バミューダでバミューダ・パンツを穿く。 | ワシントン通信 3.0~地方公務員から転身した国際公務員のblog

バミューダでバミューダ・パンツを穿く。

 バミューダと聞いて、真っ先に思い浮かぶのが「バミューダ・パンツ」です。膝丈のちょっと長めの半ズボンというか、短めの長ズボンというか、例の中途半端なズボンのことです。今回バミューダに行く前にインターネットでいろいろ調べていたら、あのバミューダ・パンツはやっぱりバミューダが発祥らしいです。それだけじゃなく、いろんなウェブ・サイトには、バミューダではバミューダ・パンツが民族衣装的に扱われていて、空港の職員や街の警官などの制服はバミューダ・パンツだし、オリンピックの入場式では、バミューダの代表はたとえ冬季オリンピックでもバミューダ・パンツで入場するという面白い話が載っていました。

 で、実際にバミューダを訪れてみて驚いたのは、バミューダ・パンツを穿いたバミューダ人を一人も見なかったことです。皆が長ズボンでした。僕が目にしたウェブ・サイトは嘘っ八だったのでしょうか。バミューダ人のタクシー運転手などは、まだ4月で涼しすぎると言っていたので、衣替え前だったということでしょうか。最高気温が25℃くらいだったので、バミューダ・パンツで寒いということはないのに。それとも、民族衣装に固執することを止めてしまったのでしょうか。

 とは言っても、「やっぱりバミューダ・パンツはバミューダが発祥なんだ」と思わせることが二つほどありました。ひとつは、首都ハミルトンの繁華街にある洋服屋の前に、「ビジネス・ショーツ」と書いた大きな看板があったことです。その看板には、上半身はスーツ姿なのに、下半身はバミューダ・パンツにハイソックスを身につけた男性のモデルが写っていました。一見、とても不自然な格好に見えました。「ビジネス・ショーツ」というスタイルは、おそらくバミューダでしか受け入れられないでしょう。もうひとつは、ホテルで見つけた小冊子に写っていたバミューダで結婚式をあげたカップルの写真です。その写真の新郎は、上半身はダーク・スーツなのに、下半身はやっぱりバミューダ・パンツでした。「バミューダで結婚式を」というのは、地元の観光産業の目玉になっているようで、似たような新郎の写真を何度も目にしました。

 ということで、バミューダでバミューダ・パンツを穿くのは、もしかしたら、地元の人よりも観光で訪れる外国人の方が多いのではないかと思わされました。かくいう私もバミューダでは、ブリスベンで買ったバミューダ・タイプの半ズボンをずうっと穿いていました。