川崎記念JpnⅠ  🏇💨


水曜日(4月3日)
川崎競馬場
★ダート2100m
4歳以上オープン
指定交流
定量

先日行われたドバイワールドカップGI で連覇を目論んだウシュバテソーロだったが②着に終わった。しかも勝ち馬の圧勝という結果故にその価値も少しばかり……
そのウシュバテソーロは昨年東京大賞典GI に続いてこの川崎記念JpnⅠ を優勝の上、ドバイワールドカヅプGI に挑戦し見事に戴冠したのだった。日本調教馬によるドバイワールドカップGI 制覇は2011年のヴィクトワールピサ以来12年振り二度目。但しヴィクトワールピサはオールウェザーコースでのもので、純然たるダートコースでの戴冠は初めてだった。
さて、冒頭から川崎記念JpnⅠ ではなくてドバイワールドカップGI の話題を書き綴った理由は、今年から川崎記念JpnⅠ の施行時期が変更された事と無関係では無い。昨年までは一月末から二月始めに行われていたのが今年からこの時期に移設された。その結果、昨年まではドバイワールドカップGI に出走を予定していた有力馬の出走、所謂挑戦権を得る或いは実績馬であれば壮行競走的な意味合いを持っていた。それがドバイワールドカップGI が終わった後に行われるように今年から川崎記念JpnⅠ の施行時期が変更されるのだ。その結果、来月行われるかしわ記念JpnⅠ 同様に、上半期のダートG1ロードの一つであり、古馬クラシックディスタンスのそれとして行われるという形になる。フェブラリーステークスGI とかしわ記念JpnⅠ がマイルのダートG1ロード、さきたま杯JpnⅠ がダート短距離のG1、そしてこの川崎記念JpnⅠ と帝王賞JpnⅠ が前述した古馬ダートクラシックディスタンスのG1、加えてサウジアラビアとUAE(ドバイ)の海外GI が絡むのが上半期のダート最前線という形に。

さて、この川崎記念であるが、施行場は神奈川県川崎市に所在している川崎競馬場であるのは当然である。その川崎記念が創設されたのは1951年の事。競走名は 開設記念 だった。距離はダート2000m以上の様々な距離で行われていた。競走名が川崎記念となったのは1979年より。1996年より中央競馬に所属する馬の出走が可能、所謂指定交流競走となり、1998年より格付委員会によりG1に格付された。日本競馬がパートⅠ入りしたタイミングで2008年より格付はJpnⅠ に。また国際格付的にはリステッド競走となっている。

★ 川崎記念 主な歴代優勝馬 ★

・ ロジータ ・ ハシルショウグン ・ ホクトベガ ・ アブクマポーロ ・ アジュディミツオー ・ ヴァーミリアン ・ カネヒキリ ・ フリオーソ ・ スマートファルコン ・ ホッコータルマエ ・ チュウワウィザード ・ ウシュバテソーロ  etc……

★ 川崎記念JpnⅠ 三連覇のホッコータルマエ‼️

ホッコータルマエはチャンピオンズカップGI を含むダートG1 競走を10勝という記録を打ち立てた名ダートホースである。その中には2014〜2016年、三年連続でこの川崎記念JpnⅠ を優勝という記録が含まれているが、ヴァーミリアンやチュウワウィザード等がこの川崎記念JpnⅠ を二度優勝している、リピーターも目立つ傾向にあるが、三度の優勝はホッコータルマエのみである。当時の施行時期から当然この馬のドバイワールドカップGI 制覇も期待されたがそれには残念ながら至らなかった。

★ いざドバイへ‼️

昨年の 川崎記念JpnⅠ は前述の通り一月末に行われた。優勝したのは前述した通りウシュバテソーロ。因みに2番人気で1番人気は②着になるテーオーケインズだった。そのテーオーケインズは2021年に帝王賞JpnⅠ、チャンピオンズカップGI 、2022年のJBCクラシックJpnⅠ とダートG1競走3勝と実績最上位。一方でウシュバテソーロは当時テーオーケインズと同じ六歳だったが前走に当たった東京大賞典GI がダートG1競走初制覇と勢いでは勝っていた。二頭はほぼ同等の支持を得ていた一騎打ち状態だった。結果も②着テーオーケインズと③着以下には決定的な差が付いており、また二頭の着差は半馬身差。
そしてウシュバテソーロ、テーオーケインズは揃ってドバイワールドカップGI 出走を受諾して臨み、ウシュバテソーロが優勝、テーオーケインズは④着。


★ 2024年 川崎記念JpnⅠ 🏇💨 ※下書き 4月1日

・ ℳ𝑦.注目馬  ディクテオン(騙6)  6番人気

優勝  ライトウォーリア(牡7) 7番人気
タイム  2:15.5(重)
1番人気  セラフィックコール(牡4) ⑤着
 


★ 大波乱決着‼️

施行時期が変わった今年の川崎記念JpnⅠ はそののっけから波乱、ダートグレード競走としては間違いなく大波乱決着の部類というあっけに取られる結果に終わった。
逃げ粘るライトウォーリア、それに食らいついたのがアイコンテーラー(牝6)、ゴール前追い込んで来たグランブリッジ(牝5)、三頭が縺れ込む形で入線という接戦模様に。制したのは逃げ粘ったライトウォーリアだった。圧倒的な1番人気のセラフィックコールは⑤着がやっとの事……
ライトウォーリアは古豪7歳、地元川崎競馬所属で鞍上は金沢競馬を拠点に活躍の吉原寛人。一昨年の半ばまでJRAに属していて2021年には太秦ステークス(阪神ダート1800m)を勝っている。南関東移籍後は埼玉新聞栄冠賞、藤島王冠、前走の報知オールスターカップと重賞競走を三つ勝っているがダートグレード競走は今回初制覇。正に大金星だった。
JRAの牝馬二頭が② ③着に。ゴール前追い込んだグランブリッジは昨年のエンプレス杯JpnII、一昨年には関東オークスJpnII とこのコースでダートグレード競走を二勝している一方で、JBCレディスクラシックJpnⅠ 等で②着と最近では惜敗が目立っていた。勝ち馬に食らいついて③着のアイコンテーラーは昨年のJBCレディスクラシックJpnⅠ 優勝馬。前走は仁川ステークスL ③着だった。
ℳ𝑦.注目馬のディクテオンは後方から追い込んだが最後三頭の争いには届かずの④着。昨年のブリリアントステークスL 優勝などダート2100mでの実績が高くチャンス有りと思われたが……