天皇賞春GⅠ  🏇💨


日曜日(4月28日)
京都競馬場
☆芝3200m
4歳以上オープン
国際
定量
優勝馬にメルボルンカップ豪GⅠ への優先出走権を付与

日本で行われる平地GⅠ 競走の中で最長距離で行われる。嘗ては春の頂上決戦の場であり、世代最強馬と言われる存在が出走する、少なくとも春季古馬最強馬決定戦として注目を集めたものだった。
近年ではスピードが重視されており、中距離競走がその中心を担っている現実がある。その結果長距離競走は低迷し、その数も大きく減っている。それでもトップホースの一部が複数出走してくる注目の一戦に変わりは無い。

創設は1938年。鳴尾競馬場と呼ばれた旧阪神競馬場で春に行われたのがそれ。翌1939年より距離が芝3200mに、以後距離は春季のみ変わらず行われている。
天皇賞となったのは1948年より。

〜 天皇賞春 主な歴代優勝馬 〜

・ メイヂヒカリ ・ オンワードゼア ・ オンスロート ・ ハクズイコウ ・ スピードシンボリ ・ タケシバオー ・ メジロムサシ ・ タイテエム ・ タケホープ ・ エリモジョージ ・ テンポイント ・ グリーングラス ・ カツラノハイセイコ ・ アンバーシャダイ ・ シンボリルドルフ ・ ミホシンザン ・ タマモクロス ・ イナリワン ・ スーパークリーク ・ メジロマックイーン ・ ライスシャワー ・ ビワハヤヒデ ・ サクラローレル ・ マヤノトップガン ・ スペシャルウィーク ・ テイエムオペラオー ・ マンハッタンカフェ ・ ヒシミラクル ・ ディープインパクト ・ メイショウサムソン ・ アドマイヤジュピタ ・ フェノーメノ ・ ゴールドシップ ・ キタサンブラック ・ フィエールマン ・ タイトルホルダー  etc……

☆ 京都競馬場に愛されたステイヤー‼️

歴代優勝馬の名はそれこそ名馬揃いというのが納得出来る。
その中で特に印象深いのが1993年、1995年の優勝馬ライスシャワーだろうか。
1992年の菊花賞GⅠ で無敗のクラシック三冠馬を目論んでいたミホノブルボンの野望を夢に終わらせてヒール役になってしまったライスシャワー。1993年の天皇賞春GⅠ では春天三連覇を目論んでいた稀代のステイヤー メジロマックイーンの野望を潰えさせて益々ヒール役としてその名を馳せる事に。その後低迷期に突入したが1995年。前年のクラシック三冠馬ナリタブライアンが戦線離脱という、中心軸を失っての混戦模様となった中で、復活の狼煙を上げる優勝をハナ差ながら決めた。次走京都競馬場で行われた宝塚記念GⅠ でのレース中に故障、予後不良となったライスシャワーは京都競馬場の長距離GⅠ 競走3勝が決め手となり稀代のステイヤーという評価、京都競馬場に愛された馬として、場内に銅像も建立された程の存在となり、伝説として愛すべき馬となって語り継がれている。

☆ 明暗を分けた人気二頭……

昨年の 天皇賞春GⅠ は三年ぶりに京都競馬場で行われた。1番人気は前年の覇者タイトルホルダーだったが心房細動を起こして競走中止に。レースを制したのは2番人気のジャスティンパレスは当時4歳の牡馬。前走ステップレースとして最有力の阪神大賞典GII 優勝からだった。前年の神戸新聞杯GII 以来の勝ち鞍でそれに次ぐ重賞制覇、GⅠ 競走は初となったジャスティンパレスだったが次走宝塚記念GⅠ ③着、天皇賞秋GⅠ ②着、有馬記念GⅠ ④着、ドバイシーマクラシックGⅠ ④着。


☆ 天皇賞春GⅠ ℳ𝑦.注目馬 🏇💨

・テーオーロイヤル(牡6)  今年のこの競走では昨年のクラシックホース二頭(ダービー馬のタスティエーラ、菊花賞馬のドゥレッツア)が中心視されそうだ。一方でコテコテのステイヤーの道を歩んでいると言えるこのテーオーロイヤルも、勝ち負け候補の一角に収まっているのは間違いなさそう。一時期不振に陥ったが昨年のスポーツニッポン賞ステイヤーズステークスGII ②着をきっかけに、今年はダイヤモンドステークスGIII を2年振りに優勝、更に阪神大賞典GII を圧勝してこの天皇賞春GⅠ に駒を進めることに。