サンケイスポーツ賞フローラステークスGII 🏇💨


日曜日(4月21日)
東京競馬場
☆芝2000m
3歳牝馬限定オープン 💐
国際
馬齢
オークストライアル(②着までに優駿牝馬オークスGII への優先出走権を付与)

春の東京開催開幕週の日曜日、メイン競走はオークストライアルの重賞競走である。オークスでは桜花賞組が質量共に充実していて勝ち負けはその桜花賞GI 好走組が有力なのは異論のないところ。ただ時に桜花賞組を凌駕する存在が現れ、あまり頻度は高くないがオークスで勝ち負けするケースもあるところに、同じトライアル競走でもダービーのそれである青葉賞GII と若干異なるところだ。

この競走の創設は1966年。
当時の競走名はサンケイスポーツ賞4歳(現3歳)牝馬特別だった。フローラステークスとなったのは馬齢の国際基準に合わせる事になって出走条件が3歳牝馬となり、4歳牝馬特別という名称は変更を余儀なくされた事による2001年より。尚フローラステークスは別の番組にて使用されていた事があったが両者の関連性はゼロである。

近年では余裕を持ってのローテーションが本流となっており、桜花賞GI 出走馬がオークスへのワンチャン狙いでこの競走で出走権を取りに行く事が少なくなっているが嘗ては当然の様に桜花賞 → サンケイスポーツ賞4歳牝馬特別 → 優駿牝馬オークス のローテを取る陣営も少なくなかった。現在では桜花賞デーに行われる忘れな草賞L同様、桜花賞GI には距離の問題や収得賞金不足等の関係で出走しなかった面々での争いが本流となっている。

〜 サンケイスポーツ賞フローラステークス 主な歴代優勝馬 〜

・ メジロボサツ ・ ナスノカオリ ・ シービークイン ・ ダスゲニー ・ メジロラモーヌ ・ マックスビューティ ・ アラホウトク ・ サイレントハピネス ・ スティンガー ・ ディラデアノビア ・ ベッラレイア ・ サンテミリオン ・ デニムアンドルビー ・ シングウィズジョイ ・ モズカッチャン ・ ウィンマリリン  etc……

☆ GI ホース、GI で惜敗の同競走優勝馬たち

上記に記した歴代優勝馬の中には初の牝馬三冠メジロラモーヌ、アパパネと同着のサンテミリオン、惜しくも牝馬三冠は逃したが連戦連勝を4歳(3歳)シーズンにマークしたクラシック二冠ホースマックスビューティ、連闘で阪神3歳牝馬ステークスGI を制したスティンガー等のGI ホースの名が多く見えている。最近ではエリザベス女王杯GI を制したモズカッチャンもそうだ。
惜しくもGI には手が届かなかったが要所で重賞制覇、GI では惜敗という結果を出したのがデニムアンドルビーやシングウィズジョイだった。
デニムアンドルビーは2013年の優勝馬で、次走優駿牝馬オークスGI では1番人気に支持されてメイショウマンボの③着。その後ジャパンカップGI では連覇を目論んでいたジェンティルドンナに一泡吹かせたハナ差の②着と正に惜敗だった。
シングウィズジョイは母シングライクバード、祖母にマーメイドステークスGIII でエアグルーヴと接戦を演じたシングライクトークという良血に近い血筋を持っていた。2015年、桜花賞路線とは結果的に無縁だったがオークスへのパスポートとして割と目立つローテーションと言える君子蘭賞で2勝目をマークするとフローラステークスGII を見事に優勝。その後優駿牝馬オークスGI、関西テレビ放送賞ローズステークスGII、秋華賞GI では全て二桁着順だったが重賞競走に昇格したターコイズステークスGIII を優勝して波乱を呼んだ。翌2016年はあまり順調ではなかった中で、エリザベス女王杯GI で②着に入って波乱を呼んだ。残念な事に2017年のアメリカジョッキークラブカップGII での競走中止、予後不良となってしまった。

☆ 伏兵と人気馬が……

昨年の サンケイスポーツ賞フローラステークスGII はオークスへの2枚の切符を求めて15頭が集結。優勝したのは7番人気の伏兵ゴールデンハインドが。1番人気の②着ソーダズリングと共にオークスへの切符を手にした。
ゴールデンハインドは前走フラワーカップGIII ④着。芝1800m、2000mを使い続けて居たが②着を二度マークするも勝ち鞍には恵まれていなかった。次走優駿牝馬オークスGI は⑪着。一方ソーダズリングは前走阪神で初勝利をマークしたばかりだったが母が桜花賞GI で③着のソーマジック、きょうだいにソーヴァリアント等を持つ背景も人気に繋がっただろう。次走優駿牝馬オークスGI は⑧着。因みに2頭共に秋華賞GI には出走していない。


☆ サンケイスポーツ賞フローラステークスGII ℳ𝑦.注目馬 🏇💨

・ カニキュル(牝3)  前走のフラワーカップGIII では能力でどうにか出来るかと思われたが結果は⑥着。発汗が目立っていたりと状態面にマイナス点が有ったし、そもそも距離も不足していたと思われる。初勝利の内容から東京芝2000mに変わるのは好都合。オークスへの惑星となりうる存在がキッチリと権利を獲得と行きたいところだ。