ℳ𝑦.注目馬 プラダリア(牡5) ①着 3番人気
☆ タフな条件下で三つ目の重賞制覇……
レースを先導したのは御歳9歳の古豪アフリカンゴールド。外枠から熨斗をつけてハナを主張し、4角も後続と差を保っての単騎で通過したまでは完全にレースを先導してみせた。東京10Rを制したレッドヴェイロンと同じ9歳馬、一昨年の京都記念GII をまんまと逃げ切って優勝した実績も持っているこの馬のファイティングスピリッツは流石だと頭が下がる思いだ。⑩着という結果はまあ置いておくとして……
レースは戦前べラジオオペラ、ルージュエヴァイユ(牝5)、プラダリアが上位三つ巴の人気を形成した。三頭はそれぞれプラダリアが好位に付け、べラジオオペラは中団、ルージュエヴァイユはそれより後ろの外目を追走した。
逃げていたアフリカンゴールドは後続を導くかのように馬場の六分どころに進路を取り、2番手に付けていたバビット(牡7)は只一頭内ラチ沿いを突き進んだ。ルージュエヴァイユは伸びを欠き、べラジオオペラとプラダリアは併せ馬の如く抜け出してピタリ並んでのデットヒートを演じてゴールした。ゴール近くでプラダリアはもうひと伸びを見せて最終的には 3/4 馬身差を付けて今年の京都記念GII を見事に優勝した。③着はバビットでべラジオオペラとは2馬身差を付けられた故にプラダリアとべラジオオペラの一騎打ち状態は間違いのないところだ。
プラダリアは昨年③着。秋には重馬場で行われた京都大賞典GII を優勝、それ以来となる勝ち鞍はテレビ東京杯青葉賞GII から三つ目の優勝タイトルとなった。べラジオオペラが 57㌔ の負担重量だったのに対してプラダリアは 58㌔ とたかが1㌔とは言えより重い負担を強いられながらゴール前もうひと伸びしてべラジオオペラを振り切ったのだから圧巻だった。今回は芝2200mだったが前二度の重賞優勝のそれは何れも芝2400m。3歳限定の青葉賞は兎も角、京都大賞典GII は重馬場で行われており、今回は良馬場とはいえスタミナが問われるタフな馬場条件だった。春の盾での健闘を祈りたいがそれとは別に秋は是非あの舞台に挑戦して欲しいと願って止まないと想い始めているファンも少なくは無いかもしれない。そう、ロンシャンに夢を寄せて‼️