ダービー卿チャレンジトロフィーGIII 🏇💨

優勝  パラレルヴィジョン(牡5) 2番人気
タイム  1:32.9(稍)
1番人気  ディオ(牡5) ⑪着

ℳ𝑦.注目馬  ディオ(牡5)  ⑪着 1番人気

 


☆ 二つの同じパターン。GI 制覇への期待も…


この日阪神競馬場で行われた障害のオープン特別競走、三木ホースランドパークジャンプステークス同様、単騎で逃げていた馬を4角通過2番手だった馬が差し切って優勝した今年のダービー卿チャレンジトロフィーGIII。その単騎で逃げていたのは昨年のニュージーランドトロフィーGII を優勝したエエヤン(牡4)。その後の戦績がもうひとつ上がっていなかった事もあって人気を落としての出走ながら思い切った走りを披露してゴール目前まで先頭で粘っての②着は高評価を与えたいところである。

一方、優勝したパラレルヴィジョンは前走ニューイヤーステークスL 優勝以来の出走で、じっくりと乗り込まれしっかりと馬体を絞り込んでの出走。お正月開催中に行われた同じ中山のマイル戦勝ち以来、それに続く連勝で待望の重賞タイトル獲得は、先週行われたマーチステークスGIII を優勝したヴァルチャーシャルと同じパターン( お正月開催中に行われた 中山ダート1800mのポルックスステークス勝ち以来のマーチステークスGIII 出走、優勝)でもあった。またパラレルヴィジョンのこのダービー卿チャレンジトロフィーGIII 優勝までの道程がまたドラマ性の高いものである。それは3歳四月に行われた中山芝2000mが舞台の3歳未勝利戦、続いて六月の東京芝2000mを連勝。遅れて来た大物としての扱いを受けて出走した一昨年の神戸新聞杯GII を⑦着。連勝がストップし、菊花賞GI を断念するも仕切り直しの2勝クラス、十一月に行われた東京芝2000mを勝っての3勝クラスでは勝ちに恵まれない日々を余儀なくされたものの、昨年十月に行われた東京ダート1600mの特別競走で勝ち上がった。それは自身初めてのダート戦であった。その次走だった霜月ステークス(東京ダート1400m)を惨敗すると再調整の上再び芝の出走となった前出のニューイヤーステークスL の優勝だった。そして今回の重賞初制覇は苦難を乗り越え高いパフォーマンスをみせての戴冠である。歴代優勝馬の一頭でもあるモーリスやダイワメジャーの様に、このダービー卿チャレンジトロフィーGIII 優勝を契機として安田記念G 等のマイルGI 競走を制するような存在となる事を祈り期待したくなる存在に。因みにモーリス、ダイワメジャーはマイル戦のみならず芝2000mのGI  タイトルも手にしたのだった(ダイワメジャーは皐月賞馬でもあったが…)。