■■【経営コンサルタント竹根の起業日記】 7月3日 問題発見力


 
 【小説・経営コンサルタント竹根の起業日記】は、10年のサラリーマン生活をしてきた竹根好助35歳の経営コンサルタントとしての独立起業日記です。
 これから経営コンサルタントとして独立起業しようと考えている人の参考となることを願い、経営コンサルタントとしての実践を経験的に語るつもりです。

【 注 】
 ここに記載されていることは実在の企業とは何ら関係ありません。


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 七月三日 問題発見力

 私と同時に経営士補資格取得ができた親友の秋元が、昼食を一緒にしたいというので、久しぶりに例のちょっぴり高級レストランであうことにした。

 彼は、経営士・コンサルタントとしてのドメインをすでに決めている。技術系の秋元は「MOT」を基本にする経営コンサルタントになって、大企業を相手にやってゆきたいと以前語っていた。その時は、彼に先を越されたような気持ちになった。

 私は、いまだに「経営コンサルタントとは」という問題を半数的に考えている。

 経営コンサルタントのバイブルに「経営コンサルタント」は何をするのかについて第一項に「企業理念、経営計画など基本方針を構築・再構築する支援をするとあり、それは何となくわかるねと、秋元と確認し合った。

 第二項の「顕在的および潜在的な問題・課題をともに見つけ出し、分析し、現状を謙虚に認識し、その改善・改革の意識を高める」は、いかにも経営コンサルタントらしいという点では、秋元と意見が一致した。

 しかし「現状を謙虚に認識し」という下りがよく解らないと彼にぶつけてみた。

 彼もわからないというので、食事をしながら意見を出し合った。

 結論として「単に問題発見力を持つだけではなく、経営士・コンサルタントとしての上から目線ではなく、社員の人達と同じ目線で問題を直視する」ということではないかということに落ち着いた。


七月二日 経営士ブログの効用

 【今日は何の日】というブログによると、今日は「半夏生(はんげしよう)」というのだそうだ。半夏生は雑節の一つで、夏至から11日目にあたるこの日から、小暑前日までの五日間を指すという。

 「半夏」は、カラスピシャクという毒草のことで、「半夏生」とは、この毒草が生えるころという意味でもあるそうな。

 経営士ブログに、このような一口知識的な情報が、得意先との会話の話のツマとなるので、部課との雑談の中で、その日のブログ記事を紹介するようにしている。最近、私の部課への顧客からの反応も良い。


7月1日 早朝ミーティング

 週の初めでもあり、一日でもある。昨日の「経営コンサルタントとは」へのこだわりを引きずってばかりはいられない。

 毎月1日は、早朝ミーティングを開いて、月の目標、課としての方針、計画数値等等の確認を課員にさせることにしている。課長になったときに始めたが、最初は「早朝出勤手当が出るのか?」とか、「ミーティングなどは時間の無駄だ」などとブータれる者も多かったが、今や誰も不平も言わず、真剣に取り組んでくれるようになった。

 計画とか目標に対する意識付けができることを各自が気がついたのである。

 一通りの定例事項を行った後、時間があるときには、一人を指名して、今月の計画や方針に対する自分の考えを発表させることにしている。要領よく、自分の考えを伝えるトレーニングになると考える。

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