■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】 がんの有無を尿一滴で見分ける生物診断  8C05

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■ がんの有無を尿一滴で見分ける生物診断  8C05

 がんから身を守るには早期発見が一番だが、現在の分析機器では高感度と低コストの両立は困難といわれている。この壁を打破するため、線虫を使った新しい検査手法の実用化に挑んでいるのが2016年8月設立のベンチャー企業HIROTSUバイオサイエンス(東京都港区)だ。

 同社が開発しているのは、線虫の「がん患者の尿の匂いに寄っていき、健常者の尿の匂いからは遠ざかる」という特性を活かして、尿一滴でがん患者か健常者かを見分ける世界初の生物診断システム「N-NOSE(エヌ・ノーズ)」。線虫は線形動物門に属する動物の総称で、土壌や海洋、生物の中など様々な環境で暮らしている。同社が開発に使用している線虫はシー・エレガンスという種類で、目や耳といった構造がなく匂いを頼りに生活しているため、嗅覚が非常に発達している。体長は1ミリメートルで透明。繁殖や飼育、観察の容易さからモデル生物として生命現象の研究に広く使われている。18年9月現在、線虫は胃がん、大腸がん、肺がん、乳がん、子宮がん、膵臓がん、肝臓がん、前立腺がん、食道がん、卵巣がん、胆管がん、胆のうがん、盲腸がん、腎臓がん、膀胱がんなどを含む18種類のがんに反応することが分かっている。

 検査に必要なのは、わずか1滴の尿。採取に食事などの特別な条件は定めておらず、通常の健康診断などで採取した尿を使うことができる。検査結果が出るまで約1時間。検査費は数千円という安価で済むことが期待されている。これまでに調べた18種類のがんはすべて検知可能。この中には、早期発見が難しい膵臓がんも含まれており、現在1200弱の症例数で、約90%の精度を示している。 同社の代表取締役は、東京大学大学院在学中に、シー・エレガンスの嗅覚シグナル伝達と細胞のがん化などに関わる「Ras-MAPK経路」が作用する様子の可視化に世界で初めて成功した広津崇亮氏。「簡便で安価な検査方法でありながら、多種類のがん検知、さらには早期発見も可能な『N-NOSE』が社会実装されれば、がん検診の受診率向上に繋がる。医療費の削減も期待できる。がんで苦しむ人を1人でも多く減らしたい」と語る。

 中小機構のインキュベーション施設「東大柏ベンチャープラザ」(千葉県柏市)に研究所を置き、20年1月の実用化を目指して臨床研究や精度向上に努めている。「N-NOSE」の輸出推進策として海外展開パートナーも募集中。将来は、がんのある部位を特定する技術も開発する方針だ。

  出典: e-中小企業ネットマガジン掲載承認規定に基づき作成

 


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