◆【時代の読み方】2016年を振り返る

 時代の流れを時系列的に見ると、見えないものが見えてきます。NHKの放送や新聞・雑誌などを見て、お節介心から紹介しています。

◆ 2016年を振り返る

 海外は、クリスマス休暇、日本国内は年末年始と大きな経済的な動きはあまりない週といえます。

 そこで、いつもの「今週一週間を先読みする」はお休みにして、本日は今年一年をザッと振り返り、 エコノミストのような内容ではないですが、独断と偏見でもって、私流に今年を振り返ってみました。

 時間のあるときに来年の展望に繋げられるようにまとめてみたいと思います。

 今年の漢字は、「」だそうですが、私は「驚」とか「変」「異」という漢字が当てはまるように思えました。

 アメリカ経済は、年初、FRBによる金利再引き上げが、どのタイミングで、何回行われるのか、という点が注目されていました。ところが、いざ蓋が開かれてみますと、アメリカ経済の現況や先行指標が今ひとつ冴えませんでした。そこで、ズルズルと引き上げ時期が後に延ばされ、結局年末ギリギリになって実施しました。

 再利上げの影響をもろに受けるのが新興国です。まずは、為替レートがドル高にシフトし、新興国からの輸出が落ち込み、それが国内経済を悪化させます。OPECおよび他の産油国が原油減産をし、その結果原油価格が上がってきました。それがまた新興国や低開発国経済に大きな打撃となっています。

 中国もそのあおりを受け、一部の指標を除いて停滞を続けています。問題回避をはかろうとする習政権は、強権政治をさらに深めてきています。貧富格差拡大問題やゾンビ企業、その他いろいろな面での構造改革を至上命題としてだしています。方向性は間違えていないといえますが、その実施のために文化大革命時代にも匹敵する高圧的なやり方がますます強くなるでしょう。

 ヨーロッパでは、イギリスのEU離脱という大きなニュースが駆け巡り、EU各国の慌てようはまだ記憶に新しいです。EUにとってさらに追い打ちはイタリアの経済低迷から予想に反して首相の辞任問題です。独仏に続く規模のイタリアがEUから離脱することになりますと、ますます苦境に立たされることになります。難民流入問題は根本的に解決できていませんので、何重苦の足かせのまま年を越すことになります。

 日本は、トランプ旋風に煽られて一時的に盛り上がっていますが、今後経済的な打撃が懸念されます。安倍政権は、その問題から国民の目をそらせるがごとく、与党の数の力で強引に国会運営をやっています。野党の結束もなかなか進まず、民進党は連合ときしみ出すなど、大きな山場に来ています。

 いずれの国も火種を抱えたままの状態で新年を迎えることになり、各国のリーダーの良識に頼らざるを得ないのではないでしょうか。

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