■■【経営コンサルタント竹根の起業日記】 10月第3週 総集編


 
 【小説・経営コンサルタント竹根の起業日記】は、10年のサラリーマン生活をしてきた竹根好助35歳の経営コンサルタントとしての独立起業日記です。
 これから経営コンサルタントとして独立起業しようと考えている人の参考となることを願い、経営コンサルタントとしての実践を経験的に語るつもりです。

 経営コンサルタント起業日記を読むポイント

 日記の主であります私(竹根)は、35歳の商社マンです。産業機械部第一課課長、2013年4月1日に経営コンサルタントという職業に関心を持ちました。
 最近、部長とぶつかることが多い竹根である。商社の限界を感じたり、経営コンサルティング業による社会貢献のすばらしさがわかってきたり、ついにはヘッドハンターからコンタクトがあったりと揺れ動く竹根。サラリーマンを辞めるのでしょうか、それとも、別な道があるのでしょうか。
 迷った挙げ句の決断は??
 毎日20時30分頃発信しています。ただし、一部は翌朝の発行となることもあります。

【 注 】
 ここに記載されていることは実在の企業とは何ら関係ありません。

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 10月第3週 総集編

十月十三日(日) 講師のポイント

 昨日、日本経営士協会相談員の先生にメールを入れたら、早速返事が来た。
 チームマネジメントに関するテーマのストーリー造りについて、テーマと目次公正はこれで良いだろうというご意見であった。
 三〇分という短時間なので、内容面ではポイントを絞り、重点的な部分を中心に、その他は簡略に話すようにしたらどうかというアドバイスをいただいた。
 初めて知修塾で講師を務めるには、充分なほどのアドバイスであり、プロの経営コンサルタントから直接このようなアドバイスをいただける、日本経営士協会の相談員制度のありがたさに改めて感謝する。士業の団体がここまできめ細かなサービスをしてくれるとは思ってもいなかった。

十月十四日(月) コンサルタントへの道

 今日は、体育の日で祝日である。
 自分がサラリーマンを辞めて、経営コンサルタントへの道を歩もうとしている今、再度、経営コンサルタントになるにはどのような道があるのかを考えてみました。
 独立起業というと、サラリーマンを辞めていきなり経営コンサルタントとして開業することになる。いわゆる[独立系コンサルタント」といわれる分類である。私はまだ経営士補なので、この分類に属する経営コンサルタントになるには、経験も実力も不足している。
 サラリーマンコンサルタントという道もある。一般的にはコンサルティング・ファームとかシンクタンクに勤務する方法である。サラリーマンではあるが、経営コンサルティング業に従事する方法だ。
 私が進もうとしているのはこの道であるが、一般企業の中でも社内コンサルタントと言われる業務がある。経営企画室とか、会社によっては社長室などがそれに属する。いまさら今勤務している商社で社内コンサルタントをやりたいとも言えないし、経営戦略室が社内コンサルタントと言えるような動きをしているようにも見えない。
 経営コンサルタントへの道は、いろいろとあると言えるが、もう決めてしまったことだと自分に言い聞かせた。

十月十五日(火) 経営コンサルタントのミリョク

 経営コンサルタントのバイブルに「経営コンサルタントには魅力が必要である」という記述があることを、通勤途上で思い出した。竹之下経営で経営コンサルタントとしてお世話になる自分に「ミリョク」があるのだろうか?
 バイブルでは「ミリョク」とは「三力」であると書かれている。
 三つの力の一つが「気力」である。経営コンサルタントになりたい、という強い気持ちが自分にあるのだろうか?こんな気持ちで経営コンサルタントになれるのだろうか?心許なくなってきた。
 先輩会員が、「コンサルタントという職業は、決して格好いい仕事だけではなく、きつく、つらい仕事だ」と言っていたことを思いだした。
 すなわち、経営コンサルタントには、二つ目のミリョクである「体力」が必要だという。十年サラリーマンをやって来て、病欠は一度もない。健康には自信があるが、それは体力に自信があるということなのだろうか?経営コンサルタントに取っての体力とは何なのだろうか?
 三つ目のミリョクは、経営コンサルティング業が知的に高度な業務なので、「智力」が必要だという。経営コンサルタントに取って必要な智力を私は持ち合わせているのだろうか?
 経営コンサルタントに取って必要だと言われる「ミリョク」に自信を持てないような気がする。
 会社で、部下から「今日の課長は元気ないですね」と言われて余計にへこんでしまった。
 昼休みに、秋元に会って、その疑問を投げかけようと思ったが、今日は日帰り出張だという。明日、いつものところで会うことになった。

十月十六日 明和大学管理者講座

 台風が近づいている。「大型で強い台風」とテレビのアナウンサーが強調している。
 吹き返しの風は強いが雨も上がり、昼休みに、秋元といつものちょっとしゃれたレストランで昼食を取ることにした。昨日の疑問を早速投げかけた。
 三つの「ミリョク」のうち、「気力」の点では大丈夫だと、秋元が太鼓判を押してくれた。最初から経営コンサルタントとしての高い気力を持っていなくても、私なら持ち合わせている気力で直ぐにそれに追いつくと、慰めも兼ねて言ってくれた。それでなんとなく安心した。
 夜は、明和大学の「企業経営を斬る」という講座の二回目である。「管理者の頭の構造を抜本的に斬る」というテーマで、管理職のあり方を事例を基に考えさせられた。最後に、講師から「経営理念の重要性を理解・徹底すること。経営理念から会社を見直すことで、企業の継続的な繁栄を妨げる戦略を立てる管理者であらねばならない」とコメントがあった。
  http://info.jmca.or.jp/seminar/301/detail/2013_2_meiji.htm
 終了後、講師の誘いで、数人が近くの居酒屋に入ることになった。私は早速「ミリョク」について尋ねた。
 「体力」という点では、クライアントは、こちらの都合で時間を待ってくれないので、徹夜続きの日や、休日もなく全国を駆け回ることがあるので、それに耐える力が必要だと教えてくれた。この点では、絶対に誰にも負けない自信がある。
 「智力」については、専門分野の専門性の高さ、周辺に知識や情報量、裾野の広さが必要だという。裾野の中には、社会的な常識はもちろんのこと、大学の経営学部などでの知識は、専門分野を問わず必要だという。
 専門性の高さは、どの程度必要かは明確には言えないが、専門性の高瀬でコンサルティング・フィーが決まると言っていた。
 残念ながら、どのように学び、それらを修得するのかを聞く時間はなかった。

十月十七日(木) 経営トップ十五訓

 今朝のブログは、毎月第三木曜日に連載されている「経営トップ十五訓」というのに目が留まった。「誠意と感謝の気持ちをもって社員(会員)や関係者に接する」という三回シリーズの一回目である。
 今日の小題は「良い社長、悪い社長」で、社長というのは、社員から見ると「雲の上の人」「お金持ち」「偉い人」というようなイメージを持たれることが多い。そのために、社長だからと言って「威張り腐る人」もいるが、同じ人間であることを忘れてはならないという。
 社長の中には、自社の社員を悪く言ったり、「社員は愚かな者」という”上から目線”で見がちであったりするが、気をつけなければならないと戒めている。
 経営コンサルタントとしては、経営者を良く理解するために、その裏返しで見ることを勧めている。

十月十八日(金) 経営コンサルタントと人格

 経営コンサルタントには「ミリョク」すなわち「三力」が必要だと、この数日間いろいろと考えることが多い。新宿でハンバーガーショップでがぶりついていると、隣の席の人が声をかけてきた。日本経営士協会の知修塾で知り合った会員である。
 ミリョクの話を投げかけると、「人格・人柄が高潔である」という要素も必要だとバイブルに書かれていることを教えてくれた。
 経営コンサルタントはは高い倫理観を持って、コンプライアンス意識が高くなければならないというのである。
 彼が、5Sを重視するあるコンサルタントが「深夜の交通信号」という話をしたことを話してくれた。その先生がサラリーマンをしていたときには、深夜に赤信号があったり、一時停止のサインがあったりしても、誰もいなければ安全が確認できたらそれを無視していたそうだ。
 ところが、その先生がコンサルタントになり、クライアント・顧問先で「規則は守ろう」と言っているのに、「自分自身がそれを励行していないのでは、コンサルタントとしては失格である」と考え、今ではその様なときでも守るようにしたそうだ。「精神修養にもなる」と笑顔で聞く人に話している姿に、「まさにプロだ」と感嘆したのだという。

十月十九日(土) プロコンサルタントのお話

 日本経営士協会の理事長を囲む会が開かれた。経営コンサルタントとして独立起業するときの心構えを中心に、自分の体験談を話してくれるのである。

 コンサルタントになる前に、自分自身が本当にコンサルタントになりたいのかどうかを再確認する重要性を理解してほしいのです。その結果、「やはり自分はコンサルタントになりたいのだ」と確認できたら、次のステップに入ります。

 コンサルタントと言っても、一匹狼的に、一人のコンサルタントが核となって業務をしている独立系のコンサルタントもいれば、コンサルティング・ファームでコンサルタントをしている人もいます。一般企業・組織の経営管理室のような部門で社内コンサルタント的な活動をしている人もいるでしょう。

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