関東オークスJpnII(国際L) 🏇💨


水曜日(6月12日)
川崎競馬場
★ダート2100m
3歳牝馬限定オープン 💐
指定交流
定量

ダートのオークス。
タープの優駿牝馬オークスGI は先月半ばに行われ、凡そひと月後に行われる此方。2008年のユキチャン優勝から一気に注目度がアップ。ダート路線も整備され、2011年からはJBCレディスクラシックJpnⅠ が創設され更に海外への挑戦……牝馬のダート路線も暑いわ。

関東オークスの舞台は川崎競馬場。
創設は1965年。もちろん地方競馬の川崎競馬場も括られている南関東の重賞競走として。
交流競走となったのは2000年より。
格付は2000年当初はG3、2006年よりG2に格上された。

南関東では浦和桜花賞、東京プリンセス賞と三冠を構成している。

★ 関東オークス  主な歴代優勝馬(2000年〜) ★

・ プリエミネンス ・ レマーズガール ・ トーセンジョウオー ・ ユキチャン ・ ラヴェリータ ・ エスメラルディーナ ・ ホワイトフーガ ・クイーンマンボ ・ レーヌブランシュ ・ グランブリッジ ・ パライバトルマリン  etc.....

★ 白毛初の重賞制覇……

後年ソダシが桜花賞GI 等三つのGI 競走を優勝し、世界に白毛でもこんなに凄いのが居ることを知らしめた。
それから遡ること10年余前、2008年突如として現れた白毛の馬が出現した。ユキチャンと名乗る真っ白な馬体が、ミモザ賞(3歳牝馬限定500万以下・中山芝2000m)を先頭でゴールを駆け抜けると、優駿牝馬オークスGI に向けて非常に楽しみな存在が現れた瞬間だった。
だが、サンケイスポーツ賞フローラステークスGII を⑦着で本番に駒を進める事が出来なかったが、元々ダート血統故にもう一つの目標に舵を切った。関東オークスJpnII だ。プロヴィナージュ以下に大差を付けての優勝はそこから遡ること10年前に同じ川崎競馬場を舞台に大活躍したホクトベガの勇姿を思い出したファンは少なくなかった。それ以上に漆黒の舞台に浴びせられたスポットライトが照らす白い馬体の美しさ、その数年前に一世を風靡したディープインパクトと同じ勝負服を纏い同じくその背に居た武豊騎手とのコンビは正に千両役者、大スターの気質が強く感じられたのだった。
その後暫くは勝ち鞍に見放された。ジャパンダートダービーJpnⅠ は競走除外、秋華賞GI は⑰着。古馬となってからはダートグレード競走で②着が続いた後、所望するレースへの出走が困難に。ただでさえ狭き門だった出走枠に滑り込むのが難儀だったところを考慮して、JRAから南関東へ。初戦は③着だったがその後前年②着だったデイリー盃クイーン賞JpnIII、TCK女王盃JpnIII を連続優勝した。関東オークスJpnIIを含む三つのダートグレード競走のタイトルを獲得の末、白毛のスターホースは次なる仕事に就いた。
その後ソダシ等の活躍で白毛馬の権威は拡大された。シラユキヒメ一族、白毛馬一族の中で、その先駆けとなったユキチャンは、母としてもその名を誇る日がやって来たのが今年の春だった。整備されたダート三冠路線、その第1戦である羽田盃JpnⅠ を優勝したアマンテビアンコ(牝3)。もう珍しく無くなったと言って過言では無い白毛馬によるダートグレード競走G1優勝馬の母の名、それはユキチャン、紛れも無く2008年の関東オークスJpnⅠ の覇者ユキチャンである。ダート三冠戦線の先兵を付けた白毛の牝馬、その母は白毛伝説の先駆け、素敵な運命ですわ。

★ 4角先頭押し切って……

昨年の 関東オークスJpnII はパライバトルマリンが4角を先頭で通過してそのまま押し切って優勝した。東京のマイル戦で2勝していたこの馬にとっては初めての長距離戦、重賞競走も初出走だった。その後はブリーダーズゴールドカップJpnIII ②着、JBCレディスクラシックJpnⅠ には出走せず昨年のデイリー盃クイーン賞JpnIII は③着。今年はJRAでのマイル以下の短距離戦に出走を続けてもう一つ着が上がらずもがいている印象だ。

・ クリスマスパレード(牝3)  今回は自身初めてのダート戦となる。サンケイスポーツ賞フローラステークスGII ④着からの臨戦で、前出のユキチャン同様優駿牝馬オークスGI への出走に破れた乙女がダート戦へ活路を見出したが……