■■【経営コンサルタント竹根の起業日記】 九月二六日 中小企業と資金繰り


 
 【小説・経営コンサルタント竹根の起業日記】は、10年のサラリーマン生活をしてきた竹根好助35歳の経営コンサルタントとしての独立起業日記です。
 これから経営コンサルタントとして独立起業しようと考えている人の参考となることを願い、経営コンサルタントとしての実践を経験的に語るつもりです。

 経営コンサルタント起業日記を読むポイント

 日記の主であります私(竹根)は、35歳の商社マンです。産業機械部第一課課長、2013年4月1日に経営コンサルタントという職業に関心を持ちました。
 最近、部長とぶつかることが多い竹根である。商社の限界を感じたり、経営コンサルティング業による社会貢献のすばらしさがわかってきたり、ついにはヘッドハンターからコンタクトがあったりと揺れ動く竹根。サラリーマンを辞めるのでしょうか、それとも、別な道があるのでしょうか。
 毎日20時30分頃発信しています。ただし、一部は翌朝の発行となることもあります。

【 注 】
 ここに記載されていることは実在の企業とは何ら関係ありません。

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 九月二六日 中小企業と資金繰り

 先週の営業会議の結果を伝えるために、匠製本製作所を訪問した。

 社長と専務が、二回奥の社長室で応対してくれた。

 雑談のつもりで、二五日の代金回収は順調に進んだかと投げかけた。二人は顔を見合わせてから、社長が私におもむろに話し始めた。

 それは、それは、自分があまりにも中小企業の現実を知らない、想像もしない中味であった。月末を控えて、資金繰りが厳しく、代金回収は真剣勝負であることを知った。

 その後で、わが社として、匠製本の機械輸出の取引はできないことを話すのはつらかった。

 専務の話によると、匠製本は小型紙折機では日本のトップシェアを持っているという。小型紙折機という範疇には、事務機用の市場は含まれない、プロ仕様の紙折機のことらしい。

 三〇分程度で帰社するつもりが、三時間も経過してしまった。帰り際、萩野専務が夕食を誘ってくれた。断るに断れなかった。


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