大勝のメルボルン・カップ | ワシントン通信 3.0~地方公務員から転身した国際公務員のblog

大勝のメルボルン・カップ

 誰か「メルボルン・カップ」ってご存知の方いますか。昨日行われた競馬レースなんですが、オーストラリア国内はもとより、世界的に有名な競馬レースだそうです。「メルボルン・カップ」というからには、当然メルボルンが舞台で、1861年に始まった伝統のあるレースだそうです。昨日は一日、新聞もテレビも職場でも、どこへ行ってもこの「メルボルン・カップ」の話題で持ちきりでした。まるでお祭り状態で、こちらでは「レース中は国中が止まる」と言われ、普段は競馬などに興味のない人も、このレースだけは特別で、ほとんどの国民が賭けるそうです(ホンマかいな)。ちなみにメルボルンのあるビクトリア州では、昨日は祝日でお休みでした。祝日に競馬をやるのではなく、競馬があるから祝日なんです

 ギャンブルとは全く縁のない私ですが、実は昨日生まれて初めて馬券を買いました。同僚のロンに薦められて、「メルボルン・カップ」初体験となりました。競馬っていろいろな賭け方があるんだって初めて知りました。連勝単勝複式単式。たまたま私が勝った馬券が、「三連勝複式」というんでしょうか(違ってるかもしれない)、三頭の馬を選んで、その三頭がどういう順番でもいいから上位三着に入れば「当たり」というやつでした。競馬初体験の私が、ブリスベンの場外馬券売り場でたまたま手にしたのが、この「三連勝複式」だったのです。どうせ当たらないんだから何でもいいやと思い、この方式の券を2枚買うことにしました。ロンの持っていた新聞を見て、それに載っていた順位予想に近いように三頭選び、そちらに30ドル賭けました。もう一枚、1・5・13という組み合わせに6ドル賭けました。これは、私の誕生日が1日(10月)で、妻の誕生日が13日(3月)なので、1と13をまず選びました。あとひとつは、長女の誕生日の8にしようかなあと思いましたが、それでは次女が仲間はずれになるので、結局、大学時代に着けていた背番号の5を選びました。これが昨日のお昼休みのことです。

 いよいよ午後2時を過ぎてレースの時間になりました。するとほとんどの職場の同僚が、近くのテレビに集まりました。当然「メルボルン・カップ」を見るためです。3200メートルのそのレースは、普通の競馬より距離が長いような気がしましたが、よく分かりません。何かテレビのアナウンスもよく聞こえなかったんですが、アウトコースから逆転し、鼻差で勝ったその馬が、13番の「エテリアル」という名の馬だというのは分かりました。13番が勝っても、自分の馬券は「三連勝」タイプだから、あとの二つの馬が二着、三着に入らないとダメなんだよなあと思っていると、誰かが、「二着は『ギブ・ザ・スリップ』だ」と言いました。へえ~と思って自分の馬券を見ると、この馬は5番だということが分かりました。すると周りにいた皆が騒ぎ出し、「三着は何だ、何だ、あっ、『ペルシン・パンチ』だあ」と言うではありませんか。「ペルシン・パンチ」は1番なんです。何と、私が生まれて初めて買った2枚の馬券のうち、6ドルで買った1枚が大当たりとなったのです。私は、「アメイジング」「アンビリーバブル」を繰り返し、笑いを噛み殺していました。

 でもその時はまだ、まあせいぜい配当は100ドルくらいのもんだろうと思っていたんです。しばらくして、ロンと一緒に再び場外馬券場に配当をもらいに行きました。ロンは全てを単勝方式で買っていて、何枚も買ったのに1枚だけ当たって、たった9ドルの配当をもらっていました。さて私の番、コンピューター付きの変な機械にその当たった馬券を差し込むと、配当金を表す数字が出てきました。小数点の上が、何と4桁(当然オーストラリア・ドルです)もあって、またまた「アメイジング」。現金では財布に入りきらないので、小切手を書いてもらいました。これが私の、嘘のような本当の競馬初体験物語です。この「メルボルン・カップ」、一生忘れません。