ラジオNIKKEI賞GIII 🏇💨


日曜日(6月30日)
福島競馬場
☆芝1800m
3歳オープン
国際
ハンデ

今週末より東日本の競馬の舞台は福島競馬場に。四週間に渡っての夏の福島開催の始まりである。日曜日のメイン競走は3歳限定の重賞競走はかつて 残念ダービー と呼ばれた。

競走名のラジオNIKKEIは東京と大阪に拠点を置く日経ラジオ社、放送媒体の通称がラジオNIKKEIとなっている。営業開始当初は日本短波放送で、その名称が示す通りショートウェーヴ、詰まり短波放送でそれは現在も同じ。放送媒体の特質から、日本全国で聴取が可能である。同局では経済、医学、娯楽のカテゴリーで構成され、競馬中継はその中の娯楽の一部というかかなりの割合を占めている。昭和30年代より現在に至るまで第1競走から最終競走まで、全てのレースを実況中継を行っている。また、その実況音声はJRAに協力という形で場内の実況放送、BSイレブンやグリーンチャンネルでの中継の音声にも活用されている。

この競走の創設は1952年。処は中山競馬場芝1800mで、競走名は 中山4歳ステークス として行われた。当初は皐月賞の前哨戦として行われたが1954年からはダービー終了後の時期に行われるようになった。また競走名は1959年より日本短波賞中山4歳ステークス、1961年より日本短波賞、1979年よりラジオたんぱ賞、2006年より現称となっている。また1979年より舞台も中山競馬場から福島競馬場に。また1955〜1967年は出走資格に 除東京優駿競走優勝馬 となっていた。その名残として 残念ダービー と呼ばれたとされている。

☆ ラジオNIKKEI賞 主な歴代優勝馬 ☆

・ チエリオ ・ ゴールデンウエーブ ・ オンワードゼア ・ アサカオー ・ ハクエイホウ ・ イチフジイサミ ・ マルゼンスキー ・ エイティトウショウ ・ スズパレード ・ ダイナコスモス ・ ツインターボ ・ シンコウラブリイ ・ プレストシンボリ ・ エアガッツ ・ ビワタケヒデ ・ ヴィータローザ ・ ロックドゥカンブ ・ ケイアイチョウサン ・ アンビシャス ・ ヴァイスメテオール ・ フェーングロッテン  etc……

☆ ニュージーランド産の……

ロックドゥカンブは2007年のラジオNIKKEI賞JpnIII 優勝馬。ニュージーランド産でデビューは3歳の三月、阪神芝1800mで①着。2戦目は中京芝2000mでこれも①着。2連勝で臨んだのがラジオNIKKEI賞JpnIII だった。柴山騎手で重賞制覇を飾るとラジオ日本賞セントライト記念GII から復帰してこれも優勝。菊花賞JpnI への優先出走権を得て臨んだクラシック最終章を1番人気で臨んだ。結果は③着でクラシックホースの夢は断たれた。連勝もストップしてしまったその後は勝ち鞍を得られず翌年の宝塚記念GI を最後に引退した。

☆ ダービー馬の仔……

昨年の ラジオNIKKEI賞GIII は3番人気のエルトンバローズが優勝した。同馬はダービー馬ディープブリランテ産駒。阪神、そして京都のマイル戦を連勝しての臨戦だった。次走秋初戦の毎日王冠GII を優勝で重賞競走2連勝から、マイルチャンピオンシップGI で④着 。今年に入ってからは国内外の重賞競走に出走しているがもうひとつ結果を出せていない。

・ サトノシュトラーセ(牡3)  前走テレビ東京杯青葉賞GII ④着。残念ながら東京優駿GⅠ への出走は叶わなかった。あすなろ賞(3歳1勝クラス・小倉芝2000m)を勝っている。距離はもう少しあった方が良さそうなタイプだろうが、ここを好走して菊花賞馬になったケースも散見されるので意外とこなすかも?!