大沼ステークスL  🏇💨


日曜日(6月23日)
函館競馬場
★ダート1700m
3歳以上オープン
国際
別定

宝塚記念GⅠ 同日の函館開催のメイン競走は、2019年よりリステッド競走に格付された、ダートのオープン特別競走である大沼ステークスL。
夏の北海道シリーズで行われる、ダート1700m
のオープン特別競走(重賞競走のエルムステークスGIII 含む)三部作の第一弾でもある。

競走名の大沼とは、北海道亀田郡七飯町に所在する湖。大沼、小沼、蓴菜沼などの大小の湖沼群や北海道駒ヶ岳等の周辺を総称して大沼と呼ばれていたりする。

大沼ステークスは結構長く行われている。当初は芝の条件特別競走として行われていた。ダート戦となったのは90年代中頃から。2001年よりオープン特別競走となっている。

★ 大沼ステークス 主な過去の勝ち馬(2001年〜) ★

・ プリエミネンス ・ ブリリアントロード ・ ウインデュエル ・ カフェオリンポス ・ フィールドルージュ(川崎記念G1 ) ・ フェラーリピサ ・ アドマイヤスバル ・ エーシンモアオバー ・ マカニビスティー ・ ロイヤルクエスト ・ ジェベルムーサ ・ モンドクラッセ ・ テイエムジンソク ・ リーゼントロック ・ リアンヴェリテ ・ ダンツゴウユウ ・ アイオライト ・ ペプチドナイル(フェブラリーステークスGⅠ ) etc……

2001年以降の勝ち馬から、ダートG1ホースを含むこの競走以外にもダートオープン特別競走で勝ち鞍を挙げている馬が多数存在している。開催日に近いところで帝王賞JpnⅠ が行われている関係もあるのか?! 割と好メンバーとなる事が多かったりする。

★ ダート長距離での高い実績が……

フィールドルージュはクロコルージュ産駒の牡馬で、大沼ステークスは 2006、2007年と二年連続で勝ち鞍をマークした。2006年はオープン入りして2戦目での事で当時4歳で降級制度が有ったので格上挑戦だった。同年は秋にジャパンカップダートGⅠ で③着等もマーク。だが翌2007年の大沼ステークスまで勝てなかった。その次走マリーンステークス(函館ダート1700m)を前年②着だったが同年は①着と大沼ステークスに続く連勝に。ジャパンカップダートGⅠ は前年より一つ着を上げての②着に。名古屋グランプリG2 を優勝から翌2008年の川崎記念JpnⅠ を優勝してダートG1 ホースとなった。その後は二度に渡って競走中止となるなど不振に陥ったのだった。この大沼ステークスはダート1700mだが、川崎記念や名古屋グランプリを優勝、東京ダート2100m時代のジャパンカップダートGⅠ で③着以内に二度入るなど、長い距離での実績が目立っていた。

★ 初距離で。

昨年の 大沼ステークスL  を優勝したのはほぼ逃げ切り完勝したペプチドナイルで当時5歳だった牡馬。未勝利戦勝ちが中京ダート1900m、準オープン勝ちが赤富士ステークス(3勝クラス・東京ダート2100m)とどちらかと言えば長い距離でのし上がって来たタイプだった。その道すがらに当たる2022年の横浜ステークス(3勝クラス・東京ダート2100m)では1番人気で②着、その勝ち馬はドバイワールドカップGⅠ 等を優勝するウシュバテソーロだった。オープン入りしての当初は条件クラスの流れを継いで長目の距離を使うも結果は出ず、この大沼ステークスL 優勝が初めてのダート1700m。しかも次走マリーンステークス(函館ダート1700m)も勝って連勝を遂げた。エルムステークスGIII は⑬着で同一年北海道シリーズダート1700m三冠制覇を逃し、その後の昨年はベテルギウスステークスLを優勝した他は結果を出せなかった。今年は初戦、東海テレビ杯東海ステークスGII ⑥着から臨んだフェブラリーステークスGI だったが初めての距離もあり11番人気の低評価だったが其れを覆しての差し切り勝ちで重賞初制覇をGI で達成した。


★ 大沼ステークスL 2024 ℳ𝑦.注目馬 🏇💨

・ ルコルセール(牡6)  :  昨年秋グリーンチャンネルカップL惨敗以来久々の出走を予定している。昨年の北海道シリーズではマリーンステークス(函館ダート1700m)②着、エルムステークスGIII ④着と健闘。条件クラス時代には函館ダート1700mで勝ち鞍も挙げている。態勢整って居ればイキナリの勝ち負けも。関東勢を代表して高い成績を収めている堀宣行厩舎から、6歳ながら先々ダートのトップ戦線をリードするかもしれない存在が、出世レースであるこの大沼ステークスL から飛躍する存在となりうるのか?!