中京記念GIII 🏇💨


日曜日(7月21日)
小倉競馬場
☆芝1800m
3歳以上オープン
国際
ハンデ
サマーマイルシリーズ第2戦

夏の小倉開催の掉尾を飾る重賞競走が今週末日曜日に行われる。この競走は名称から分かる通り本来は中京競馬場で行われるのだが、阪神競馬場のスタンド等リフレッシュ工事による特別編成により、例年の夏の小倉開催を中京競馬場が代替、逆に夏の中京開催を小倉競馬場が代替と、その部分については交換の形で行われる。従って今年の中京記念GIII は2年振りに小倉競馬場で行われ、距離も芝1800mで行われる。

中京記念は1953年、中京開設記念の名称で創設された、中京競馬場で行われる最古の重賞競走である。翌1954年以降、第五回を除いて中京記念として行われるようになった。また2022年までトヨタ自動車が寄贈賞でトヨタ賞中京記念として行われた。トヨタ自動車が寄贈賞を贈っていたのは1954年からだが副題が付いてのトヨタ賞中京記念として行われたのは1967年からとされている。
距離は創設当初砂1800mだった。中京競馬場は開設当時砂コースのみの施行だった。芝コースが設定されたのは1970年より。距離が2000mとなったのは砂コース時代の1959年より。小倉競馬場での代替開催だった2011年までその距離で行われていた。また施行時期は当初夏季だったが1957年より二月、1965年より三月となって2011年まで春季で行われていた。
2012年。現在の中京競馬場のコース、スタンドとなって新設された芝1600mコースに、施行時期は七月の開催となった。これによりサマーマイルシリーズが創設され、その初戦となった。2019年に米子ステークスがリステッド競走に格付された事を受けてサマーマイルシリーズに組込まれ、中京記念はシリーズ第2戦となっている。
また、長年副題(正賞)だったトヨタ自動車が寄贈賞を取り止め、昨年より副題から外れている。

☆ 中京記念 主な歴代優勝馬 ☆

・ レダ・ シーザー ・ タニノハローモア ・ ナオキ ・ ケイキロク ・ オサイチジョージ(宝塚記念GⅠ ) ・ レッツゴーターキン(天皇賞秋GⅠ ) ・ アラシ ・ チョウカイキャロル(優駿牝馬オークスGⅠ ) ・ アロハドリーム ・ トーヨーレインボー ・ エリモエクセル(優駿牝馬オークスGⅠ ) ・ メイショウドトウ(宝塚記念GⅠ ) ・ツルマルボーイ(安田記念GⅠ ) ・ タガノマイバッハ ・ メガスターダム ・ ローゼンクロイツ ・ タスカータソルテ ・ サクラオリオン ・ シャドウゲイト(シンガポールエアライン賞GⅠ ) ・ ナリタクリスタル ・ フラガラッハ ・サダムパテック(マイルチャンピオンシップGⅠ ) ・ スマートオリオン ・ ガリバルディ ・ ウインガニオン ・ グルーヴィット ・ アンドラステ  etc……

☆ 後に安田記念GⅠ 馬に……

ツルマルボーイは2002年のトヨタ賞中京記念GIII 優勝馬。それは自身オープン入り初戦でのものだった。その後同年の金鯱賞GII も優勝し、宝塚記念GⅠ は②着となって重賞戦線に台頭した。翌2003年は未勝利に終わったが宝塚記念GⅠ、天皇賞秋GⅠ で②着に入った。そして2004年、安田記念GⅠ を追込みで制してGⅠ ホースとなった。2000年代前半、ツルマルボーイはシンボリクリスエスやタップダンスシチー等としのぎを削った。

☆ 4歳の上がり馬がオープン入り初勝利……

昨年の 中京記念GIII は4年振りに本来の中京競馬場で行われ、優勝は4歳牡馬のセルバーグ。同馬はオープン入り3戦目、同年一月に2勝クラスで芝1600mを勝っていた。その後今年の小倉大賞典GIII で③着等ともうひとつ。今年も連覇を目論んでいる模様。


☆ 2024 中京記念GIII ℳ𝑦.注目馬 🏇💨

・ エルトンバローズ(牡4)  惜敗続きにピリオドを打っての初勝利から4連勝。その中にはラジオNIKKEI賞GIII、毎日王冠GII が含まれている。マイルチャンピオンシップGI は④着で連勝はストップするも今年に入っての活躍に期待は膨らんだ。その今年はと言うと期待に反して中山記念GII は⑦着。香港のチャンピオンズマイルGI そして安田記念GI は⑧着と善戦止まり。今回はラジオNIKKEI賞GIII 優勝のローカル小回りコースが舞台故に復活の勝利を期待したくなるところ。ただ中山記念GII は渋った馬場が敗因の大きなそれだったらしく、先週の日曜日のような馬場状態となってしまえば苦しいだろう。