京都新聞杯GI

 


 

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みどりの日(5月4日)

京都競馬場

☆芝2200m

3歳オープン

国際

馬齢


嘗て毎日杯GIII が皐月賞GI の、京都4歳特別GIII(廃止)がダービーの、夫々東上最終便と言われた事があった。現在ではその日に行われている全てのレースを何処の発売施設(勿論ネット投票も含む)にて購入が可能となっており、またネットやグリーンチャンネル等を活用して情報を掴む事が嘗てと比べると容易になっているのが現実にある。そんな事もあり現在では東上最終便という言われ方はほぼ無くなっている。


京都新聞杯という重賞競走は1953年に創設された。当時は秋に開催されていて、競走名は京都盃だった。京都新聞杯となったのは1971年より。秋の開催で3歳(当時4歳)限定の重賞競走という事で、長く菊花賞の前哨戦として行われ、1999年まで菊花賞トライアル競走として行われていた。

競走名にある京都新聞はこの競走に寄贈している京都新聞社が発刊している新聞である。京都府は近畿圏にあり、メディア関連では大阪市に所在するメジャー各社によってエリアサポートを受けているが、京都放送と並んで京都府を代表するメディアとして重要視されている。

2000年より、菊花賞GI の施行時期が前倒しにより十月に行われるようになった影響を受けたのが京都新聞杯だった。菊花賞トライアルとしての立ち位置を剥奪されて、前年まで前出の毎日放送賞京都4歳特別GIII に代わって春の開催に。その際前年までのGII が京都4歳特別を引継ぐ形でGIII に降格、距離も同様の理由で芝2000mに変更。詰まり毎日放送賞京都4歳特別GIII の競走名が京都新聞杯GIII に変わっただけ、みたいな感じだったが優勝馬のアグネスフライトが次走東京優駿GI を制してレースとしての存在感を改めて示した印象にも。

だが翌2001年、今度はクラシック競走への段階的な解放を外国産馬に施す事の影響で、京都新聞杯は施行時期は春季のまま、嘗ての条件を取り戻す格好で格付がGII、距離も2003年より芝2200m(グランドオープンした東京競馬場で芝2200mの距離が取れなくなった事が少なからず関係した為)に変更され現在に至っている。

ただ、この京都新聞杯GII はダービーの前哨戦として機能を果たしてはいるが、そのトライアル競走ではない。とはいっても少なくとも優勝馬は騙馬でなければ収得賞金上ほぼ出走が可能となっている。


〜 京都新聞杯 主な歴代優勝馬 〜


・  ヤサカ(京都盃を唯一連覇。二度目は京都盃自体が3歳以上の出走条件となった事による) ・ ウイルデイール(皐月賞) ・ キーストン(東京優駿) ・ タニノハローモア(東京優駿) ・ ニホンピロムーテー(菊花賞) ・ タイテエム(天皇賞春) ・ キタノカチドキ(皐月賞 他) ・ コクサイプリンス(菊花賞) ・ トウショウボーイ(有馬記念 他) ・ プレストウコウ(菊花賞) ・ ハギノカムイオー(宝塚記念) ・ カツラギエース(ジャパンカップGI 他) ・ ミホシンザン(天皇賞春GI 他) ・ ヤエノムテキ(天皇賞秋GI 他) ・ バンブービギン(菊花賞GII ) ・ メジロライアン(宝塚記念GI ) ・ ミホノブルボン(東京優駿GI 他) ・ ウイニングチケット(東京優駿GI ) ・ ダンスインザダーク(菊花賞GI ) ・ スペシャルウィーク(東京優駿GI 他) ・ アドマイヤベガ(東京優駿GI ) ・ アグネスフライト(東京優駿GI ) ・ ハーツクライ(有馬記念GI 他) ・ キズナ(東京優駿GI )  etc……


☆ 東上最終便ではない春の京都新聞杯GII 制覇からの……


キズナは2013年、東京優駿GI でエピファネイア以下を降して優勝した。その前哨戦がこの京都新聞杯GII 優勝だった。

キズナはデビューから2連勝して臨んだラジオNIKKEI杯2歳ステークスGIII でエピファネイアの③着と苦杯をなめた。3歳の初戦は皐月賞トライアルの報知杯弥生賞GII だったが⑤着と大きく敗れた事により同じ舞台の皐月賞GI は断念してダービー制覇に目標を絞った。毎日杯GIII 優勝で重賞初制覇を飾ると京都新聞杯GII、そして東京優駿GI と重賞3連勝でダービー馬に。字面だけを追うとどこか上がり馬の印象がしないでも無いが、元々王道路線に近いところを歩んでのダービー制覇だったので、前述した東上最終便に乗ったというのもまた違った格好でもあった。


☆ 3連勝で重賞初制覇、勇躍東上するも……


昨年の 京都新聞杯GII は三年ぶりに京都競馬場に戻って12頭立てで行われた。レースを優勝したのは1番人気のサトノグランツ。同馬は前年12月に初勝利、次走ゆきやなぎ賞(3歳1勝クラス・阪神芝2400m)に続く勝利で重賞初制覇。勇躍東上してのダービーは⑪着に。秋初戦は神戸新聞杯GII を優勝したが父サトノダイヤモンドとの父子制覇がかかる菊花賞GI は⑩着で夢破れた。その後は今年の年初に国内外の芝2400mで行われた重賞競走に出走して何れも③着。宝塚記念GI を目標に調整中?!


☆ 京都新聞杯GII ℳ𝑦.注目馬 🏇💨

・ ヴェローチェエラ(牡3) 前走はゆきやなぎ賞(3歳1勝クラス・阪神芝2400m)で②着。その時の勝ち馬のショウナンラプンタとはクビ差。その勝ち馬は先週行われたテレビ東京杯青葉賞GII でシュガークンにアタマ差②着で東京優駿GI への優先出走権を獲得した。ここは勝って収得賞金をしっかり加算して駒を進め本番でも惑星となってあっと言わせたいところだ‼️