京王杯スプリングカップGII  🏇💨


土曜日(5月11日)
東京競馬場
☆芝1400m
4歳以上オープン
国際
別定
優勝馬に安田記念GⅠ への優先出走権を付与

上半期のマイル王決定戦、安田記念GⅠ の前哨戦のひとつであり、短距離区分の重賞競走としては比較的旧い歴史を持っている。嘗てはGⅠ 競走の前哨戦として代表的なものは本番より少々距離を短縮していたものが扱われており、安田記念GⅠ とこの競走との関係は正に其れに該当している。スピード寄りのマイラーが集結しての一戦といって問題ないだろう。
またこの重賞競走は土曜日に行われるが、翌日曜日にはヴィクトリアマイルGⅠ が行われる。という事でそのヴィクトリアマイルGⅠ を除外された牝馬が此方に回ってくるケースも有るだろうが、今年は登録時点で除外対象がゼロということ故にそれは無い。

この競走が創設されたのは1956年。
競走名はスプリングハンデキャップだった。
1960年より京王杯スプリングハンデキャップ、1984年より京王杯スプリングカップに。
春季の東京開催に定着したのは1972年より。
距離の芝1400mに定着しだしたのは1981年より。
日本独自のグレード制が導入された1984年、この競走はGII に格付され、GⅠ に格付された安田記念の重要かつ直結する重賞競走として現在に至っている。

寄贈賞を提供しているのは、東京都多摩市に本社を置く京王電鉄。東京競馬場前駅は京王電鉄の駅であり、競馬場の最寄駅の一つである。発走前ファンファーレの際にターフビジョンに流れるCGには聖蹟桜ヶ丘駅付近に所在する百貨店に京王電鉄の車輌が用いられている。

〜 京王杯スプリングカップ 主な歴代優勝馬 〜

・ アサホコ(天皇賞春) ・ グレートヨルカ(菊花賞) ・ ミノル ・ ニッポーキング ・ シービークイン ・ ハッピープログレス(安田記念GⅠ ) ・ 
ニホンピロウイナー(マイルチャンピオンシップGⅠ連覇 他) ・ ニッポーテイオー(天皇賞秋GⅠ 他) ・ ダイナアクトレス ・ ダイイチルビー(安田記念GⅠ 他) ・ ヤマニンゼファー(天皇賞秋GⅠ 他) ・ タイキブリザード(安田記念GⅠ ) ・ タイキシャトル(ジャック・ル・マロワ賞英GⅠ 他) ・ グラスワンダー(有馬記念GⅠ連覇 他) ・ スティンガー(阪神3歳牝馬ステークスGⅠ ) ・ テレグノシス(NHKマイルカップGⅠ ) ・ アサクサデンエン(安田記念GⅠ ) ・ オレハマッテルゼ(高松宮記念GⅠ ) ・ スーパーホーネット ・ ストロングリターン(安田記念GⅠ ) ・ サダムパテック(マイルチャンピオンシップGⅠ ) ・ サトノアラジン(安田記念GⅠ ) ・ レッドファルクス(スプリンターズステークスGⅠ連覇 ) ・ タワーオブロンドン(スプリンターズステークスGⅠ ) ・ ダノンスマッシュ(香港スプリント香GⅠ 他) ・ ラウダシオン(NHKマイルカップGⅠ ) ・ メイケイエール  etc……

安田記念GⅠ の前哨戦としての優勝から本番にも見事に直結したケースもそれなりに目立っているが、芝1400mという短距離区分という事もあってスプリントGⅠ 優勝を遂げた馬も目立っている模様。

☆ サトノアラジン……

サトノアラジンは2016年の優勝馬。同年の毎日放送賞スワンステークスGII も優勝しており、春秋マイルGⅠ 競走の前哨戦、芝1400mのGII 競走を春秋共に優勝したという変り種だった。サトノアラジンは2歳夏にデビューして其れを圧勝するも次の勝ち鞍を中々挙げられずにもがき、3歳のクラシック競走には菊花賞GⅠ にだけ出走が叶ったが優勝出来ず。オープンクラスには4歳春に昇格を果たし、モンゴル大統領賞(東京芝1800m、例年のメイステークス)で勝ち鞍を得て、エプソムカップGIII をエイシンヒカリの②着、富士ステークスGIII(当時)も②着をマークしたが重賞初制覇はならなかった。其れを達成したのが2016年。其れがレコード勝ちの京王杯スプリングカップGII だった。翌2017年に安田記念GⅠ を優勝し、めでたくもGⅠ ホースとなった。

☆ 重賞競走初制覇……

昨年の 京王杯スプリングカップGII を優勝したのは2番人気の4歳牡馬レッドモンレーヴ。同馬は嘗て藤沢和雄厩舎に属していた馬で、厩舎解散の後蛯名正義厩舎に移籍。この優勝が重賞競走初制覇となった。その後は安田記念GⅠ ⑥着、富士ステークスGII ②着等。連覇を狙って今年も特別登録している。


☆ 京王杯スプリングカップGII ℳ𝑦.注目馬 🏇💨

・ レッドモンレーヴ(牡5)  昨年の覇者が今年の初戦として此処に特別登録している。