こんにちはkeichanです。
最近たくさん時間があるのでいろんなことにチャレンジしています。
今日はウォーキングについて書きます。
長いお休みが出来ておうちに居ると悶々としてくるし何だか体が滞るみたいな感じになってくる。
そうだ!大自然の中を散歩しよう
家の近くに大きな川が流れていてその川沿いの堤防が舗装されとても歩きやすくなっていて、そこを海に向かってひたすら歩くのがお気に入り。
河口近い川は穏やかで広い河川敷には草や木が生い茂りたくさんの鳥たちが楽しそうに遊んでる。
向こう岸から草刈機のブオーンという音が聞こえだししばらくして草のいい香りがしてくる。
なんてのどか。
と思えば急に襲う化学的な香り…近くに工場もたくさんあるからその日その時間によっていろんな匂いがしてくる。
でもここは外。大自然のエネルギーがいっぱい感じれて確かにパワーをいただける。
田舎なのでそんなに人には逢わないけれど、それでも1時間ぐらいのウォーキングだと数人の人とすれ違う。
私よりアクティブに動きたいであろう高校生ぐらいの若者や意識高い系女子がピタピタのウェアでランニングしていたり、バスケットボールをつきながら時には居ない相手に向かってパスをしながら歩いていたり。
幼稚園児ぐらいの可愛い姉妹を連れて親子で散歩していたり。
運動不足解消と着古したTシャツに古臭いジャージを見に纏い緩やかに歩くおじさん。
海に近づくと堤防から河川敷側に降りて高架橋をくぐる。そこを通ると信号を回避できることに気づいた。私の背ギリギリぐらいの高架橋の下を頭を屈めずに通る時はドキドキする
ちょうど高架橋の下で休んでいる二人組のマダムに遭遇。
「こんにちは」と挨拶すると「あーこんにちは、ご苦労様です」と声をかけてくださった。
汚れてもいい動きやすい服装、履いてるのは長靴。雰囲気からすると河川敷で畑をされているようだ。
私なんてただのウォーキング、全然ご苦労でもなんでもない。お二人の方が苗から立派にお野菜を育てるお仕事をされてご苦労様です。と思いながらその場を立ち去ってしまった。その日は足を止めたくなかった。
海がもう近い。
海が近づくと潮の香りがしてきて飛んでいる鳥も多分カモメかな。白くて海っぽい。
釣りをしている人も何人もいる。何が釣れるんだろう。聞きたいけど聞けない。おじさんは話しかけづらい。
おじさんは無愛想だったり(多分照れ屋なだけ)かと思えば自分の得意分野になるとめちゃくちゃ流暢に調子に乗って話す人。単語だけで返されるのも嫌だし…第一もし何が釣れるか聞いて知らない魚の名前だったらどうしていいかわからない。それに昔家族で魚釣りに出かけた時、静かにしろって何度も怒られた経験があるので迂闊に釣りをしている人に話しかけられない。どの音量で声を出せばいいのかが問題だ。
海へ出るとちょうど太陽がだいぶ下に降りてきていて肉眼で見ても耐えれるくらいの明るさになる。優しいね。太陽の光が水面に反射してキラキラしている。
ここが私の散歩の折り返し地点。
ここからは向かうという気持ちから帰るに切り替わりなぜか安心感に包まれる。あと半分。半分は達成したからなのか。それともやっぱりお家に帰りたいのか。自分でもよくわからない。
家に近付く頃に18時の曲が流れる。確か「遠き〜山に〜日は落ちて〜〜」の曲だ。その後の歌詞はさっぱりわからない。でも最後は「ま〜どいせ〜〜ん〜〜」だったはず。意味不明。この曲は多分昔小学生の頃の夏休みのイベントのキャンプファイヤーで歌わされた曲だ。調べてみるとタイトルは『家路』だそうだ。ぴったりではないか
ついでに「まどいせん」も調べてみると…「皆で丸く集まってくつろごう」だそうだ。まさにキャンプファイヤーだったでもこのご時世みんなで丸く集まれない。お家に帰っても独り。独り膝を抱え丸くなるしかない笑笑
ま、ウォーキングはいい気分転換だね。
後日の散歩でまたあの畑のマダム二人に逢った。
「あら、ご苦労様です」とまた労っていただいた。今日こそ話そう。
「あらなんて美しい人、この前も逢ったよね?」ま、なんて嬉しいっていうかマスクしてるからでしょ
前にテレビでマスクをしていたら美人に見えるっていうのをやっていた。
人は勝手にマスクの下の顔を自分のタイプの顔に作り変えるらしい。何て勝手な。でも言われてみると確かにそうで私もずっと話していた相手がマスクを取った瞬間に軽くショックを覚えたりする。違ってたって。全く失礼。
その番組でも街で声を掛けたマスク美人のマスクを取ってもらい検証していた。綺麗なお姉さんがマスクを取ると番組の観覧客が「あー」と微妙な反応をする。しかもどのマスク美人に対しても同じような反応だった。ホントに失礼…でもわかるだけに、これからマスクで出逢ってしまった人の前でマスクを外せなくなるではないか
話を戻しますが、私はマスクを付け続け話をした。
「畑されてるんですか?私畑がしたいんだけど、虫が苦手で」というと
「あーそりゃあかんね」と。「でも私たちもそんな虫得意じゃないけど大丈夫やよ。虫が出るといってもミミズぐらいやよ」(ホントはめちゃめちゃ方言なのですが分かりづらいので程々にしてあります)
「ここで畑をする時はどこかに言わないといけないんですか?」
「そうそう、市に言ってね。だいたい6m四方で月1,800円やわ」
なんと広い一人でそんな広い畑を管理できるとは思えない。きっと草をたくさん育て虫嫌いなくせに虫のための畑を仕上げてしまいそうだ。ダメだ。辞めだ。あっさり諦める。
「いつも歩いてるの?」
「いや、毎日ではないですが、歩きたくなったら歩いてます。またお願いします」
と言いながら何をお願いするのだろう
「え〜また会おうね」
と優しく話してくださるマダムの着ている畑用の割烹着には胸にカーネーションらしきイラストが描いてありその下にはromanticと書いてあった。
つづく