このブログにも何度も登場している夫の母。
すなわち私の姑さまは整理収納の達人です。
とにかく常にモノを見極め用の無くなったモノはさっと処分します。
どこの引出しを見てもすっかすか!
必要なものがあればもちろんすぐに取り出し可能。
時間にすれば瞬時です。
すごいです。
今年78歳になった母ですが多くの同年代の方が
モノの無かった暮らしを経験されているだけに
必要ではないモノも大切に保管されていることが多いと思いますが
母は違います。
なぜそうなのかと知りたくなりますが
竹を割ったような性格の母なので
暮らし方にもそれが見えているような気がします。
そんな母と今日はお盆前にお墓のお掃除に行ってきました。
83歳の父がディサービスへ行く日を狙って・・・ではなく^^
炎天下に父を連れていくのはいかがなものかということで
二人で行ってきました。
母と二人のお墓参りは35年前に嫁いで以来初めてのこと。
(35年の時を経て私もすっかり強い嫁になっておりまする)
その支度の完璧さに今日は脱帽でした。
お墓参りに欠かせないお供え花とお線香はもちろんですが
ほかにもしっかりグルーピングされたセットが二つ。
ひとつは掃除セット・・これは私も持って行きますが
母はお花入れの容器をきれいにするためのスポンジ2種。
お墓の水入れを洗う道具はまた別に出てきました。
もうひとつのセットは炎天下の中を掃除する私たちのためのもの。
保冷バッグからパリパリキンキンに冷えたまっ白いタオルと冷たい水。
首から巻くように言われその瞬間汗がすっとびました。
お参りしたらすぐに冷たい水が差し出されグビっと一飲み!
至れり尽くせりの母の準備。
お陰で暑い中、気持ち良くお参りできました^^
きっと祖父母たちもその様子を喜んで見ていてくれたと思います。
いつまでも母にばかり頼ってはいられません。
私も少しでも見習わなければ・・・
程ほどのモノの暮らしだからこそ
無駄のない素敵な心配りができるのかもしれません。
今日の準備も当たり前の様に
決まった場所からすいすいと出して
すいすいと準備してきたのだと思います。
母の家に戻ったら部屋が綺麗に片付いていました。
母は決してモノをどんどん捨ててしまうことをしているのではなく
十分に始末しとことんまで使って終わったら惜しげなく処分しています。
今日も10数年前に買った素敵な薄いブルーの麻のシャツをはおっていました。
整理収納をうまく実践してきた達人が身近にいることは
本当にとても勉強になります(ゴマすりじゃないですよ~)
今の母の目標は自分がいなくなったあと子供たちが困らないように
今以上に少しずつモノを減らしていくことだそうです。
生前整理という言葉を母は知らないと思います。
知らなくてもそういうことを考え準備してるってすごいなあと思います。
母らしく潔いという気がします。
前にもブログに書きましたが何十冊もあったアルバムを
3冊に減らしたそうです。
理由は自分にとっては思い出深い写真でも
残された人にとっては困ってしまうものだと思うから・・だそうです。
3冊に減らしている時にずっと忘れていた大事な大事な写真が出てきたそう・・
それは夫と弟の小さなころの写真。
母の思いが詰まった厳選された3冊のアルバムです。
減らすことで見えないものが見えてくることってありますね。
恐れ入りました母上様!