ岩。 観光新道の最後の急な下りは危険と判断。
 
 ここを左に往路と同じ砂防新道へ。
 
 
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 ヘリが何かを調べるように何度もこのあたりを往復していました。
 
 すれ違った人たちの会話を聞いていると家族連れで来ていた
 
 年配の女性が動けなくなって家族が救助を要請したとのこと。
 
 
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 十二曲りの後半です。 Aさんかなり辛そう。
 
 ザックを預かって身軽になってもらいました。
 
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 南竜分岐手前のトラバース道。 振り返ってニッコウキスゲとトンボさんをパチリ。
 
 トンボさんのおかげでしょうか、吸血しにくる嫌な虫はこの日はほとんどいませんでした。
 
 
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 14:08 甚之助避難小屋   別山には雲がかかっていました。
 
 
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 15:35 中飯場
 
 帰り道はAさんの状態を見ながら距離と時間の計算ばかりしていましたが
 
 ここまで来ると足がつっても17:00の最終バスには間に合いそうです。
 
 間に合わなければさらに2時間、舗装路を自力で降りなければなりませんが。
 
 
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 下山者にどんどん追い抜かれていきますが時間は大丈夫です。
 
 
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  Aさんの足は多分太くて硬い棒のような感覚になっていると思います。
 
  自分の足の重みを太腿の付け根で実感していることでしょう。
 
  そんなことも貴重な経験です。
 
 
 
  16:00 砂防新道下りの核心部?まで降りてきました。
 
  急斜面の石段の手前です。 右方向に下り専用の迂回路があります。
 
  登山道は一年中大自然の天候に翻弄されていていつもダメージを受けています。
 
  この迂回路も崩落などで通行止めになっていることがたまにあります。
 
  通行止めになっている場合は激急な下りの石段を一歩一歩慎重に降りることになります。
 
 
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 事前に心配していた場所がここの下りでしたが迂回路を通れてよかったです。
 
 迂回路が通行止めで石段を降りなければならなかった場合、この日のAさんの
 
 体調なら後ろ向きになって四つん這いで降りてもらわなければなりませんでした。
 
 
 
 

16:24 吊り橋に戻ってきました。                    

 

後ろを歩くAさんの顔も少し明るくなったような。            

 
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  翼よ!あれが巴里の灯だ。  飛行場じゃなくてバス停だけれど。
 
 
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この翌日、Aさんは会社休んでました。(^^ゞ             

 

後日 「観光新道を登らないと白山を制覇したことにならない!

 

リベンジするぞ!」  とメールが。                   

 

白山を制覇するって、そんな恐ろしい…