日経賞GII  🏇💨


土曜日(3月23日)
中山競馬場
☆芝2500m
4歳以上オープン
国際
別定
優勝馬に天皇賞春GI への優先出走権を付与

阪神大賞典GII に並ぶ、天皇賞春GI の前哨戦のひとつとしてその存在意義を強く示している重賞競走。グランプリ有馬記念GI と同じ中山芝2500mを舞台としている。天皇賞春GI に向かうともくされている関東馬が前哨戦を使う場合は概ねここからとなっている。

レース名の日経はこの競走に寄贈している日本経済新聞社より。同社が寄贈している競走は他に日経新春杯GII、札幌日経オープンL、中京日経賞等がある。

この競走は当初日本経済賞という名で行われていた。創設は1953年の事。中山芝3200mが舞台だったが、その後幾度かの変更を経て競走名は1979年より日経賞、中山芝2500mの舞台は1967年より常態となっている。

〜 日経賞 主な歴代優勝馬 〜

・ ハクチカラ ・ スピードシンボリ ・ アカネテンリュウ ・ マキノホープ ・ ホワイトフォンテン ・ グリーングラス ・ カネミノブ ・ ホウヨウボーイ ・ メジロティターン ・ シンボリルドルフ ・ ミホシンザン ・ メジロライアン ・ ライスシャワー ・ セイウンスカイ ・ メイショウドトウ ・ イングランディーレ ・ マツリダゴッホ ・ アルナスライン ・ マイネルキッツ ・ フェノーメノ ・ ゴールドアクター ・ タイトルホルダー  etc……

☆ 個性馬に大穴騎手あり‼️

歴代優勝馬としては etc…… の中に居る格好である2頭を取り上げる。それら2頭はGI ホースにはなれなかった事ととある共通点を持っていたというところである。
テンジンショウグンが日経賞GII を制したのは1998年。同馬はその直近で障害競走に出走していたりと、当然ながら上位人気に推される筈もなかった存在。それが直線脚を使ってシレッと差し切り勝ちを収めてあっと言わせたのだった。
ネコパンチは2012年の日経賞GII をまんまと逃げ切って唖然とさせた。この馬はそれ迄さしたる実績を上げて居なかった、どちらかと言えば珍名としてひっそりと数々のレースに出走していた。
この2頭の共通点としては箸にも棒にもかからないといって過言では無かった大穴馬だった事。そして鞍上にはプレクラスニーで天皇賞秋GI 繰り上がり優勝、スプリンターズステークスGI をシンガリ人気のダイタクヤマトで優勝などの印象が強い穴騎手江田照男。個性馬に名物騎手ありという条件でにたび日経賞GII であっと言わせたのだった。田中勝春や武士沢友治元騎手が最近になって相次いで鞭を置いており、時代の趨勢を痛感させられている中で、テリオスベルと共に現在も尚活躍中のベテラン騎手である江田照男の頑張りには頭が下がる思いである。

☆ GI ホースの連覇も……

昨年の 日経賞GII はディフェンディングチャンピオンのタイトルホルダーが後続に8馬身差の圧勝で連覇達成。ちなみに一昨年はハナ差辛勝だったが天皇賞春GI は菊花賞馬としての貫禄を存分に示しての優勝だった。それならば昨年も……と思うのが当然だったが結果は当然にはならなかった。ただ競走中止とはいえその後復帰しており、昨年の有馬記念GI では意地を見せて③着は天皇賞春GI 優勝のジャスティンパレス等に先着した。有馬記念GI には三度出走したが昨年の③着が自身最高着順。菊花賞GI、天皇賞春GI、宝塚記念GI と全て阪神競馬場で行われたGI 競走を制したが有馬記念GI で中山競馬場のも制覇とならなかったのが残念だったか……


☆ 日経賞GII  ℳ𝑦.注目馬 🏇💨


・ ボッケリーニ(牡8)  前走アメリカジョッキークラブカップGII ②着惜敗は老いて尚盛んというのが失礼な程の力強い走りを披露してくれた格好だった。強力なGI ホースが不在の今年は目下3戦連続重賞競走②着、日経賞GII 自体も二年連続で②着は実績面でも最上位で人気にも推されそうだが昨年の鳴尾記念GIII 以来となる勝ち鞍も大いにチャンスありだろう。