玄徳のゲントーク!!

玄徳のゲントーク!!

思いついたことをダラダラ書きます。

今は昔ばなしのアレンジにハマっているので、いくつか書きます。

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             うらしまたろうらしまたろうらしまたろうらしまた


むかしむかし、あるところに浦島太郎という若 者が住んでおりました。
ある日、浦島が浜辺を散歩していると、一匹の 亀が子供達にいじめられていました。

「これこれ、子供達。亀をいじめてはいけないよ。
さぁ、お小遣いをあげるから亀を放してやりなさい。」
子供達は亀をいじめるのをやめて、どこかへ走っていきました。

「危ないところを助けていただいてありがとうございます。
お礼に竜宮城へご招待いたします。さぁ、私の背中に乗ってください。」

浦島は亀に乗り、海の中を進んでいき、それはそれは美しい竜宮城に辿り着きました。
竜宮城では乙姫様が出迎え、
「浦島様、亀を助けていただいてありがとうございます。
お礼に最高のおもてなしをさせていただきます。
どうか、いつまででも遊んでいってください。」


食べきれないほどの豪華で新鮮な海の幸、
目の前では鯛や平目が優雅に踊り、隣には美しい乙姫様。
浦島は時間の経つのも忘れ、遊び続けました。

竜宮城での毎日は夢のようでしたが、
地上にいる両親の事が心配になった浦島太郎は、
そろそろ帰りたい、と乙姫様に告げました。

「それは残念です。ではこの玉手箱をお持ち帰り下さい。
でも決して中を開けてはいけませんよ。」

浦島太郎は亀の背中に乗り、竜宮上を後にしました。

浜辺へ到着した浦島ですが、なんだか様子がおかしいことに気が付きました。
なんと、竜宮城で過ごしているうちに、地上では何百年もの月日が流れていたのです。
当然、住んでいた家も、両親の姿もありません。

途方に暮れた浦島は玉手箱を開けてみることにしました。
すると、なんということでしょう。

中から白い煙が立ち上り、浦島はあっという間に老人の姿になってしまいました。


浦島は海に向かって叫びました。

「おーい、亀よ。もう一度出てきてくれ!
こんな姿になってしまってはもうどうにもならない!!出てきてくれー!」

来る日も来る日も呼び続け、ようやく亀が姿を現しました。
「浦島さん、 玉手箱を開けてはいけないと、あれほど言ったのに...。」

浦島は必死で亀にすがりつきます。
「約束を破ったことは謝ります!どうか助けてください!」

亀は取り乱した浦島を諭すように、
「浦島さん、あなたの年齢は今100歳になっています。
こればかりは、残念ながらどうにもなりません。」

しかし、浦島もこのままあきらめる訳にはいきません。
「あなた達には何か不思議な力があるようだ。きっと何か方法があるに違いない。
どうか、どうか、隠さずに教えてください。」

亀はしばらく考え込んで、
「そこまでおっしゃるのなら...。」
と、別の玉手箱を取り出しました。
「浦島さん、これを開けてごらんなさい。少しは楽になるかもしれません。」

浦島は急いで箱を開けました。

中から白い煙があがり、なんと浦島は子供の姿に戻ったのです。


「亀さん、ありがとう!少し若くなりすぎた気もするが、老人よりはマシだろう。
おや?どういうことだ。俺が10人もいるじゃないか!」

「さっき言ったように、100歳という年齢はどうにもなりません。
やむなく、100歳のあなたを10歳の子供10人に分けたのです。」

「まぁ、いいだろう。むしろ大勢いたほうが大人になるまでは暮らしやすいかもしれない。」

「言っておきますが、あなたは10分の1になったのです。当然、寿命も...。
大人になるのは、まず無理でしょうね。」

「なんということだ。ということは、残りの寿命も10分の1になってしまったのか。
これでは1ヵ月後、いや1週間先も生きられるかどうかわからないではないか。
やい、亀!なんてことをしてくれたんだ!」

10人の浦島が亀を囲い、それぞれに石を投げたり、蹴飛ばしたりしました。


「これこれ、子供達。亀をいじめてはいけないよ。
お小遣いをあげるから亀を放してやりなさい。」

声が聞こえ、浦島たちが顔を上げると、
そこには、以前の浦島とうり二つの若者が立っていました。
浦島達はなんだか恐ろしくなり、いっせいに逃げ出しました。

「危ないところを助けていただいてありがとうございます。
お礼に竜宮城へご招待いたします。さぁ、私の背中に乗ってください。」

亀と青年は海へと潜っていきました。



          おしまいZzzzzzzzzz.........


ジャックとローズの間には、双子の赤ん坊が産まれました。
太郎、次郎と名づけられた赤ん坊は、健康で丈夫に育ちましたが、
少しだけ、変わったところがありました。

太郎の肌は真っ赤で、次郎の肌は真っ青でした。
どちらも頭から角が生えていて、虎柄のパンツを好んではきました。
そう、あの巨大な桃を食べると染色体に異常をきたし、鬼のような子供が産まれてしまうのでした。



そうしてしばらくの年月が過ぎました。
太郎も次郎も立派な青年になり、ジャックとローズは甲状腺の病に倒れ、亡くなってしまいました。

「太郎兄さん、父さんも母さんも死んでしまったよ。僕達二人だけになってしまったよ。」
「次郎、気を落とすんじゃない。俺にいい考えがあるんだ。」
「いい考え?」
「都へ行ってお嫁さんをもらってこよう。そしてこの島で家族をつくり、平和に暮らすんだ。」
「兄さん、それは理想的だけれど、無理だよ。この姿を見たら、誰でも恐ろしくなって逃げ出してしまうよ。」

「大丈夫だ。ちゃんと作戦も考えてあるんだ。」
「作戦?」
「船を造って、あの桃の実をたくさん積み込み、都へ行くのさ。
 そして、老夫婦の家の前にこっそり置いてくればいい。すぐに俺達みたいな子供がたくさん産まれるだろう。
 やがて、鬼なんて珍しくも何ともなくなる。誰も俺達を怖がったりしなくなるさ。世の中とはそういうものだ。」

「兄さん、それはいい考えだね。
 そうだ、父さんと母さんのお墓だけど、生まれ故郷に移してあげようよ。
 この島に来てから一度も帰れなかったと、よく懐かしんでいたもの。」


二人はすぐ実行に移しました。力が強いのであっという間に船が出来上がり、
あっという間に山ほどの大きな桃の実が船に積まれました。

夜の闇に紛れ、都に上陸した二人は、大きな桃を老夫婦の家に置いて回りました。
決して自分達の姿を見られないよう、夜が明ける前に作業をやめました。
鬼が置いていった桃なんて、気味が悪くて誰も食べません。

朝日が昇る頃、ジャックとローズが昔住んでいた山に到着し、新しいお墓を建てました。
うっかりお供え物を忘れてしまったので、残った桃を供え、二人は島へと帰りました



それからしばらくして、都ではある変化が起きていました。
まず、鬼の子がたくさん産まれました。
はじめのうちは恐ろしがっていましたが、どの家でも同じようなことが起きているとわかると、
次第に誰も気に留めなくなりました。

次に、老人がいなくなり、若者ばかりになったので、モラルや秩序が乱れ始めました。
そして、都は次第に荒廃していきました。

人々は、これを鬼の子がもたらした災いだと考え、鬼の子すべてを島流しにしてしまいました。
彼らは太郎と次郎の住む島に流れ着き、太郎と次郎の手によって大切に育てられました。
太郎と次郎は、当初の計画とは少し違ったものの、結果的に目的を果たすことができたので、互いに喜び合いました。


そして、十数年の年月が流れました。
子供達は成長するにつれ、自分達を捨てた、自分勝手な都の人間達に恨みを持ち始めました。
太郎と次郎は、自分達の責任もであるので、親を恨んだりしないよう、強く言い聞かせていますが、
染色体に先天的な異常がある二人の死は、それほど先の事ではないでしょう。

二人の死後、たくさんの鬼が復讐の名のもとに都を襲い始めることになります。




今、ジャックとローズのお墓の前に、一本の木が立っています。
大きな大きな桃の木です。
大きな桃の木には、大きな桃の実がなっています。


桃の実の中には、赤ん坊の頃にまで若返ったジャックが入っています。

どうやってジャックが入ったのかはわかりません。
土に還ったジャックが根から入ったのかもわかりません。

どうしてローズが入っていないのかはわかりません。
ジャックが「自分に任せろ」と言ったのかもわかりません。

でも、とにかくジャックが入っています。


ジャックはやがて、心優しい老夫婦に拾われ、
今度は自分の意思で、あの島へ向かうことになります。

桃の実は、今にも枝から落ちそうなほど、すっかり熟しています。


          おしまいzzzzzzzzzzzzz......

 
        メルトダウン桃太郎 


むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。
おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。

おじいさんが山で芝刈りをしていると、上のほうから異常に大きな桃が
ごろんごろーん、ごろんごろーん、と転がってきました。
「これは見たこともない大きな桃だ。ぜひ捕まえておばあさんと一緒に食べよう」

おじいさんは桃を取り押さえようと腕を伸ばしましたが、
桃は思いのほか重く、その上すっかり熟していたので柔らかく、
ズボッ、と体ごと桃の中に入ってしまいました。
桃はさらに転がり続け、やがて川に落ち、流されていきました。


おばあさんが川で洗濯をしていると、上流のほうから異常に大きな桃が
どんぶらこー、どんぶらこー、と流れてきました。
「こんな大きな桃は見たことがないわ。持ってかえっておじいさんと食べましょう」

おばあさんは桃を捕まえようと腕を伸ばしましたが、
誤って足を滑らせ、ドボーン、と川の中に落ちてしまいました。
おばあさんは必死で桃にしがみつき、難を逃れましたが、
桃は海までひたすら流されていきました。


潮の流れに乗って、陸はみるみる遠ざかっていきます。
「もうだめかしら」
そう思ったとき、遠くに無人島を見つけました。

おばあさんは、なんとか島まで辿り着きました。
のどが渇いたので桃を食べようと割ってみると、中から気を失ったおじいさんが出てきました。
「おじいさん、しっかりして!おじいさん、目を覚まして!」
「うーん、ここはどこじゃ??」

おばあさんはこれまでのいきさつを説明し、
とにかく気持ちを落ち着かせようと、二人で桃を食べ始めました。

すると、不思議なことが起こりました。
おじいさんはたくましく、精悍な若者に、
おばあさんは若くてピチピチのギャルになってしまったのです。

「おばあさん、一体どうしたんじゃ、その姿は??」
「おじいさんこそ!あら、その姿におじいさんと呼ぶのはおかしいわね。ジャックと呼んでもいいかしら?」
「なんだか恥ずかしいが。ではおばあさんのことはローズと呼ぶことにするよ。」


それからジャックとローズは島で生活を始めました。
素人が舟をつくって陸に戻るのは危険だ、ということもありますが、
なによりも、海では魚もたくさん取れ、森ではたくさんの果物が実っていて、
これまでよりもずっと豊かな暮らしができたからです。

森の奥には大きな桃の木がありました。
大きな桃の木には大きな桃の実がなっていて、二人はご神木として大切にしました。

             つづく