平安ステークスGIII  🏇💨


土曜日(5月18日)
京都競馬場
★ダート1900m
4歳以上オープン
国際
別定

平安ステークスGIII がこの時期に移動して帝王賞JpnⅠ の前哨戦のひとつとなって十余年も経過している。オークスの前日というのも東海テレビ杯東海ステークスGIII 時代より引継ぎこれは二十年近くとすっかり定着している。

平安ステークスGIII は1994年、オープン特別競走だったものをベースにして重賞競走に昇格しての創設が成された。翌1995年の地方競馬との交流元年を前にしての創設で、幾つものダート重賞競走の創設のひとつは当初、冬の京都開催にて行われていた。距離はダート1800m。1997年にフェブラリーステークスがGⅠ にランクアップすると開催時期とダート1800mという舞台設定から、その前哨戦のひとつとして扱われ、GⅠ 初年のフェブラリーステークス優勝馬シンコウウインディがトーヨーシアトルと同着で平安ステークスGIII を優勝と前哨戦としての効果を発揮した。
2013年、前出の東海テレビ杯東海ステークスGII との交換の形で開催時期が変更された。その結果、距離はダート1900mに変更された。因みにダート1900mでの重賞競走は前年までの東海テレビ杯東海ステークスGII に次ぐJRAで唯一行われていたものだったが今年からユニコーンステークスGIII も京都ダート1900mでの施行となった。またJRAでは京都競馬場の他に中京競馬場にも設定されているが、2021、2022年のこの競走が代替開催で中京ダート1900mを舞台にて行われた。

〜 平安ステークスGIII 主な歴代優勝馬 〜

・ トーヨーリファール ・ ライブリマウント ・ トーヨーシアトル ・ シンコウウインディ(フェブラリーステークスGⅠ ) ・ エムアイブラン ・ オースミジェット ・ スマートボーイ ・ タイムパラドックス ・ ニホンピロアワーズ(ジャパンカップダートGⅠ ) ・ インカンテーション ・ サンライズソア ・ チュウワウィザード(チャンピオンズカップGⅠ 他) ・ オメガパフューム(東京大賞典GⅠ 他) ・ オーヴェルニュ ・ テーオーケインズ(帝王賞JpnⅠ 他) ・ グロリアムンディ  etc……

★ ダート1900m以上の距離で……

2019年の平安ステークスGIII 優勝馬はチュウワウィザード。モズアトラクションとはハナ差の辛勝だった。当時4歳だったチュウワウィザードはその時点でダイオライト記念JpnII 等の長距離のダートグレード競走を二つ優勝していたに過ぎなかったがその後同年のJBCクラシックJpnⅠ を優勝してダートG1ホースとなると翌2020年には川崎記念JpnⅠ とチャンピオンズカップGⅠ を優勝、川崎記念JpnⅠ は2022年にも優勝とチャンピオンズカップGⅠ は兎も角ダート1900m以上の距離での強さ、好成績を集めた形となった。因みに翌2020年優勝のオメガパフュームは同期。浦和競馬場でのJBCクラシックJpnⅠ 優勝はそのオメガパフュームとのハナ差の決着だった。

★ 堅い決着……

昨年の 平安ステークスGIII は③着までを人気順通りにて決着。優勝したグロリアムンディは当時5歳だった牡馬。前走大勝したダイオライト記念JpnII に続く連勝で、JRAの重賞競走は初優勝。次走コリアカップ韓GⅠ で②着。その後は精彩を欠く結果を続けている。


★ 平安ステークスGIII ℳ𝑦.注目馬 🏇💨

・ メイプルリッジ(牡5)  ダート1900mが長距離戦というのは兎も角、そのダートの長距離では戦績が安定している。休み明けだった前走の是政ステークス(3勝クラス・東京ダート2100m)は好位からの競馬で直線アッサリと前を捕らえて先頭に立つと余裕を持ってのゴールでオープン入りを決めた。馬場状態の差を考慮しても今年のブリリアントステークスL でもそれなりに通用したであろう事が想定出来、輸送に問題がなければ好勝負可能とみている。