天皇賞春GⅠ 2024 🏇💨

優勝  テーオーロイヤル(牡6) 2番人気
タイム  3:14.2(良)
1番人気  ドゥレッツァ(牡4) ⑮着

ℳ𝑦.注目馬  テーオーロイヤル(牡6)  ①着 2番人気



☆ 本物志向のステイヤー‼️ 


大方の想定通り、逃げたのは背に横山典弘を配したマテンロウレオ(牡5)。大逃げという程では無かったが1000mを 59 秒のペースを刻み単騎で逃げた。

人気の菊花賞馬ドゥレッツァは3番手、テーオーロイヤルはその背後に付けてマークしていた。近くには牝馬による久々の天皇賞春制覇を目論むサリエラも居た。

3〜4角で動いたのはディープボンド(牡7)が満を持して。逃げていたマテンロウオリオンをかわし4角をほぼ先頭で通過。テーオーロイヤルはディープボンドに並びつつ直線に入ると早々と先頭を奪い、後続をジワジワとその差を拡げにかかった。後方から脚を伸ばしたのがブローザホーン(牡5)。1995年の天皇賞春GI でライスシャワーにハナ差屈したステージチャンプの如く追撃を目論んだが覇者は遥か前で悠然とゴールを目指していたのだった。ドゥレッツァは動きが発生した3〜4角で脚が鈍り直線での伸びは丸で無かった。

テーオーロイヤルにとっては正に悲願達成となった形。兄弟にダート戦線で活躍のメイショウハリオを持つこの馬がトップクラスに台頭したのは一昨年のダイヤモンドステークスGIII 優勝から。条件クラスを連勝で駆け上がったが3歳クラシックシーズンではほぼ存在感無しという形で終わり、条件クラスの3連勝でステイヤーとしての可能性が見えそうで見えなかったといった末にオープン入り初戦で長距離重賞競走優勝で抱かれた可能性が本物だったと言えそうだった。タイトルホルダーが優勝した一昨年の天皇賞春GI で③着惜敗により力及ばずもステイヤーとしての片鱗は垣間見る事に。だがその後は順調さを欠く、長期休養も余儀なくされた。そんな不遇の日々に別れを告げたのが昨年のスポーツニッポン賞ステイヤーズステークスGII での②着。そして今年に入ると鞍上に菱田裕二に手が戻るとダイヤモンドステークスGIII を二年ぶりに優勝。長距離の王道レース、阪神大賞典GII を圧勝してこの天皇賞春GI に有力どころとして臨んで見事に優勝せしめたのだった。人馬共に嬉しいGI 初勝利で久々に本物のステイヤーというタイプが現れたと言える今年の天皇賞春GI の覇者には是非秋にはオーストラリアの国民的行事として行われるメルボルンカップGI 制覇を実現して欲しいところ。期待してますよ。