【札幌記念】タスカータソルテがレコードV | ビバ!夏競馬

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第44回札幌記念(24日、札幌9R、サマー2000シリーズ4戦目=全5戦GII、3歳上オープン、定量、芝2000メートル、1着本賞金7000万円=出走11頭)サマー2000シリーズ第4戦のGII札幌記念は、5番人気で横山典弘騎乗のタスカータソルテが直線一気に差し切り5勝目(重賞3勝目)を挙げた。1分58秒6(良)はコースレコードで、タスカータソルテはサマー2000シリーズ(GIIのため1着12ポイントを加算)のトップに立った。1番人気の有馬記念馬マツリダゴッホはクビ差の2着、マイネルチャールズは6着に敗れた。


狙いはグランプリホースただ1頭。切れ味ではどの馬にも負けはしない。思い通りの展開の中からタスカータソルテが直線一気に追み、重賞3勝目を挙げた。

 前半5ハロン通過は58秒4。コンゴウリキシオーが引っ張る展開も味方した。4コーナーで先頭に立った昨年の有馬記念馬マツリダゴッホを中団から見て、外から猛然とスパート。上がり3ハロン34秒3はメンバー最速、1分58秒6はコースレコード。ゴッホをクビ差かわしたところがゴールだった。

 「思った通りにいったね。函館記念(7着)は休み明けで急仕上げ。ひと叩きして状態が良くなって、今回は『勝負してこい』と(陣営に)言われたから。大事に乗って外を回ったけど、札幌の馬場は凄くいいし、期待通りに弾けてくれた」

 金星をサポートしたのは横山典弘騎手。札幌記念優勝は99年セイウンスカイ以来。皐月賞、菊花賞を逃げ切った2冠馬を後方から勝たせて驚かせたものだが、今回は「ゴッホには前に乗っていたからね」と力むことなくGI馬を撃破。名手の面目躍如だ。今年の北海道は“超ベテラン”安藤勝己、“超ルーキー”三浦皇成の陰に隠れがちだったが、さすがはノリ、決める時はきっちりと決める。

 藤原英昭調教師は、3歳ダート最強馬サクセスブロッケン(ジャパンダートダービー)でも、横山典とコンビを組む。「ノリも2回目で良かったんだろう」と、鞍上と指揮官が信頼し合っているからこそGI馬を破れた。「牧場とも連携して北海道チームで勝てたのも嬉しい。この後は函館に戻して、その後に社台ファームに放牧。秋は天皇賞(11月2日、東京、芝2000メートル)が目標になってくるね」と、いったん遠のいたGIも再び近づいてきた。

 「ガサ(大きさ)がない分、調整が難しいとは思うけど、マツリダゴッホに勝ったんだから胸を張れるよ」と横山典。名手の腕で蘇ったタスカータソルテが秋の府中でGI獲りへと向かう。

【札幌記念】タスカータソルテがレコードV


出典:SANSPO.COM