JRAウルトラプレミアム

ライスシャワーカップ 🏇💨


日曜日(4月28日)

京都競馬場

☆芝1200m

4歳以上3勝クラス

定量


今年はJRA70年に当たり、GⅠ 競走が行われる当日の準オープンクラスの番組はJRAウルトラプレミアムなる企画競走。天皇賞春GⅠ のそれに相当するのは1993年、1995年の天皇賞春GⅠ を優勝、1992年の菊花賞馬でもあり、淀の長距離でGⅠ を3勝した事から、淀に愛されたステイヤーとして定評のあるライスシャワーが対象となった。これはまあ、当然の結果と言えるだろう。歴代の天皇賞春優勝馬の中にはライスシャワーを上回る実績馬(テイエムオペラオー 他)も居るだろう。だがこの企画としての対象となればこのライスシャワーこそ、という印象も強くなるのは当然だろう。


ライスシャワーは前述した通り、京都競馬場で行われる長距離のGⅠ 競走を3勝。菊花賞GⅠ では無敗の三冠馬誕生を期待する多くのファンのその期待、陣営の野望を打ち砕く優勝で議論の的となった。敗れたミホノブルボンはその血統背景から必ずしも鉄板とは言い難かったが外山調教師が課した厳しいスパルタ調教により大きな力をつけてクラシックホースとなった背景からのドラマ性に多くのファンを引き付けた存在だっただけに敗北を与えた存在となったライスシャワーには心無い声も多く浴びせられたのだった。そして1993年の天皇賞春GⅠ ではまたもひとつの野望を撃ち降す事となった。その為より強くヒールとしての扱いが。何故ならば天皇賞春GⅠ の三連覇がかかっていたメジロマックイーンの偉業に待ったを掛けた事が問題となったからだった。だが、元々ライスシャワーはその高いステイヤーとしての資質を遺憾無く発揮しての結果だったのだから文句の付けようのない事だった。その後不振に陥ったライスシャワーだったが何とか競走馬としての血を後世に伝えるべくスピード競馬への実績も模索していた中、二年ぶりの戴冠となった1995年の天皇賞春GⅠ 優勝は早目先頭を奪い執念を燃やしつつステージチャンプをハナ差退けたものだった。そして同年舞台を京都競馬場に移さざるを得なかった宝塚記念GⅠ にファン投票一位に選ばれた事、前述した通り出来ることなら長距離ではない高いグレードの競走実績を残すべくその京都で行われた宝塚記念GⅠ への出走を決意した陣営だったが、鞍上の的場均元騎手は嫌な予感を禁じえなかった、とされる中での出走で、3角附近での故障により競走中止を余儀なくされ、予後不良の措置が施され、種牡馬としての馬生は奪われてしまったのだった。

京都競馬場には栄誉を讃える記念碑が建立され、多くのファンにその想い出を持たせている。


尚、このウルトラプレミアム競走、その対象がライスシャワーなのだが、施行距離が何と芝1200mという、馬の実績とは真逆と言えるような巫山戯たものとなっている。まあ、それは対象GⅠ 競走の一つ前に行われるのだから普通に仕方の無い事であり、他のGⅠ 競走でもそうなっているのだからご愛嬌だろう。それはさておき、昨年までは天皇賞春GⅠ の当日、その一つ前では3歳限定のダート1400mが舞台だった端午ステークスが行われていたが、その端午ステークスは今年から行われない。これはカレンダーの都合で端午の節句よりもやや早く今年は天皇賞春GⅠ の開催となった点とは無関係で、今年よりダート三冠競走が整備された関係で、その2戦目となる東京ダービーJpnⅠ の前哨戦のJRA代表としてユニコーンステークスGIII が前年までの東京ダート1600mから京都ダート1900mを舞台にこの土曜日に行われる関係でという理由が。そうだからという訳ではなかろうか、昨年土曜日のメイン競走として行われた3勝クラスの朱雀ステークスが芝1200mという事から、その距離が宛てがわれたものと考えて良さそうだ。


☆ JRAウルトラプレミアム ライスシャワーカップ 🏇💨


①着  グランテスト(牝4) 1番人気 🌸

タイム  1:07.8(良)

1番人気  グランテスト(牝4) ①着



☆ 堅実さが魅力のスプリンター……


好位追走から直線馬場の2分どころを抜け出す形で完勝したグランテストはこれまで9戦して全て掲示板を確保し続けて来た。巡り合わせとスプリント戦に特化して来た事もあり、格上挑戦による重賞競走出走などが無くオープン入りを決めた故に之までの堅実さが何処まで続くのか?! は見物だろう。お手並み拝見なのだ。