【小説・経営コンサルタント竹根の起業日記】は、10年のサラリーマン生活をしてきた竹根好助35歳の経営コンサルタントとしての独立起業日記です。
これから経営コンサルタントとして独立起業しようと考えている人の参考となることを願い、経営コンサルタントとしての実践を経験的に語るつもりです。
経営コンサルタント起業日記を読むポイント
日記の主であります私(竹根)は、35歳の商社マンです。産業機械部第一課課長、2013年4月1日に経営コンサルタントという職業に関心を持ちました。
最近、部長とぶつかることが多い竹根である。商社の限界を感じたり、経営コンサルティング業による社会貢献のすばらしさがわかってきたり、ついにはヘッドハンターからコンタクトがあったりと揺れ動く竹根。サラリーマンを辞めるのでしょうか、それとも、別な道があるのでしょうか。
迷った挙げ句、部長に退職願を提出した。心機一転してコンサルティング・ファーム竹之下経営に入社したが、戸惑うばかりである。こんなことも体験・・・
【 注】 日記から週記へ
2013年11月24日から、日記ではなく「週記」になりました。週のうちに数回新規記事をアップロードします。また、逐次部分改訂をしますので、引き続き毎日ご覧下さると幸いです。
【注】
ここに記載されていることは実在の企業とは何ら関係ありません。
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■ 市場調査担当者の代理 0121
出社すると本鈴本部長から呼び出された。
今どのような仕事を担当しているのか、先日と同じような質問を受けた。同じ説明をすると、昨日辞表提出のあった、隣の課のコンサルタントの代わりにN社というクロスや人工紙のメーカーから受注している企業診断の市場部門を引き継ぐように命ぜられた。N社全体というのではなく、その位置事業部であるので、商品ラインとしては限定されているだろうというのが救いであるように思えた。
引き継ぐといっても、担当者はすでに退社して、彼が残した資料のみが手渡された。
それをパラパラとめくってみたが、利用できそうな資料はほとんどない。本部長にその旨を告げると、今月いっぱいに何とかしろという、強い口調の返事が返ってきた。
業界が印刷出版関係、ファンシーグッズ関係、鞄小物関係などのほか、小さな市場向けと、いくつかの業界にまたがっている。マーケティング資料を揃えると行っても容易ではない。
幸い印刷出版関係はネットからだけでもかなり資料は集まりそうであるし、商社時代に印刷業界のビジネスを手がけたこともあるので、何とかなりそうな気がする。それにN社当該事業部の売上の中で、印刷出版関係が七割近くを占めていることから、N社内資料も揃っていることに一縷の望みを繋いだ。
その他の市場については、ネット情報も満足行くものではなく、気が重くなった。
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