目黒記念GII  🏇💨


日曜日(5月26日)
東京競馬場
☆芝2500m
4歳以上オープン
国際
ハンデ

ダービーの当日、東京競馬場で行われる重賞競走である。また目黒記念GII は夕方の17時に発走のはくぼ競馬としても定着している。

競走名の目黒はかつて東京競馬場が所在していた地である。当時所在していたその名残は現在に於いても尚幾つか偲ばせられるものがあったりしているが、施設自体は既に全て取り払われているし、場外馬券売場施設もその地や目黒区内には設置されていない。

その目黒の名を後世まで残す事を目的に1932年に創設された。この目黒記念は第一回東京優駿大競走が行われた六日前に行われており、中央競馬で現存している最古の重賞競走とされている。
目黒記念は当初年に二回ずつ行われていた。これは現在では天皇賞が春秋で行われているのみであるが、かつてはこの目黒記念の他に中山記念、京都記念、鳴尾記念、中山大障害もそうだった。因みにこの目黒記念は1983年まで、年に二回ずつ行われたが翌1984年からは秋季の目黒記念は廃止され、アルゼンチン共和国杯GII がその条件を全て引継いで行われ、現在に至る。

〜 目黒記念GII 主な歴代優勝馬(1984年〜) 〜

・ ヤマニングローバル ・ マチカネタンホイザ ・ ナリタタイシン(皐月賞GI ) ・ ハギノリアルキング ・ ローゼンカバリー ・ ステイゴールド(香港ヴァーズ香GI ) ・ ホットシークレット ・ トシザブイ(連覇) ・ チャクラ ・ ポップロック(連覇 ) ・ ミヤビランベリ ・ ヒットザターゲット ・ フェイムゲーム ・ キングオブコージ  etc……

1983年以前は兎も角、それ以降の優勝馬は関西勢が圧倒している。これは芝2500mという距離が、それ自体は長距離では無いが長距離を得意としているタイプの出走が目立っている事が幾らかは影響しているのかも知れない。

☆ 大歓声に包まれたゴールインの後‼️

目黒記念GII の知名度を大きくアップさせたのは2000年のそれを優勝したステイゴールドだったと思われる。ステイゴールドは50戦目、引退前のレースだった香港ヴァーズで待望のGI ホースとなったのが決め手となり種牡馬入りすると三冠馬オルフェーヴル、GI 六勝のゴールドシップ等を輩出したが、同年の目黒記念GII 出走前までの主な勝ち鞍は阿寒湖特別(3歳以上900万以下・札幌芝1800m)だった。ただ天皇賞等で②着に複数回入るなど勝てなかったまでもGI 競走で馬券に絡む回数が多かったりでGI 級のスターホースだった。当時土曜日に行われていた目黒記念GII だったがステイゴールドが先頭でゴールインすると直ちに大歓声に包まれたのだった。

☆ 良血馬待望の優勝‼️

昨年の 目黒記念GII はフルゲート18頭で争われた。1番人気には良血の牝馬サリエラが支持されたが③着まで。制したのは関西馬のヒートオンビート、4番人気の6歳牡馬で、オープン入り12戦目での重賞初制覇だった。因みに2021年の目黒記念GII では②着に入っていた。戦歴を振り返れば優勝に至るまで② ③着に複数回入るなどあと一歩の所にまでは来ていた。同馬の母は2011年の桜花賞馬マルセリーナと此方も良血の部類である。その後は秋に同条件で行われたアルゼンチン共和国杯GII で③着。


☆ 目黒記念GII ℳ𝑦.注目馬 🏇💨

・ シュトルーヴェ(騙5)  非常に内容が濃い勝ち方だった前走の日経賞GII は重賞初制覇。テン乗りながらも馴染みも薄い関東馬を見事に乗りこなした鮫島克駿騎手の騎乗が良かった。騙馬による初の天皇賞春GI 制覇は自重したが、得意と見られている左回り、実績も有る芝2500mのこの鞍を選んだのは現状正解と言えるだろう、その答え合わせはダービー当日の17時過ぎに満額の回答をしてみせる事だろう……