鳴尾記念GIII  🏇💨


土曜日(6月1日)
京都競馬場
☆芝2000m
3歳以上オープン
国際
別定

春の開催が終わって間もなく突入した阪神競馬場のスタンドリフレッシュ改修工事。それに伴い従来の三回阪神開催は全て京都競馬場での代替開催となる。その結果、東日本の東京開催と同じく10週間連続の開催となる今年の春から初夏にかけての京都開催。その最終日には上半期グランプリの宝塚記念GⅠ がこの京都競馬場を舞台に行われる。

鳴尾記念GIII は施行条件からその宝塚記念GⅠ の前哨戦としての機能も持っている。また中距離の重賞競走として様々な経歴を持つ多彩な面々が集結する競走でもある。

鳴尾記念の創設は1951年。
競走名の鳴尾とは兵庫県西宮市に所在する近畿圏の都市の一つ。現在宝塚市仁川に所在する阪神競馬場の以前に所在していた阪神競馬場が鳴尾だった。戦中の1943年に閉場したその鳴尾に所在していた阪神競馬場の存在を後世にまで伝える事も考慮して創設されたのがこの鳴尾記念である。立ち位置的には目黒記念GII と同じ(現在府中市に所在している東京競馬場もかつては目黒に所在していた)である。

またその目黒記念とこの鳴尾記念との共通点として他に一時期年に二回開催されていた事も有った。他にも以前天皇賞春GⅠ の前哨戦としての立ち位置に有った、そして現在は宝塚記念GⅠ の前哨戦の立ち位置に有る点が共通している。

☆ 鳴尾記念 主な歴代優勝馬 ☆

・ セカイオー ・ エイトクラウン ・ ヤマピット ・ テンポイント ・ エリモジョージ ・ ニシノライデン ・ タマモクロス(天皇賞春GⅠ 他) ・ ヤエノムテキ(天皇賞秋GⅠ 他) ・ タケノベルベット ・ バブルガムフェロー(天皇賞秋GⅠ 他) ・ サクラメガワンダー ・ ルーラーシップ(クイーンエリザベス二世カップGⅠ ) ・ トゥザグローリー ・ ラブリーデイ(宝塚記念GⅠ 他) ・ メールドグラース(コーフィールドカップGⅠ ) ・ ボッケリーニ  etc……

☆ ダミアンレーン騎手と共に……

2019年の年度代表馬に選出されたリスグラシューは同年の宝塚記念GⅠ、コックスプレートGⅠ、有馬記念GⅠ と立て続けにビッグレースを制したがそれは競走生活の晩年の事に当たった。
それはともかく同年より度々短期免許で来日して高い実績を出している同騎手は様々な馬に高い実績を齎してその実力を発揮している。
2019年の鳴尾記念GIII 優勝馬のメールドグラースもリスグラシュー同様、ダミアンレーン騎手とのコンビでGⅠ ホースに上り詰めた馬だった。2019年、4歳だった同馬は初戦の正月競馬で1000万以下、その次走は尼崎ステークス(1600万以下)を連勝してオープン入りを果たすと初っ端から新潟大賞典GIII を優勝。その新潟大賞典GIII がダミアンレーン騎手のJRA初重賞制覇となった。それに続いたのがこの鳴尾記念GIII。川田将雅に手が戻っての小倉記念GIII 優勝で中距離重賞競走三連勝からダミアンレーン騎手のホーム豪州のコーフィールドカップGⅠ に出走するとこれを優勝して海外を舞台にGⅠ ホースに一気に上り詰めたメールドグラース。そのまま豪州に滞在し、メルボルンカップGⅠ に出走して⑥着、それが結果的にラストランとなった。

☆ 自ら動き接戦を制した古豪……

昨年の 鳴尾記念GIII は15頭立てて行われ、当時七歳だった古豪ボッケリーニが勝負どころで自ら動き、フェーングロッテンとゴールまで競り合いクビ差先着してみせた。ボッケリーニは鳴尾記念GIII が中日新聞杯GIII、目黒記念GII に次ぐ三つ目の重賞制覇。次走宝塚記念GⅠ ⑦着の後京都大賞典GII、チャレンジカップGⅠII、アメリカジョッキークラブカップGII と3連続②着。 日経賞GII では人気を集めたが⑤着に終わった。連覇を目論み今年もこの鳴尾記念GIII に登録。優勝となればその連覇を異なる競馬場で達成する事となるが…… 。因みにこの馬と2015年優勝のラブリーデイは兄弟である。鳴尾記念は過去にもきょうだい優勝が達成されており今後もその点については軽く注目したいところだ。


☆ 鳴尾記念2024 ℳ𝑦.注目馬 🏇💨


・ ヨーホーレイク(牡6)  日経新春杯GII 優勝の後に長期休養を余儀なくされ、復帰した今年は2戦して何れも③着と、勝ち切れずも大崩はしていない。京都芝2000mでは勝ち鞍も挙げていて、ここまでの安定した戦歴からここはぼちぼち久し振りの勝ち鞍をマークする事を含めてじょういに