バミューダの物価と税体系 | ワシントン通信 3.0~地方公務員から転身した国際公務員のblog

バミューダの物価と税体系

 バミューダは物価がとても高かったです。僕らが泊まったホテルも全然いいホテルじゃないのに、東京都心の超高級ホテル並みの高さでした。レストランでもすぐ100ドルを超えちゃうし、スーパーで買い物をしても物価の高さを感じました。より正確に言えば、妻がそう指摘していました(僕は値段に無頓着なので)。

 なぜバミューダはこんなに物価が高いのでしょうか。ひとつには、イギリス領だということもあるんでしょう。イギリス人のリゾート地みたいになっているので、物価がロンドン並みなのかもしれません。

 でも最大の理由は、消費税のみに頼った税体系にあると思われます。バミューダでは、企業の利益や個人の所得や、財産・資産、相続、配当などなどに税金が一切かからないらしいのです(タックス・ヘイブンとして進出する外国企業もあると聞きます)。主な税金は、消費税のみだそうです。おそらくこれは、観光客からできるだけ多くの税金を巻き上げようという魂胆でしょう。内税なのか、買い物のレシートを見ても、この消費税が何パーセントなのかは分かりませんでした。でも、バミューダの自治政府や自治体にとっての主財源は消費税のみなのですから、税率はかなり高いのでしょう。要するに、ロンドン並みの物価の高さに、さらに高い消費税が上乗せされているのです。これでは、何でも高く感じられて当然ですよね。地元のバミューダ人は、物価が高いと感じないのでしょうか。他の税金がないから、その分使えるお金も多いということなんでしょうか。