「経営の原理原則」をもっと知ろう

「経営の原理原則」をもっと知ろう

資本主義150年の叡知である「経営の原理原則」を、分かりやすい言葉で、お伝えしています。

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その127-2からの続き
 
 
何が言いたいかというと、
 
日本が60年かけて成長させた経済を、
 
彼らは、半分以下の時間で
 
達成できる可能性があるということです。
 
 
つまり、所得が少なくても人数は多い。
 
 
しかも、そのうちの多くが、
 
今後、所得が上がっていく可能性が高い。
 
 
これが「BOP」なんです。
 
 
ですから現在、世界中が、
 
この「BOP」に向けた商品を、開発し始めました。
 
 
つまり、年収30万円でも買える商品、
 
所得の低い人でも買える商品を売り始めたということです。
 
 
分かりますか?
 
 
だから、世界最大のウォルマートが、
 
今でも伸び続けています。
 
 
そして、そこで売れているのは、ハイバリュー商品です。
 
 
ハイバリュー商品とは、
 
必要な品質が備わっていて、
 
安い商品のことです。
 
 
 
日本のメーカーが作るような、
 
付加価値がついて
 
高い商品は、
 
もう世界では売れません。
 
 
これは、程度の差こそあれ、
 
日本国内でも同じことが起きています。
 
 
ですから、
 
このことは他人事ではないんです。
 
 
どちらを相手にビジネスをするかは、
 
あなたが決めてください。
 
 
「一部」のお金持ちを相手に、
 
商売をするのも良し。
 
 
お金をあまり持っていない「大勢」を相手に、
 
商売をするも良し。
 
 
決めるのはあなたです。
 
 
ただ、ビジネスは
 
客数の漸増(だんだんに増えること)で、
 
その成長が決まります。
 
 
ですから、絶対に有利なマーケットは、
 
ベースとなる人数の多い
 
「大衆実用品」を扱うことです。
 
 
つまり、
 
「Everyday」「Everybody」商品を扱うことなんです。
 
 
そしてその商品を、
 
最初は「モデレートプライズゾーン」で、
 
そして最終的には
 
「ポピュラープライズゾーン」で売ることです。
 
 
世界中の企業が、BOPを狙った、
 
「ポピュラープライズゾーン」の戦いに突入しています。
 
 
つまり、世界の買い物の構図が、
 
「付加価値」から「相対的価値」の構図に
 
移っているということです。
 
 
これが分からないで商売をしていると、
 
間違った判断をしてしまいます。
 
 
そこらへんのエコノミストが言うような、
 
「不況が続くから、物の値段が下がった」
 
なんてことを信じていると、
 
大きな間違いを犯すことになる、ということです。
 
 
ものの値段が下がったのは、
 
不況のせいではありません。
 
 
もうそれが、
 
世界の流れだということです。
 
 
ですから、それが分かった上で、
 
どちらに向けて商売するかは、
 
あなたが決めてください。
 
 
一部の金持ちを相手に、
 
商売をするのでもいいです。
 
 
もしくは、お金がなくても
 
人数が多い「Everybody」を
 
相手に商売をするか?
 
 
どちらでも、好きにしてください。
 
 
ただ、有利なのは、
 
『「Everybody」「Everyday」商品』を扱うことです。
 
 
そして、この続きは、また次回、お伝えしていきたいと思います。
 
では。(^▽^)/
昨日までに、「作る立場」「売る立場」と
 
「使う立場」「買う立場」の商品の違い
 
についてお伝えしてきました。
 
 
そして、昨日の最後にお伝えしたように、
 
どんなビジネスを選ぶかは、
 
経営者であるあなたの自由です。
 
 
ただ、その選ぶ時の選択基準として、
 
知っておいてほしいことがあります。
 
 
それは、世界中の所得分布図です。
 
 
世界には、
 
現在、約72憶人の人間が住んでいます。
 
 
そのうち、約70%の人の所得は、
 
年収約30万円です。
 
 
もちろん、
 
これは日本の話ではありませんよ。
 
 
世界での話です。
 
 
「うちは中小企業だから、世界の話なんて関係ない」
 
 
そう思うのは、あなたの勝手です。
 
 
ただ、世界の話だからって、
 
全く日本に関係ないかというと、
 
そうではありません。
 
 
現に日本でも、
 
もうとっくにその影響は、表れてます。
 
 
いいですか?
 
 
世界人口72憶人の70%、
 
つまり約50億人は、年収が30万円しかありません。
 
 
月収じゃなくて、年収で30万円です。
 
 
「30万円しかないんじゃ、
 
何にも買えないだろうから、
 
そんな層は、相手にしなくていい」
 
 
気持ちは分かりますが、
 
もしあなたが本当にそう思うなら、
 
それは世界の潮流から、
 
外れた考えです。
 
 
たしかに、この人たちは、
 
年収30万円しかありません。
 
 
こういう人たちのことを
 
「BOP」といいます。
 
 
何の略かというと、
 
「Base of the Economic Pyramid」。
 
 
つまり「所得ピラミッドの底」ということです。
 
 
ピラミッドの底というくらいですから、
 
たしかにお金は持っていません。
 
 
でも考えてみてください。
 
 
世界中に、約50億人いるんですよ。
 
 
世界人口の約7割の人間。
 
 
そんな大勢の人間を
 
放っておく手は、ありません。
 
 
しかも、そのうちの多くは、
 
いつまでも年収30万円のままではないです。
 
 
国の経済が上がっていけば、
 
比例して年収は増えていきます。
 
 
カンボジアなどは、
 
現在、日本の昭和30年代のような風景ですが、
 
これから様々なインフラが整うことにより、
 
雇用と所得が増大します。
 
 
しかも、昭和30年代のような風景なのに、
 
カンボジアでは、
 
携帯電話やスマートフォンを持っている人が、
 
ちらほらいます。
 
その127-2に続く
 
昨日までに、「マーケティング」と「マーチャンダイジング」の違いをお伝えしてきました。
 
更に言うと、
 
メーカーのやる「マーケティング」って、
 
「同一単品のみ」を、
 
「より多くのお客」に売ることなんです。
 
 
もっと簡単にいうと、
 
例えばあなたが、
 
「ボルヴィック」を作っているといるとします。
 
 
すると、この「ボルヴィック」という製品を、
 
いかにたくさん売るかが勝負になります。
 
 
そして、あなたの会社からすると、
 
「いろはす飲むな!」
 
「お~いお茶飲むな!」
 
「コーラ飲むな!」
 
「ボルヴィックだけを飲め!」
 
となります。
 
 
つまり、「メーカーマーケティング」って、
 
やっていることは
 
「他者排除」
 
なんです。
 
 
だってそうしないと、売上が上がらないから。
 
 
メーカーにしてみれば、
 
わが社が作った
 
わが製品を、
 
いかに買ってもらうかが勝負
 
だということです。
 
 
だから、お客のことなんて、
 
全く考えていません。
 
 
お客が「ジュースが飲みたいな」と思う時でも、
 
「うちが作った水を飲め」って言って、
 
お客に「ボルヴィック」を勧めるのが
 
「マーケティング」です。
 
 
たまたま「ボルヴィック」を飲みたいお客には売れても、
 
ジュースやコーラ、お茶を飲みたいお客には、
 
見向きもされません。
 
 
でも「マーチャンダイジング」は、
 
反対なんです。
 
 
お客の求めるものを売ります。
 
 
たとえば、小売業や飲食業の場合、
 
こうなります。
 
 
「いろはすありますよ!」
 
「お~いお茶もありますよ!」
 
「コーラもあります!」
 
「ボルヴィックだってあります!」
 
「あなたの飲みたいものを、飲んでください!」
 
 
ど~ですか?
 
 
「マーチャンダイジング」は、
 
お客が欲しいものを売るんです。
 
 
そして、どの商品が売れてもいいんです。
 
 
だから、昨日は「いろはす」が売れて、
 
今日は「お~いお茶」が売れて、
 
明日はコーラが売れても、
 
全く問題がありません。
 
 
でも「メーカーマーケティング」の場合は、
 
お客には、
 
わが社の製品を買ってもらわないと
 
成り立たないんです。
 
 
「ボルヴィック」を作っているなら、
 
「ボルヴィック」が売れないと成り立たない。
 
 
だから、「他者排除」の発想で、
 
る仕組みを考える。
 
 
すると、いつまで経っても、
 
「お客の立場」に立つことができないんです。
 
 
片や、お客が飲みたいものを揃えておいて、
 
お客が飲みたいタイミングで、
 
飲みたい物を売ることができる。
 
 
お客がどちらを選ぶかは、一目瞭然ですよね?
 
 
何度も言いますが、
 
お客に選ばられなければ、
 
売上は上がらないんです。
 
 
今、世界中で勝者になっている企業は、
 
「マーケティング」から
 
「マーチャンダイジング」に、
 
どんどん移行しています。
 
 
日本でも、一昨日企業名を挙げたような、
 
売上を上げ続けている会社は全て、
 
「マーチャンダイジング」を行っています。
 
 
でも中小企業は、
 
未だに「マーケティング」を崇めて、
 
「自分のところの製品が一番いいんですよ」と言って、
 
売上を落とし続けていますよね?
 
 
わが社の作ったもの、売ってるもの、
 
しか売らないのか?
 
 
お客の欲しい物を、
 
揃えて売るのか?
 
 
どちらを選ぶかは、
 
社長であるあなたの勝手ですが、
 
もし成長したいのであれば、
 
お客に選ばれる方を、あなたも選んでください。
 
 
そして、この続きは、また次回、お伝えしていきたいと思います。
 
では。(^▽^)/
昨日は、 なんで
 
「100人に1人しか買ってもらえないビジネス」
 
をやってるんですか?
 
 
なんで、
 
「100人中80人に選ばれるビジネス」
 
をやらないんですか?
 
ということを最後にお伝えしました。
 
 
どうすれば8割の人に選ばれるのか?
 
 
簡単です。
 
 
8割の人が買っているものを、
 
あなたも売ればいいだけです。
 
 
もし、あなたが作っている製品を売るだけだったら、
 
そうはいきません。
 
 
あなたの商品を欲しがる人を見つけるか、
 
無理矢理欲しがるように仕向けるしかありません。
 
 
でもあなたが、なんでも売っていい
 
「小売業」
 
「飲食業」
 
「サービス業」
 
なら、「売れ筋商品」を扱うことができます。
 
 
「売れ筋商品」というのは、
 
8割のお客が買っているものです。
 
 
そして、「売る立場」「作る立場」で物を作ると、
 
「付加価値商品」になるといいました。
 
 
では、「買う立場」「使う立場」で作られた商品のことを、
 
何というか?
 
 
答えは、「ハイバリュー商品」といいます。
 
 
「ハイバリュー商品」の品質は、
 
『「使う立場」が必要としている品質』です。
 
 
価格を上げるための過剰な品質は、
 
最初から付いていません。
 
 
そしてその結果、
 
相対的に安くなる。
 
 
これを「ハイバリュー商品」といい、
 
これが現代の欧米の主流の考え方です。
 
 
ですが元々、欧米も「マーケティング」が主流でした。
 
 
でも、早目に「マーケティング」から
 
「マーチャンダイジング」に移行したのは、
 
先日も話した
 
「商品の開発権を持つのは、メーカーではなく、消費者である」
 
という考え方によるものです。
 
 
そして今、世界中の製品は、
 
みんな「ハイバリュー型」に移行しています。
 
 
つまり、「付加価値ビジネス」をしているのは、
 
世界中で日本だけです。
 
 
ですから、たしかに日本は、
 
何か物を作らせると、
 
生産技術は、世界一です。
 
 
ハード面では、
 
本当に世界で一番だと思います。
 
 
ですが、ことソフトになると、
 
日本の企業は、からっきしです。
 
 
日本が作った世界的なソフトがありますか?
 
 
ないですよね?
 
 
「マーケティング」は、
 
ものを作ってどうやって売るか?です。
 
 
「マーチャンダイジング」は、
 
のは作らずに、
 
お客の欲しいものをどう揃えるか?です。
 
 
日本は、作ってどう売るか?ばかりです。
 
 
この違いは、大きいですよ。
 
 
そして、この続きは、また次回、お伝えしていきたいと思います。
 
では。(^▽^)/
昨日は、「マーケティング」は
 
もう終わっているという話をしました。
 
 
もちろんこれはね、
 
全然効果がない、
 
ということではないですよ。
 
 
ただ、「マーケティング」を使っていたのでは、
 
大幅に成長することはできないということ。
 
 
つまり、大手にはなれないということです。
 
 
考えてもみてください。
 
 
小売業や飲食業、サービス業の大手と言われるとこれで、
 
「マーケティング」を武器にしているところがありますか?
 
 
セブンイレブン
 
イオン
 
サイゼリヤ
 
ユニクロ
 
しまむら
 
ニトリ
 
TUTAYA
 
ダイナム
 
オートアールズ
 
カインズホーム
 
コナカ
 
ゼビオ
 
など
 
 
サイゼリヤなんて、広告さえ出してないですよ。
 
 
でも、何時行っても、お客で溢れています。
 
 
みんな、サイゼリヤを求めているんですよ。
 
 
前に聞きましたよね。
 
 
大手って、どんなところですか?って。
 
 
大手とは、お客が沢山いて、
 
お金も一杯持っているところです。
 
 
じゃあ、そのお金は、誰が運んでくるんですか?
 
 
お金は、お客が運んできます。
 
 
つまり、より多くのお客さまに選ばれたところが
 
大手になれるということです。
 
 
ですが「マーケティング」は、
 
「作る立場」「売る立場」の発想で、
 
ビジネスが組み立てられているので、
 
なかなかお客に選ばれることはありません。
 
 
そもそも、「お客の欲しい物」でなく、
 
「自分たちの売りたいもの」を
 
「売りたい価格」で
 
「いかに売るか」
 
という発想からできたビジネス形態が、
 
お客に選ばれるはずがありません。
 
 
だからなのか、「マーケティング」では、
 
100人中1人買ってくれれば、
 
そのプロモーションは成功だと言われています。
 
 
100人中1人買ってくれれば成功って、
 
じゃあ、それをいくらでお客に売りつけてるんだ?って話ですよ。
 
 
99人が買ってくれずに掛かった経費を、
 
やっと買ってくれたわがお客に、
 
全部乗っけて売ってるってことじゃないですか。
 
 
それが、「売る側の都合」だって、言ってるんです。
 
 
なんで、
 
「100人に1人しか買ってもらえないビジネス」
 
をやってるんですか?
 
 
なんで、「100人中80人に選ばれるビジネス」
 
をやらないんですか?
 
 
私には、ほんとわけが分かりません。
 
これを見ているあなたは、
 
ぜひ8割のお客に選ばれる商品・サービスを扱うようにしてくださいね。
 
 
そして、この続きは、また次回、お伝えしたいと思います。
 
では。(^▽^)/