安田記念GⅠ  🏇💨


日曜日(6月2日)
東京競馬場
☆芝1600m
3歳以上オープン
国際
定量
米ブリーダーズカップチャレンジ競走(優勝馬にブリーダーズカップマイルGⅠ への優先出走権等が付与される)
仏ジャックルドマロア賞、ムーンランドロンシャン賞への優先出走権が③着までに付与
 
ダービーも終わり、愈々五週間に渡って行われた東京GⅠ シリーズの最終戦は安田記念GⅠ。上半期のマイル王決定戦でもある。

競走名の安田は明治から昭和の中期迄に渡り競馬に携わり、競馬法の制定、日本ダービーの創設に尽力、日本中央競馬会の初代理事長も務めた安田伊左衛門に由来する。

この競走の創設は1951年。当初は 安田賞 として行われた。1958年に安田伊左衛門が急逝した事に伴い、安田記念と改称されて現在に至っている。

また当初は東京芝1600mのハンデキャップ競走として長く行われた。
1984年にグレード制が導入されると、また短距離競走の充実化にも繋がる形でGⅠ に格付され、ハンデ戦から定量戦となっている。

☆ 安田記念 主な歴代優勝馬 ☆

・ メジロアサマ ・ キヨヒダカ ・ ニホンピロウイナー ・ ギャロップダイナ ・ フレッシュボイス ・ ニッポーテイオー ・ バンブーメモリー ・ オグリキャップ ・ ヤマニンゼファー ・ ノースフライト ・ トロットサンダー ・ タイキシャトル ・ エアジハード ・ ブラックホーク ・ アグネスデジタル ・ ダイワメジャー ・ ウオッカ ・ ロードカナロア ・ ジャスタウェイ ・ モーリス ・ ロゴタイプ ・ インディチャンプ ・ グランアレグリア ・ ソングライン  etc……

☆ 覚醒して年間無敗、マイルGⅠ 3勝……

JRAスーパープレミアムの対象馬は世界のタイキシャトルとなった。同馬の戦歴等については対象レースの記事にて触れる事にしまして、ここでは別の馬について触れたい。
2015年優勝のモーリスは、同年無双状態。半年以上の休み明けで臨んだ中山競馬場の1000万以下特別競走から再スタート。其れを勝利するとスピカステークス(1600万以下・中山芝1800m)での直線だけで最後方からぶっこ抜いて条件クラスを突破。オープン入り初戦はダービー卿チャレンジトロフィーGIII でも追込みで優勝して待望の重賞制覇を成し遂げ、収得賞金の関係で出走が確実とは言えなかった中でどうにか出走出来た安田記念GⅠ でそれまでとは違った好位からのレースで直線粘り込みという新味を出しての優勝で遂にGⅠ ホースに。秋のマイルチャンピオンシップGⅠ は直行で臨み優勝。〆は香港マイルGⅠ に出走し優勝。2015年は六戦無敗、内GⅠ は3勝を積上げたのだった。それが決め手となり年度代表馬に選出されたモーリスは翌2016年、チャンピオンズマイルGⅠ 優勝で香港のGⅠ の連勝を飾ったが安田記念GⅠ はロゴタイプの②着で連勝ストップ。札幌記念GII は僚友のネオリアリズムの②着も中距離戦への目処を立てた。そして天皇賞秋GⅠ、香港カップGⅠ を優勝した。国内外のマイル、中距離のGⅠ 競走を二年間で六勝したモーリスは種牡馬としても一定の実績を挙げているのである。

☆ 最優秀マイラー……

昨年の 安田記念GⅠ はソングラインが末脚炸裂で前年に続く優勝を果たした。4番人気の5歳牝馬はヴィクトリアマイルGⅠ に続くGⅠ 連勝が何れも春のマイル戦。また前年に続く安田記念GⅠ 連覇。秋は毎日王冠GII ②着からブリーダーズカップマイルGⅠ を⑤着がラストラン。昨年より新設されたJRA賞最優秀マイラーに選出され繁殖入り。


 ☆ 安田記念GⅠ 2024 ℳ𝑦.注目馬 🏇💨

・ パラレルヴィジョン(牡5)  前走ダービー卿チャレンジトロフィーGIII は鮮やかな差し切り勝ちでマイル重賞制覇。産駒ではないが2015年のモーリスを彷彿させる存在は元々が中距離戦線での活躍を求めていたところにマイル戦、それも中山コースのそれのみだが2戦2勝と現状マイル戦ではパーフェクト。相手は決して軽くは無いが潜在能力の高さでその全てを凌駕することに期待したい。