ローレル競馬場賞中山牝馬ステークスGIII 🏇💨


土曜日(3月9日)
中山競馬場
☆芝1800m
4歳以上牝馬限定オープン 💐
国際
ハンデ

五月半ばに東京競馬場で行われる上半期女王決定戦のヴィクトリアマイルGI に繋がる一戦である。これが土曜日の中山競馬場メイン競走として行われる。かつては日曜日に行われていたが金鯱賞GII と交換で施行曜日が変わった。

一般的には中山牝馬ステークスと呼ばれているが、提携している米国メリーランド州に所在するローレルパーク競馬場の名を一部冠するのが正式名称である。

1972年にこの競走は創設されている。
当初はオープン特別競走として行われており、重賞競走には1983年より。
当時は古牝馬に対する重賞競走の数は少なく、この競走が加わってようやく東西の主場に揃った形である。今週同じ土曜日に阪神競馬場で行われる阪神スプリングジャンプJGII だがその障害の重賞競走は一月と二月を除く他の10ヶ月には毎月ひと鞍ずつ重賞競走が設けられているが、この中山牝馬ステークスの牝馬限定重賞競走は七月を除く他の11ヶ月に於いてひと鞍ずつ古牝馬対象の重賞競走が設定されていてこのローレルパーク競馬場中山牝馬ステークスGIII は三月のそれとして行われる。

〜 ローレルパーク競馬場中山牝馬ステークス 主な歴代優勝馬 〜

・ ユキノサンライズ ・ スカーレットブーケ ・ ホッカイセレス ・ ショウリノメガミ ・ メジロランバダ ・ レッドチリペッパー ・ レディパステル(優駿牝馬オークスGI ) ・ オースミコスモ ・ ヤマニンシュクル(阪神ジュベナイルフィリーズGI ) ・ キストゥヘヴン(桜花賞GI ) ・ レディアルバローザ ・ バウンスシャッセ ・ トーセンビクトリー ・ スルーセブンシーズ  etc……

☆ ラストランを優勝‼️

牝馬は三月、特に社台系の6歳馬は規定によりその時期に繁殖入りとするケースが一般的である。2006年の桜花賞馬キストゥヘヴンはその後勝ち鞍から見放され続けながらも米国遠征も含めてタフに使われた。その中で2008年のヴィクトリアマイルGI には賞金不足での除外を喰らった事も有った。同年秋には京成杯オータムハンデキャップGIII で久し振りの勝ち鞍を得たりした末の2009年、6歳馬となったキストゥヘヴンは重賞競走を2勝(前出の京成杯オータムハンデキャップGIII、フラワーカップGIII)を挙げている中山競馬場の重賞競走、牝馬限定のこのローレル競馬場賞中山牝馬ステークスGIII に出走して来た。桜花賞馬という点も考慮されトップハンデを課せられたがNHKマイルカップGI の勝ち馬ピンクカメオを直線内から捕らえて有終の美を飾ったのだった。

☆ その後GI 競走で健闘した中山巧者……

昨年の ローレル競馬場賞中山牝馬ステークスGIII  は14頭立てで行われた。制したのは2番人気のスルーセブンシーズ。前走初富士ステークス(3勝クラス・中山芝2000m)を勝ち上がってのオープン初戦という5歳馬だった。前走を含む条件クラスでの全ての勝ち鞍を中山コースで挙げ、他に紫苑ステークスGIII を②着、湾岸ステークス(3勝クラス・中山芝2200m)で③着をマークした中山コース巧者。その後宝塚記念GI ではイクイノックスの小差の②着、凱旋門賞GI では④着に健闘した。


☆ ローレルパーク競馬場中山牝馬ステークスGIII ℳ𝑦.注目馬 🏇💨💐

・ コンクシェル(牝4)  前走の初音ステークス(3勝クラス・東京芝1800m)は2番手で折り合い直線楽に抜け出して後続を完封で低迷から脱出してオープンクラスに。アネモネステークスLでは後方待機から追い込んで②着という前走とは真逆の走りも見せている。良く言えば自在性が高く、悪く言えば出たとこ勝負の不安定さ。前走でキッカケを掴んだとすれば……