空港の土産Tシャツに見るオバマ人気の翳り | ワシントン通信 3.0~地方公務員から転身した国際公務員のblog

空港の土産Tシャツに見るオバマ人気の翳り

 ワシントンDCのお土産と言えば、何といっても政治関連のグッズ。ワシントンの空港では、大統領をはじめ、その時その時に話題の様々な政治家を取り扱ったお土産が売られています。そんな中で僕がいつも気にしているのが、Tシャツ空港の土産売り場のTシャツに書かれているメッセージが、その時代、その年月のアメリカの政治状態を如実に表していると言っても過言ではないからです。昨日のワシントン・ダレス国際空港では、こんなTシャツを見つけました(↓)


 Tシャツのメッセージを左から順に訳してみると、以下のようになります。

1.この国は好きだけど、(この国の)政府は嫌だ。
2.私のことを懐かしく思うでしょ(ブッシュ前大統領)。
3.自分を責めないでくれ。自分はマケインとペイリンに投票したんだ。

 どうですか。ちょっと前までは、オバマ大統領を絶賛するようにオバマTシャツばかりだったのに、今回はオバマ政権への失望とも読めるTシャツがいくつもありました。これと連動するかのように、実際のオバマ人気に翳りが出ているようです。今日のUSAトゥデイ紙によれば、先週のオバマ大統領への不支持率は53%と過去最高を記録したとか。中でも、オバマ大統領のアフガン戦争への対処と経済政策への支持率が低く、支持しているのはそれぞれ36%と39%だそうです。期待が大きかった分だけ、その期待を裏切られたと感じているアメリカ人が多いのでしょうか。次に空港に来る時にも、Tシャツのメッセージがどう変わっているか、注目してみたいと思います。