【カシャリ!庭園めぐりの旅】 岩手県盛岡市 一ノ倉邸庭園 築山泉水回遊式庭園
若い頃からひとり旅が好きで、経営コンサルタントとして独立してからは、仕事の合間に旅をしたのか、旅行の合間に仕事をしたのかわかりませんが、カメラをぶら下げて【カシャリ! ひとり旅】をしてきました。
旅のテーマは寺社や庭園めぐりです。
日本には「日本庭園」と呼ばれる庭園だけではなく、「イングリッシュガーデン」など、海外の庭園形式をした庭園も多数あります。寺社を訪れたときに、想定していなかったところに、庭園を発見することがあります。
下手の横好きで、【カシャリ! ひとり旅】を続けていますが、その一環で訪れた庭園を順次紹介してまいりたいと思います。
■ 岩手県盛岡市 一ノ倉邸庭園 築山泉水回遊式庭園
「一ノ倉邸庭園」(いちのくらていていえん)は、盛岡市保護庭園の一つで、市街地北方2km強ほどの所にあります。敷地面積は約2600坪もあり、約145坪の木造平屋造、数寄屋風の建物には大小もの和室に加え、畳敷きの玄関や廊下等があり、畳数は140畳に及びます。欄間などの材料も吟味されていて、当時のしっかりした造りが伺われます。
明治後期に盛岡出身の貴族院議員や東京府知事を歴任した阿部浩氏の別邸として造られたお屋敷と築山泉水回遊式の庭園とで構成されています。現在は庭園に水が入っていない枯れ泉水ですが、東京から庭師を招いて造られたものです。かつては中島が3つ浮かぶ池泉式の庭園だした。
また園内に植えられているモミジは京都の高雄から取り寄せたもので、樹齢100年以上の12種類の「イロハモミジ」が燃えるように紅葉します。これにアカマツなどの針葉樹が加わり、作庭の意図をうかがい知ることができます。現存する数寄屋風のお屋敷とともに楽しむことができます。
「一ノ倉邸」は、盛岡市自然環境及び歴史的環境保全条例(昭和46年制定)に基づき、昭和49年に保護庭園に指定されね平成4年に盛岡市が取得しました。
夏の中尊寺ハス開花や秋の紅葉、春の「ひな遊ぶ」など四季を通じて楽しむことができます。
■ 阿部浩
南部藩士の子息として生まれ、苦学の末に、工部省や内務省の職員を経験の後、衆議院議員として政治の道へ進みました。その後、群馬県知事、千葉県知事、富山県知事、東京府知事、貴族院議員などを歴任し、1922年(大正11年)に71歳で没しました。
■ アクセス
開園:10:00~16時(冬期15:00)
休園:月火 8/10~20、12/25~1/15は休
〒020-0126 岩手県盛岡市安倍館19-64 019-646-1817
盛岡駅からバスで安部館下車から徒歩5分
入館料 無料
一ノ倉邸庭園
正門
右に行くと一ノ倉邸宅、正面から左にかけて庭園が広がります。
庭園入り口
月の松
左の松の枝が三日月のように円弧を描いています。
自然にこのような形状になったそうです。
石灯籠
日本庭園を強調するために
多くの庭園では石灯籠がやたらと目立ちます。
ここ一ノ倉邸庭園では、数えるほどしか立っていいないのが
奥ゆかしさを感じさせます。
一ノ島
もともとは築山泉水回遊式の庭園です。
現在は水が抜かれていますので、
一ノ島まで歩いて行くことができます。
二ノ島
三ノ島
一ノ島から大きく横に松が張り出しています。
右奥の松は「曲松」と呼ばれています。
曲松
月の松と同様に、自然に枝が曲がったそうです。
曲松
曲松も角度が違うと全然異なる形状に見えます。
築山に登り主屋を望む
築山からは岩手山が見えます。
岩手山は岩手富士とか南部富士とも呼ばれます。
御衣黄
緑色をした花びらの桜で
京都仁和寺に期限のある桜の品種です。
トトロの家
木の根元に大きな穴があいています。
岩手県盛岡市 一ノ倉邸庭園 建物と名残雛
岩手県盛岡市 一ノ倉邸庭園 築山泉水回遊式庭園
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静止画: http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmeisho.htm
映像: http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmovie.htm
【 注 】 映像集と庭園めぐりは、重複した映像が含まれています