【小説・経営コンサルタント竹根の起業日記】は、10年のサラリーマン生活をしてきた竹根好助35歳の経営コンサルタントとしての独立起業日記です。
これから経営コンサルタントとして独立起業しようと考えている人の参考となることを願い、経営コンサルタントとしての実践を経験的に語るつもりです。
経営コンサルタント起業日記を読むポイント
日記の主であります私(竹根)は、35歳の商社マンで、産業機械部第一課課長、2013年4月1日に経営コンサルタントという職業に関心を持ちました。
そのような中で直属上司とぶつかることが多い竹根は、商社の限界を感じたり、経営コンサルティング業による社会貢献のすばらしさがわかってきたり、ついにはヘッドハンターからコンタクトがあったりと揺れ動く竹根。サラリーマンを辞めるのか、それとも、別な道を歩むべきか、迷った挙げ句の決断は、日本を代表するコンサルティング・ファームである竹之下経営にお世話になることに決めた。
商社マンを辞めて、経営コンサルタント業界に一歩足を踏み入れた竹根である。連日、今まで体験したことのない中で、日本経営士協会のチュータリングサービスで経営コンサルタントとしての自分を磨く毎日である。
毎日20時30分頃発信しています。ただし、一部のブログでは翌朝の発行となることもあります。
【 注 】
ここに記載されていることは実在の企業とは何ら関係ありません。
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7月4週 初めての顧問料 0720
■ クリティカル・シンキングにおける意思決定とアクションプラン 14-7-4-1
経営コンサルタントに不可欠なスキルの一つとして、「クリティカル・シンキングのポイントが解る本」をもとに研究を続けている。前回は、クリティカル・シンキングを進めるフレームワークの考え方、課題とコンセプトを明確にして全体像を描き、それをもとに分析・現状把握をして、仮説を立案し、検証するという手順まで学んだ。
また、仮説を立てるタイミングによっては、無意識のうちに仮説に引き寄せられないようにする必要があることも学んだ。
◇3-5 意思決定とアクションプラン
第一ステップの目標を達成するために、第ニステップで分析、ステップで仮決定した方向に基づき、何をすべきか、実行計画はどうするかなど、ここでは最終的な意思決定を行います。
出典:「クリティカル・シンキングのポイントが解る本」今井信行著 秀和システム
クリティカル・シンキングを進める場合には、一定の思いで進めると誤った結論を導くことになりかねないことを警鐘している。そのために、途中で再度全体を見直し、場合によるとスタート時点でのフレームワークから作り直すことも必要と説かれている。
その作業によりムダも生じるかもしれないが、重要決定事項で判断ミスを犯さないためには、不可欠なことと思えるようになってきた。
また、アクションプランは、PDCAの考え方からも不可欠であり、その進捗管理の重要性も説かれている。
■ JETROサイトで見込み客物色 14-7-4-2
中小企業の中で、海外部門を持たない会社も多い。そのような会社のコンサルティングをすることができればと考え、JETROサイトを彷徨っていたら、海外への販売ルートを求めているという企業を発見した。
埼玉にある某企業が、スマートフォンやiPad用のカバーを海外で販売したいが、その販路を探しているという。早速、電話でコンタクトをしたところ、まだ輸出実績は無いとのことで、訪問することにした。
即日訪問と言うことで、先方も気を良くしたが、こちらがコンサルタントであることを明かすと態度が変わった。輸出業などの商社を探しているので、コンサルタントに固定的に顧問料を支払うだけの余裕はないという。
クライアント獲得商談はそれで終わったが、「独占販売」をベースに考えた方が良い旨アドバイスをした。無料でのアドバイスをすることは、直接のメリットはないかもしれないが、その話が、どの様に回って、また自分にメリットが出て来るかもわからないが、情報を提供してあげることがコンサルタントの役目のような気がした。
■ ラスレステック社販売方式 14-7-4-3
ラスレステック社社長から電話が会った。まだクライアントになっていないが、防錆塗料ベンチャー企業で、商社時代からの付き合いである。フランチャイズ方式での販売はどうかという売り込みがあったが、その販売方式はどうかということについて、私の意見を求めてきた。
塗料という産業用消費財販売に、フランチャイズ形式の販売が使えないことはないだろうが、ピンと来ない旨を回答した。先方は、私のネガティブな反応にがっかりしたようである。
「とはいえ、先方の話も聞いて、良さそうであれば話を進めることもあって良いのではないか」と回答すると、いつもの大きな声に戻った。
■ 匠製本機械アメリカ引き合い 14-7-4-4
かねてより、アメリカの印刷機械販売会社であるI社に、匠製本機械の製本機械の売り込みをしていたが、先方から興味があるという返事が飛び込んだ。
匠製本機械を訪問し、萩野専務にそのことを話すと大喜びで、社長室に私を連れ込んだ。まだ、引き合いの段階であるし、価格やPLにうるさいアメリカ市場での販売は容易ではない旨を伝えた。
まだ、どの商品に興味を持っているのかわからないので、重点売り込み商品を選定して、多少詳しい資料を作って先方に送ることにした。詳しい資料は専務が一両日中に作成してくれるというので、その翻訳ができ次第、I社に送付することにした。
■ 匠製本機械 初めての顧問料 14-7-4-5
匠製本機械で、萩野専務と打合せをしているときに、妻から電話が会った。仕事先に電話をしてくることは、あまりないことである。電話によると、匠製本機械から顧問料が振り込まれたというのである。
初めての顧問料である。メールでもなく、電話で連絡してきた妻の思いやりが嬉しかった。直ぐに専務に礼を言い、社長にも礼を言いたいからと社長室にも行き、経理の井菅課長にもお礼を言った。
始めて、顧問料を受け取った、と大声で叫びたかった。
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