■■【経営コンサルタント竹根の起業日記】 七月十八日 大きなビジネスチャンスを逃す


 
 【小説・経営コンサルタント竹根の起業日記】は、10年のサラリーマン生活をしてきた竹根好助35歳の経営コンサルタントとしての独立起業日記です。
 これから経営コンサルタントとして独立起業しようと考えている人の参考となることを願い、経営コンサルタントとしての実践を経験的に語るつもりです。

【 注 】
 ここに記載されていることは実在の企業とは何ら関係ありません。


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  七月十八日 大きなビジネスチャンスを逃す

 昼食時に、社食で偶然にも部長と隣り合わせになった。五月中旬に面会した塗料のベンチャー企業のことが新聞に掲載されていて、画期的な製品であることが紹介されていた。

 ライバルの商社がその総代理店となり、自動車や造船業界、建設業界に大きなインパクトを与えていることを話した。

 うちは、うちのやり方があり、リスクの高いばけ学がらみの商品には手を出さないのだ、と負け惜しみのようなことを言っている。大きな業界ではないが、数十億の売上をすでに上げ、利益率も高く、大きなビジネスチャンスを逃したことに対して何ら反省のないことが面白くなかった。

 七月十七日 部長面談

 朝一番で、ボーナス査定後の面談をまとめて部長に提出した。

 夕方、部長面談がある。今度は私が査定される立場だ。

 部長面談は、第二小会議室で行われた。どの会議室も一杯であるということは、中間管理職の面談が一斉に行われているのだろう。

 部長は、私の部下管理が甘いのではないかという点をついてきた。その点は認めざるを得ないが、今後は計画と実積の差異分析、進捗管理のやり方についてExcelを使った方法を紹介した。

 彼は、それについては何のコメントもせず、「せいぜい上手に使ってやってくれたまえ」という言葉が返ってきただけである。

 逆にこちらから、今後の部長の方針について、いくつか質問をぶつけたが、ノラリくらいの回答しかなかった。

七月十六日 査定のフォロー

 ボーナスが支給され、査定後のフォローのための面談を今月初めからやっているが、一人一時間くらいはかかるので、今日でようやく最後の部下の面談を終えた。

 アベノミクスで業績回復企業のニュースが多い。うちの会社は商社であるが、それを実感することが多いが、取引先の経営者と会うと愚痴が多い。全ての企業が業績回復をしているわけではない。

 部下の中には、たくさんのボーナスをもらいながら面談の折に不満を口走る者がいる。まだまだ、私は管理職として甘いと思いながらも、部下達の認識の甘さというか、危機感の欠如というか、釈然としないものがある。

 夕方、係長・主任会議を開催した。進捗管理のあり方について、忌憚のない意見交換をした。ようやく、管理の仕方の全体像に、具体的なすすめ方で肉付けができた。


 七月十五日 資格取得に関する費用

 経営コンサルタントになるのに学歴が必要かと悩んでいた大関という男からメールが来ていた。

 経営コンサルタントのバイブルの件に対するお礼とともに、資格取得講習会の費用など、年間でどのくらいかかるのかという質問がついてきた。

 これも調べればわかることだと思いながらも、日本経営士協会のセミナー案内サイトを紹介した。 http://info.jmca.or.jp/seminar/301/

 ブログでネット利用した研修が日本経営士協会で開講しているという。ありし日の件風では、ある商店街のお弁当屋さんへのコンサルティングがテーマだったそうである。事前準備をしている受講者から活発な意見が出てきたとある。ネットによる研修なら日本だけでなく、世界のどこにいても受講できる。素晴らしい企画である。

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  http://www.glomaconj.com/consultant/hitorigoto/keikon.htm#110510


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