最後の弾丸を待っていたのでは遅すぎる。 | ワシントン通信 3.0~地方公務員から転身した国際公務員のblog

最後の弾丸を待っていたのでは遅すぎる。

 数日前に訪れたスリランカ北東州は、1980年代からずうっと、「タミールの虎」と呼ばれるLTTEとスリランカ政府軍が紛争を繰り返していた場所です。スリランカはいわば内戦状態にあったのです。この内戦で、実に6万人の命が失われたと言われています。しかしながら、今年2月にスリランカ政府とLTTEとの間で停戦合意が締結されました。そのため、北東州を訪れることが可能になったのです。スリランカに来たのは4年ぶりくらいですが、前に来た時はコロンボのホテルでも警備がかなり厳重だったのを覚えています。今回はこの停戦合意のおかげで、以前のような厳重な警備は見られません。時折小さな衝突はあるものの、今のところ概ねこの停戦合意が守られているということです。平和が持続し、二度と内戦状態に逆戻りしないことを願っています。

 今回スリランカに来る前は、この北東州を訪れる予定はありませんでした。しかし、停戦合意を側面から支え、平和の配当をもたらすために何ができるかを模索しようと、急遽行くことになりました。州都トリンコマリで州政府との会合を持ちましたが、ある州政府高官の次の言葉がとても印象に残りました。「停戦状態とは言え、小さな衝突はなおも起こりえる。しかし、最後の弾丸が放たれるのを待っていて(完全な平和が訪れるのを待っていて)、それまで何もしないのでは遅すぎる。」