セオドア・ルーズベルト大統領の品格 | ワシントン通信 3.0~地方公務員から転身した国際公務員のblog

セオドア・ルーズベルト大統領の品格


 ちょっと前のことですが、ワシントンのポトマック川に浮かぶ小さな島に行ってみました。この島には「セオドア・ルーズベルト島」という名前がついていて、島全体が第26代大統領の功績を記念する公園のようになっているのです。ルーズベルト大統領と聞くと、僕なんかは「ニューディール政策」のフランクリン・ルーズベルト大統領(第32代)の方を先に想像してしまいますが、この二人は従兄弟同士なんですね。セオドア氏は、日露戦争で日本・ロシア間の和平調停をつとめ、ノーベル平和賞も受賞しています。


 島の中ほどには、セオドア・ルーズベルト大統領の像を囲むように大きな石碑がいくつも建っていて、その石碑には彼が残した数々の名言が彫られていました。アメリカの政治家やリーダーたちは、とても美しくてパワフルな言葉を残した人が多く、それらの名言が各地のいろんな記念碑に残されています。文化の違いと言えばそれまでですが、僕は、日本の政治家の発言で記憶に残っている名言を知りません。以下に、石碑に刻まれていたセオドア・ルーズベルト大統領の言葉の中で、特に印象的だったものを書き留めておきます(和訳は慶長)。

Be practical as well as generous in your ideals. Keep your eyes on the stars, but remember to keep your feet on the ground. (現実を直視し、かつ高潔な理想を抱け。星を見続けながらも、しっかりと地に足を据え続けることを忘れるな。)

Alike for the nation and the individual, the one indispensable requisite is the character. (国家であれ個人であれ、必要不可欠なのは品格である。)