こんにちは。啓文社本社の商品部というところで仕入などを担当しているKです。今日は、私のお薦めコミックを紹介させてください。

かわぐちかいじさんは、『アクター』、『沈黙の艦隊』、『ジパング』で、三度、講談社漫画賞を受賞し、『太陽の黙示録』で小学館漫画賞を受賞した、地元・尾道が生んだ偉大なる漫画家です。そのかわぐちかいじさんの最新作が『僕はビートルズ』です。



$ぶちコミックが好きじゃけん
実は、『僕はビートルズ』の原作で、藤井哲夫さんが第25回MANGA OPEN大賞を受賞しました。かわぐちかいじさんは同賞の審査委員でもありますが、特に、この作品に心酔し、自分にこの漫画を描かせてほしいと熱望されたそうです。こうして新人原作者とベテラン漫画家のコラボレーションが実現しました。

主人公は2010年から1961年にタイムスリップしたビートルズのコピーバンド。自分たちが来た時代は、まだビートルズがデビューしていません。「もし、僕がビートルズより先に『イエスタデイ』を発表したら、僕はビートルズになれるかしれない」。
主人公の暴走ともいえそうな行為について、皆さんはどのように思われるでしょうか。かわぐちかいじさんは、どの作品においても、主人公の考え方や行動を通じて、読者に問い掛けているような気がします。
それこそが、“かわぐち漫画”の醍醐味だと思いますが、『僕のビートルズ』は、それだけでなく、音楽好きの方が純粋に楽しめる作品でもあります。漫画と音楽の両方を、『僕はビートルズ』でお楽しみください。


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