■■【経営コンサルタント竹根の起業日記2月4週 こんな会社を辞めてやる!! 0218



 【小説・経営コンサルタント竹根の起業日記】は、10年のサラリーマン生活をしてきた竹根好助35歳の経営コンサルタントとしての独立起業日記です。
 これから経営コンサルタントとして独立起業しようと考えている人の参考となることを願い、経営コンサルタントとしての実践を経験的に語るつもりです。

 経営コンサルタント起業日記を読むポイント

 日記の主であります私(竹根)は、35歳の商社マンです。産業機械部第一課課長、2013年4月1日に経営コンサルタントという職業に関心を持ちました。
 最近、部長とぶつかることが多い竹根である。商社の限界を感じたり、経営コンサルティング業による社会貢献のすばらしさがわかってきたり、ついにはヘッドハンターからコンタクトがあったりと揺れ動く竹根。サラリーマンを辞めるのでしょうか、それとも、別な道があるのでしょうか。
 迷った挙げ句、部長に退職願を提出した。心機一転してコンサルティング・ファーム竹之下経営に入社したが、戸惑うばかりである。こんなことも体験・・・

【 注】 日記から週記へ
 2013年11月24日から、日記ではなく「週記」になりました。週のうちに数回新規記事をアップロードします。また、逐次部分改訂をしますので、引き続き毎日ご覧下さると幸いです。
 毎日20時30分頃発信しています。ただし、一部は翌朝の発行となることもあります。

【注】
 ここに記載されていることは実在の企業とは何ら関係ありません。

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 2014年2月4週


■ こんな会社を辞めてやる!! 0218

 むしゃくしゃした気持ちが収まらないでいると、大学でも、商社でも同期の親友である秋元からメールで、久しぶりに飲まないかというのである。

 久しぶりに会ったことも忘れ、竹之下経営での不満をぶつけた。秋元は聞き役に徹してくれた。不満というのは、人に聴いてもらうと気持ちが収まるのが通例である。ところが、私は、秋元に自分の気持ちをぶつけているうちに、自分の気持ちの整理ができたように思える。

 「俺は、竹之下経営を辞める」と腹が据わった。そのとたんに、自分のモヤモヤが吹き飛んだように思える。

 それまで聞き役であった秋元は当然のように慰留するように、あれこれと言った。私の気持ちが高ぶり、判断力を失っているという。ところが、私は、秋元に話しているうちに、自分の気持ちの整理ができ、逆に冷静になっていたのだ。

■ 上司への反逆 0217

 この一週間の竹之下経営でのやりとりを考えると、はらわたが煮えかえる思いがする。

 I社の企業診断報告書の件で、先週の本部長とのやりとりを思い出した。このまま放置しては、高い費用を払ってくれるクライアント様に申し訳ないという思いがふつふつと湧いてきた。

 とにかくデータをExcelで集計しなおしたりして、営業データとマーケティングデータをクロス集計したデータをまとめ、それを原稿にした。このまま報告書に挿入するのでは、本部長の顔を潰すことになるし、角も立つ。

 そこで、名案を思いついた。

 営業部門担当の先輩コンサルタントに、その資料と原稿を見せると、自分が欲しかったデータだと言って、その資料と原稿を欲しがった。こちらの作戦に引っかかったことを顔に出さず、ちょっと渋るしぐさをして、「では、よろしくお願いします」と丁寧に頭を下げた。

 「俺も役者だな」と心密かに思った。


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