スチュワーデスがいない飛行機 | ワシントン通信 3.0~地方公務員から転身した国際公務員のblog

スチュワーデスがいない飛行機

 今回のオークランド行きは、スター・アライアンスのマイレッジ特典でもらえるニュージーランド航空の無料航空券を利用しました。キャンペーン中だったので、ブリスベン~オークランド間往復で、たったの1万5千マイルで行けました。スター・アライアンスのマイレッジがかなり貯まっているので、オーストラリアに来る前は、アンセット・オーストラリア航空を利用してオーストラリア国内をいろいろ見て回ろうと思っていました。しかし、去年9月のアンセット航空の倒産で、それも叶わぬ夢となりました。「そうだ。確かニュージーランド航空もスター・アライアンスのメンバーだった」と思い出し、今回の旅行となった訳です。

 そのニュージーランド航空ですが、ちょっと変わっていました。何が変わっていたかと言うと、往路のブリスベン発オークランド行きの便には、スチュワーデスさんが一人も乗っていなかったのです。もうちょっと正確に言うと、客室乗務員が全て男性で、女性は一人もいなかったのです。今までいろいろな飛行機に乗りましたが、こういうのは初めての体験でした。あのパキスタン航空だって、必ず女性の客室乗務員が乗っています。ちなみに復路のオークランド発ブリスベン行きには、女性の客室乗務員さんもちらほらいました。

 現在のニュージーランドの首相は、ヘレン・クラークさんという女性の方です。そしてこのクラーク首相の前も、ジェニー・シプリーさんという女性首相でした。ニュージーランドの国会では、現在女性議員が30.8%を占め、この女性議員の比率の高さは世界第8位です(日本は先進国中最下位で第86位)。僕は、このこととニュージーランド航空に女性客室乗務員がいなかったこととは、何か関係があるような気がするのです。「ニュージーランドでは、男性と女性の役割が日本とは逆だ」と言いたいのではありません。そうではなくて、「ニュージーランドでは、職業を選択する上で、あるいは誰かが担当者を任命する上で、性別はほとんど関係ないんだろう」と思ったのです。だから、おそらくあの日のニュージーランド航空のクルーは、たまたま男性のみだったというだけで、別に深い意味があった訳でもなく、それを不自然に感じた自分が少しバイアスがかかっていただけなのでしょう。

 英語では、「スチュワーデス」という言葉も今やほとんど死語です。「エア・ホステス」という言葉も昔はよく聞きましたが、これも死にました。最近では、「フライト・アテンダント」「キャビン・アテンダント」「キャビン・クルー」などと呼ばれているようです。いずれも、男性・女性両方に使える呼び方です。飛行機の客室乗務員が、女性だけの仕事ではなくなったひとつの証拠と言えるでしょう。

「女性がリーダーシップをとる国、ニュージーランド」 にトラックバックさせていただきます。