■■【経営コンサルタントのトンボの目 お彼岸に考えよう地球温暖化

  経営コンサルタント事務所
  B・M・S・21代表 山本 修 先生
  日本経営士協会 常務理事 関西支部長

 山本先生は、美容サロンを独立開業され、その経験を元にサロン経営者に「商品管理」「顧客管理」「計数管理」を提案し、サロン経営の生産性向上に成果を上げてこられました。近年は中小企業のコンサルタントとしてもご活躍中です。

 また「日本経営士協会 常務理事」という重責を担うとともに「関西支部長」としても活躍されておられます。

 筆者詳細情報 http://www.jmca.or.jp/meibo/pd/0060.htm

 ◆  お彼岸に考えよう地球温暖化 


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 徐々にですが、過ごしやすい時期になって来ましたね。所謂お彼岸と言う時期に入りました。「暑さ寒さも彼岸まで」と申しますから、ちゃんと彼岸には夏の暑さが和らいでくれます。

 今夏の天気予報では、アナウンサーが連日のように「適度に水分を補給して」や「適度にクーラーで室温を調整して」などと言う、過去には耳にしなかった啓発を繰り返してはりました。

 これはまさに、従来の「寒さ暑さも彼岸まで」という慣用句を凌駕する、「まともな暑さ寒さも20世紀まで」という恐ろしい言葉を誕生させたことに他なりません。もう21世紀の夏は、まとまな暑さではなくほっといたら身体を壊す暑さとなったんです。

 これを正常に直すには、対流圏に散在させてしまった温室効果ガスを、産業革命以前の状態にまでに減らさなければなりません。しかし、そんなことが大々的に出来る機械はまだありません。ですから今日、せめてもうこれ以上は温室効果ガスを排出しないようにしましょうと、あちこちで提唱されています。ただこの提唱は、近年の猛暑はとりあえずしょうがないということを暗示しています。

 人間は、温室効果ガス排出を削減することはできても、温室効果ガスそのものを削減することは出来ないんです。

 そして人間はクーラーを発明しました。クーラーをつけると涼しくなりますが、電気を使います。電気を使うと、その分だけ火力発電所から温室効果ガスが排出された換算になります。  今,メディアでクーラーを勧めるということは、温室効果ガスを多少輩出してでも、部屋の温度調整をしなければ危険だということなんですね。正味此れは暑さ対策の最終段階にきていると思うんです。

 でも、太陽が真上からまっすぐ日光を注いでくれる限り、夏の灼熱は毎年終わることがありません。

 さて、太陽が真上から照りつけるのは夏の特徴ですが、太陽が真西に沈むのはお彼岸の特徴です。

 彼岸とは、元々は悟ってる側と言う意味です。仏教では西方に仏の世界があるとされ、正真正銘の西に太陽がくる日を彼岸の中日としたんですね。お彼岸の過ごしやすさと、悟った状態を重ねているのかもしれません。

 また人間は、悟っていなくてもやや苦から逃れる本能として,「なんとかなるやろ精神」を持ち合わせています。温暖化に対しては、ほとんどの人間が何とかなるやろ精神でやり過ごしているはずです。

 ここで、はっきりと提唱します。何とかしてくれるのは、季節です。

 だんだん寒くなる摂理に助けられているだけです。

 未来の子供たちに何を受け継ぐのか、クーラーの進歩を受け継ぐのか、クーラーのぎりぎりいらない夏を受け継ぐのか、過ごしやすいお彼岸に御友達と話し合ってみよう。

              産経新聞掲載「笑い飯哲夫 著」より

 
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