■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】 4000万人の“情報弱者”をAIシステムで救済する 

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 4000万人の“情報弱者”をAIシステムで救済する 

 認知症の人とコミュニケーションを取るのは容易でない。

 互いに大きなストレスを抱えてしまうケースも少なくない。

 そんな問題を解消しようと、AI(人工知能)やエージェント(人とコンピューターとを繋ぐロボット)を活用する新たなコミュニケーション・ツールを開発しているのがデジタルアテンダント(東京、金子和夫社長)だ。

「ターゲットは4000万人の高齢者、障がい者」(金子社長)と、デジタルデバイド(情報格差)の是正、情報弱者の救済に力こぶを入れている。

 

 同社は大手電機メーカーのマーケティング畑で活躍した金子社長が2014年に設立した。

 パソコン草創期、一世を風靡した国産パソコンの立ち上げに携わった金子社長は、パソコンの父とも言われる米国アラン・ケイが唱えた「理想のコンピューターワールド」にはまだまだ至っていないとの思いから、「情報弱者を含む誰もが使いこなせるAIシステムの提供」をミッションに起業する。

 前職時代に築いた、AIや自然言語処理の研究開発者たちの人脈ネットワークが大きな資産となった。

 

 携帯端末を会話ロボット化する-同社が目指すAIシステムは、賢いアバター(インターネット仮想空間上の分身、化身)が、アテンダント(付き添い)やエージェント(代理人)のように振る舞って、ユーザーの欲する情報を的確に探り出すというもの。

 自然言語処理による知識獲得がコア技術になるとのことで、音声対話ソリューションをはじめ、いくつもの特許を申請・取得。また、音声と画像、聴覚と視覚のマルチモーダル情報処理でも独自の技術を確立しており、それらを拠り所に各方面との共同研究を進めている。

 

 今、この分野では会話型ロボットやAIスピーカー(話しかけるだけでコンピューターや家電を操作できるAI搭載スピーカー)が次々と登場。

 グーグル、アマゾンといった世界のIT巨人たちもこぞって参入し、激戦市場の様相を呈している。

 日本勢の出遅れ感は否めない。しかし、同社の辻秀典チーフアーキテクトは「AIは本来、日本の得意分野。

 日本語の問題もあり、自然言語処理の研究の蓄積は大きい」と、出番は十分にあると説明する。

 ハヤリのディープラーニング(深層学習)とは異なるアプローチで、頂きを極めようとしている。

 

 同社では現在、花屋の店頭用の顧客応答システムを開発中で、近く運用を開始する。

 こうした商品レコメンドの分野と併せて、高齢化社会をにらんだ開発案件にも力を注いでおり、「大手介護系とのプロジェクトが動いている最中」(金子社長)。

 高齢化と不可分の認知症の問題は、予備軍を入れると高齢者の4人に1人はその恐れがあるとされる。

 喫緊の課題となった認知症対策で、同社が編み出すコミュニケーション・ツールに大活躍してほしいものだ。

 

  出典: e-中小企業ネットマガジン掲載承認規定に基づき作成 7806

 

 
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◆ 心で経営 論語や菜根譚をもとに経営者のあるべき姿を説く

 【心de経営】シリーズは、「経営は心deするもの」という意味になります。それとともにフランス語の前置詞であります「de(英語のof)」を活かしますと、「経営の心」すなわち、経営管理として、あるいは経営コンサルタントとして、企業経営をどの様にすべきか、経営の真髄を、筆者の体験を通じて、毎月新しいブログを発信いたします。

【筆者紹介】 特定非営利活動法人日本経営士協会 藤原 久子 先生
 北海道札幌市出身、20年間の専業主婦を経て、会計事務所に約4年半勤務。その後平成元年7月に財務の記帳代行業務並びに経理事務員の人材派遣業の会社を設立し、代表取締役として現在に至る。従業員満足・顧客満足・地域貢献企業を目指し、企業の永続的発展を願う。
 平成22年には横浜型地域貢献企業の最上位を受賞、続いてグッドバランスの受賞により、新聞、雑誌の掲載をはじめ、ラジオやWebTV(日本の社長100・神奈川県社長t v)に出演したりして、各種メディアで紹介されている。
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