葵ステークスGIII  🏇💨


土曜日(5月25日)
京都競馬場
☆芝1200m
3歳オープン
国際
馬齢

最近になって3歳限定の短距離重賞競走となったのがこの葵ステークスGIIIである。東京競馬場でダービーが行われる前日の京都競馬場で行われる。近年スピード化が求められる風潮にあり、この時期の3歳馬にとってもそのスプリント実績が求められるところへの期待を込めて、その能力を実績に反映させるべく2歳秋から3歳春のスプリント路線が整備され、マイル戦のNHKマイルカップGI とは別に3歳スプリント路線と目標となるレースの整備が進められた中でこの葵ステークスGIII のレーゾンデートルが……

葵ステークスは80年代半ば、条件特別競走だった葵賞がオープン特別競走に格上され行われるようになった。距離は芝1200、同1400mで行われていた。葵ステークスとなったのは1989年より。賀茂神社で行われる葵祭に因んでの特別競走であり、葵は植物に相当する為3歳(2000年までは4歳)限定の特別競走が春の京都開催で行われていた形。

重賞競走となったのは2018年。
先ずは新設重賞としての施行だった。
翌2019、2020年は重賞として行われ、格付委員会からの承認を待っていた。2021年には承認される運びと想定されていたがそれはならなかった。
GIII の承認がされたのは2022年より。
昨年は四年ぶりに京都競馬場での施行となった。それは京都競馬場の大掛かりな改修工事が行われ、中京競馬場による代替開催が続いていた為である。

〜 葵ステークス 歴代優勝馬(2018年〜) 〜

・ ゴールドクイーン ・ ディアンドル ・ ビアンフェ ・ レイハリア ・ ウインマーベル ・ モズメイメイ 

上記全ての優勝馬が後に又は優勝前に重賞勝ち馬又は重賞競走で連対している。

〜 葵ステークス 主な過去の勝ち馬(1989〜2017年) 〜

・ オサイチジョージ(宝塚記念GI ) ・ ダイタクヘリオス(マイルチャンピオンシップGI ) ・ カルストンライトオ(スプリンターズステークスGI ) ・ カノヤザクラ ・ ロードカナロア(香港スプリントGI 連覇 他) ・ ティーハーフ ・ ナックビーナス  etc……

☆ 

ウインマーベルは2022年の葵ステークスGIII 優勝馬。前年よりスプリント戦線でまずまずの活躍を見せていて、福島2歳ステークス(2歳オープン・福島芝1200m)を勝ち、報知杯中京2歳ステークス(2歳オープン・中京芝1200m)で②着。中日スポーツ賞ファルコンステークスGIII こそ惨敗したが橘ステークスL を優勝に続いてこの葵ステークスGIII も制してスプリント重賞勝ち馬に。同年のスプリンターズステークスGI は②着になって世代の代表的スプリンターとしての力を見せた。昨年は暮れの阪神カップGII でこの葵ステークスGIII 以来となる重賞制覇を成し遂げ、今年は高松宮記念GI は惨敗したが阪神カップGII に続いて阪神芝1400mの阪急杯GIII、そして先日行われた京王杯スプリングカップGII は昨年の②着から一歩前進の優勝を成し遂げ、芝1400mでの実績を高めている。

☆ 好メンバーの中、ロケットスタートを……

昨年の 葵ステークスGIII は京都競馬場に戻っての一戦。フルゲート18頭での一戦となり、優勝したのはロケットスタートを決めたモズメイメイ。②着にルガル、③着に1番人気のビッグシーザーとなった。
モズメイメイは桜花賞GI は⑬着だったがチューリップ賞GII の優勝馬だった。その後は今のところ二桁着順が続いている。 またルガルは今年シルクロードステークスGIII を完勝したが高松宮記念GI は惨敗。 ビッグシーザーはマーガレットステークスL までオープン特別競走を3連勝をマークしての参戦だった。今年は淀短距離ステークスLを幸先良く優勝したが夕刊フジ賞オーシャンステークスGIII ②着からの高松宮記念GI は⑦着に。


☆ 葵ステークスGIII ℳ𝑦.注目馬 🏇💨

・ エトヴプレ(牝3)  前走桜花賞GI は⑤着に健闘。報知杯フィリーズレビューGII を制し、昨年は福島2歳ステークスも勝っている。ここまで掲示板を確保し続けている短距離の実力者であり、順調であればここは最右翼とみて良い存在だ。